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更新日:2012年12月26日

よもやまくにがまえにとばなし

第9回 「レファレンス」って?

2011年1月のおはなし

2011年になって初めての「よもやまばなし」更新です。
本年も、図書館と図書館ネコ達をよろしくお願いいたします。

さて、図書館の重要な仕事の一つに、「レファレンス」というものがあります。
「レファレンス」とは「図書館で、資料・情報を求める利用者に対して提供される文献の紹介・提供などの援助」のことです。(『広辞苑』より引用)

いわば本の何でも相談ですね。

「夏目漱石の『坊ちゃん』はどの棚にあるの?」という簡単なものから、「わらじの作り方を調べたいけど、どの本を見ればいい?」「北海道の人口の推移を江戸時代から知りたい」など、ありとあらゆる難問に応えるためにも、幅広い知識を要求される仕事です。

図書館ネコ達のもとには、毎日いろいろなレファレンスが持ち込まれていますが、今回は、マオが体験したレファレンスに関する珍事件を、ご紹介しましょう。


ある日、利用者の方が、雑誌か何かの記事の切り抜きを持って図書館にいらっしゃいました。
記事の内容は、有名な海外SF作家の新作の紹介でした。

この新作を読みたいとのご要望だったので、図書館のデータベースで探してみましたが、該当する本がありません。
何人かで手分けして、作家辞典を見たり、作品辞典で探したりもしました。
果てはインターネットで、このSF作家のファンクラブを探し出し、作品紹介のページをくまなくチェックしましたが、やはり記事で紹介されているような本はありません。

「うーん・・・」私たちは頭を抱えてしまいました。
こういう時は、原点に戻るしかありません。

もう一度、よくよく切り抜きを読んでいくうちに、一人が「あっ」と声をあげました。
「これ、“こんな本があったらいいな”っていう企画の記事だよ!」
つまり、翻訳者や本の装丁をする人や、本作りに関わる人たちが「自分がファンのこの作家が、もしこんな本を書いたら、きっと自分はこんな風に紹介するだろうな」という、「夢の本の紹介記事」だったのです。
本作りのプロフェッショナル達が、いかにも実在しそうな本を紹介しているものだから真に迫っていて、「本を読みたい」と記事を持っていらした利用者の方も、図書館ネコたちも、すっかり「夢の本」が実在している本だと勘違いしたわけです。

いくらなんでも「実在しない夢の本」はご用意できません。
利用者の方をはじめ、関わった全員が苦笑いに終わったレファレンスでした。


さすがにこれは、かなり珍しいパターンです。
しかし、図書館ネコたちは「聞かれた以上は何が何でも探し出す」姿勢で難問に取り組んでいます。
そんなレファレンスの仕事は、面白い話の宝庫でもあります。
「思いがけず苦労した!」とか「我ながら上手くいった!」とか、それぞれが興味深い体験談を持っています。
そんなエピソードをシリーズ化し、このよもやま話の中でお話ししていけるように準備中です。
お楽しみに!

レファレンス

まお

 

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