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ホーム > まちづくり・地域の活動 > 伝統文化の伝承活動 > 北区の歌舞伎を後世に1(伝統文化育成プログラム促進事業)

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更新日:2022年12月27日

北区の歌舞伎を後世に1(伝統文化育成プログラム促進事業)

現在に受け継がれる北区の農村歌舞伎

「神霊矢口の渡」の一場面(昭和9年。篠路歌舞伎)

「神霊矢口の渡」の一場面(昭和9年。篠路歌舞伎)

明治30(1897)年ころから、娯楽の少なかった当時、篠路地区、新琴似地区では、人々の手で歌舞伎が華やかに演じられていました。

篠路歌舞伎は、明治35年、篠路村の青年団「若連中」が、当時の烈々布神社の祭典で素人芝居を上演したのが始まり。周辺の村からも大勢の観客が訪れるなど、人気を集めました。

また、新琴似歌舞伎は、明治30年ころ、新琴似村の青年たちが、神社で演じたのが始まりで、劇場「若松館」を現在の新琴似7条1丁目に完成させ、大いに人気を博しました。

しかし、活動写真(現在の映画の前身)の上映や演劇などを行う劇場が札幌中心部で次々とオープン。若者の関心は歌舞伎から離れ、新琴似歌舞伎は大正5年に、篠路歌舞伎は昭和9年に、それぞれ幕を下ろすことになったのです。

それから50年以上の時を経て、篠路歌舞伎は昭和60年に、新琴似歌舞伎は平成8年に、地域の人たちによって、復活公演が行われました。

現在、北区の農村歌舞伎は、「篠路歌舞伎保存会」、「新琴似歌舞伎伝承会」によって、地域の、そして、北区の貴重な財産として受け継がれています。

伝統文化育成プログラム促進事業とは?

歌舞伎ぽっぴぃの画像これらの北区の農村歌舞伎の保存・継承活動団体は、設立から30年ほどが経ち、活動を支える幅広い世代の担い手の確保と育成が必要になっています。

北区では、こうした状況に対して、団体の支援を行うため、「伝統文化育成プログラム促進事業」を進めています

この事業は、団体の担い手の確保・育成の手法を調査研究し、団体に対する支援策を検討し実施するもの。「札幌市まちづくり戦略ビジョン・アクションプラン2019」に位置付けられています。

当初、令和2年度から進める予定でしたが、新型コロナウィルスの感染拡大の影響を受けて、令和3年度から事業を開始しました。現在、令和3年11月に行った、「篠路歌舞伎保存会」及び「新琴似歌舞伎伝承会」のメンバーの皆さんへのヒアリング調査の分析を行っているところです。

事業の実施に当たっては、伝統芸能に詳しい、札幌大谷大学社会学部の森雅人(もり・まさと)教授と北星学園大学文学部の高橋克依(たかはし・かつより)教授のお二人に協力していただきます。北区と両校との間で、事業連携の覚書も締結しました。

さらに、この事業では、地域に残されている、昔の台本や衣装を後世に伝えていくため、北区に寄贈された歌舞伎資料のデジタル化にも取組んでいます。

今後、これらの調査・研究の成果を基に、保存・継承団体に対する支援策の検討を進めていきます。この事業の取組は、今後、北区公式ホームページやリーフレットでご紹介していきます。

本事業は市民の皆様とともに進めてまいります。
ぜひご意見、ご感想をお寄せください。

当時使用していた台本

北区の農村歌舞伎の保存・継承団体

北区の伝統芸能である農村歌舞伎は、地域の人たちの意欲と熱意によって、受け継がれてきました。その中心となっているのが、「篠路歌舞伎保存会」と「新琴似歌舞伎伝承会」です。


歌舞伎公開講座の一場面(新琴似歌舞伎伝承会)

篠路歌舞伎保存会

篠路コミュニティセンターの開館に当たり、篠路歌舞伎を演じてはとの話が持ち上がりました。篠路歌舞伎が終焉を迎えて50年が経った時のことでした。当時の篠路中央保育園の理事長が中心となり、地域の有志が毎日のように猛練習。昭和60年に復活公演が行われました。それをきっかけに、地域の人たちが、復活した篠路歌舞伎を後世に残したいと、昭和61年に、「篠路歌舞伎保存会」を設立。現在、会員は88名(賛助団体含む。)で、古い歌舞伎の台本などの資料収集や保管、講演会の開催のほか、篠路中央保育園の園児たちによる「篠路子ども歌舞伎」の支援など、篠路歌舞伎の保存と伝承に尽力しています。

篠路子ども歌舞伎

新琴似歌舞伎伝承会

新琴似歌舞伎を地域に親しまれる文化として後世へ保存・伝承していこうという人たちの熱意により、平成5年7月、「新琴似歌舞伎伝承会」が設立されました。最初は資料の調査・研究が主な活動でしたが、次第に復活公演への機運が高まり、平成8年に、地域の人たちが演者となって、新琴似歌舞伎は80年ぶりに復活しました。現在、会員は44名(賛助会員含む。)で、新琴似中学校と協力して、同校の生徒が歌舞伎を学ぶ公開講座を毎年開催し、歌舞伎の魅力を伝えています。昨年には、インターネットを活用して、新琴似歌舞伎のオンライン配信を始めるなど、地域の貴重な伝統文化の伝承に意欲的に取り組んでいます。

新琴似歌舞伎


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このページについてのお問い合わせ

札幌市北区市民部地域振興課

〒001-8612 札幌市北区北24条西6丁目1-1

電話番号:011-757-2407

ファクス番号:011-747-5898