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更新日:2020年4月27日

草創期の札幌

「さっぽろ資料室」は平成26年3月まで現在の2階書庫の場所にありました。当時、「草創期の札幌」と題して展示していた中央図書館が所蔵する札幌の古地図2枚を紹介します。(展示物は複製品です。実物(筆写)は保存上、閲覧できませんが、細密な画像をデジタルライブラリーでご覧いただけます。)かつてのさっぽろ資料室の展示

 

明治元年札幌地図

1875年(明治8年) 高見沢権之丞 (筆写)
明治2年(1869)に開拓使が設置され、秋には札幌本府建設工事が着手されました。この図は開拓使営繕掛手代として建設に従事した高見沢権之丞が当時の様子を描いたものです。中央には大友堀(創成川)が描かれ、豊平川の河畔には渡守をしていた志村鉄一、吉田茂八の家が見えるほかは見渡す限りの茅野原でした。
デジタルライブラリーの細密画像にジャンプします)
明治元年札幌地図

明治3年札幌地図

1870年(明治3年) 高見沢権之丞 (筆写)
開拓判官島義勇(しまよしたけ)による札幌中心部建設当時を描いたものです。この図は上の図と天地が逆になっていて、東が上で北が左になっています。右端十字路の下方にある橋は創成橋にあたり、中央寄り五軒長屋二棟は大通西1丁目のあたりに位置しています。(デジタルライブラリーの細密画像にジャンプします。)
*島義勇の顕彰銅像は現在、札幌市役所本庁舎と北海道神宮境内に設置され、円山公園に顕彰碑があります。彼の功績に関する近年の著作では『島義勇』榎本洋介/著 (佐賀県立佐賀城本丸歴史館 2011)があります。当時の札幌本府建設に関する写真、絵図、文書なども掲載されています。巻末に参考文献の掲載があり、草創期の札幌や北海道開拓について調べる際にも活用できます。
明治3年札幌地図

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