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更新日:2011年2月15日

第2期図書館協議会 第2回会議 平成20年9月12日

1.日時

平成20年(2008)年9月12日(金曜日) 10時00分~12時30分

2.会場

札幌市中央図書館 3階 研修室A

3.出席者

梶委員、河村委員、小田委員、乳井委員、成田委員、西委員、細谷委員、三谷委員、菊地委員、佐藤委員
(欠席者)平野委員

4.傍聴者

1人

5.会議次第

1.開会

2.議事内容(概略)

乳井会長

昨年から、「評価検証」と「運営のあり方」の二つの小委員会でそれぞれ諮問内容を検討してきた。評価の方は、アンケート調査などを基にある程度の形を出すことができたので、今日はその報告をしてもらう。あり方については、現時点での中間報告をして、今後の見通しを聞きながら全体で明らかにしたい。

菊地委員

平成14年(2002年)に策定された「札幌市図書館ビジョン」の施策の実施状況と利用者の満足度を指標として評価検証をした。
2月に利用者へのアンケートを行い、調査結果と図書館からの業務報告データを基に報告書をまとめた。
短期的な施策はほぼ実施されており、利用者の満足度も高かった。

  • 平成18年(2006年)4月からの開館日拡大、開館時間延長については利用者の満足度が高かった。
  • 貸出冊数の上限を10冊に増やしたことに対しては、「少ない」は減ったが、「多過ぎる」という意見も35%。「どちらでもない」が56%理解は得られているが、蔵書の状況や数などで変化しているようだ。
  • 児童生徒に対するサービスは、満足(「非常に満足」「やや満足」)が不満より19%上回っている。
  • 蔵書構成では「満足」とそうでないところがばらつき、利用者のニーズの幅が広がっていることがうかがえる。

5年間を比較すると、図書館は頑張っているが、利用者状況は変化しており、このアンケート結果を協議会でこれからの図書館のあり方を検討する際の重要なデータとして欲しい。
なお、小委員会として作業を進めるに当たっては、日ごろから図書館の事務局等と、どのような指標やデータが必要であるか互いに出し合うべきだと、課題として付言する。

乳井会長

報告書の内容の基本的なところは押さえた上で質疑に移りたい。

細谷副会長

札幌市の図書館は総数40施設にもなったが、都心部があいている。図書館整備計画の中でこの状況をどうするのかという視点は大事なので、図書館施設の整備充実という項目の中に、協議会の評価や意見として触れるべきではないか。
札幌市全体の施策の中で検討すべき問題だが、複合施設建設という機会に、評価や要望が図書館協議会から図書館長へ答申されて、図書館から札幌市の施策全体に上がっていくという段階を踏んでいくのは有効だと思う。

菊地委員

都心にふさわしい図書館が期待されていることには同感だが、この報告書は「評価と検証」の小委員会としての立場なので、図書館行政を含めた札幌市全体の政策としてどう位置づけていくかを踏まえて協議会全体の見解として議論する方がよいと考える。

乳井会長

社会の構成自体が変わり、札幌市の現状には三つの大きな問題がある。一つは少子高齢化の問題。次にいわゆるニートの問題、働き盛りの方が引きこもってしまうこと。もう一つは、情報が高度化して、ある部分ではとても簡単に手に入るようになっている。前の図書館ビジョンができた6、7年前とは状況が違ってきているという認識があったと思うが、今回の視点をつくったときに、新しいビジョンを策定する際には、新しいものを目指していくことも考えるべきだとの意見は出たか。

菊地委員

そのような論議は出ていて、図書館の事務局にも関連のデータをもらっており、問題点としては認識していた。
社会の構成は5年間で大きく変わってきている実感があり、図書館利用者の高齢化や、その時々にPRされたものに集中して利用希望が増え、その全てをそろえておけるのかという問題もあり、このアンケートだけで評価できるのかとも思う。
また、図書館の対応より、もっと早いスピードで社会の情報化のシステムが進んでいることも実感しており、利用者から見た評価が分かれてくる項目があると思う。
これからのビジョンづくり等には、時代を先読みし、特に働く世代の人たちが引きこもってしまうことに対し、図書館の役割として何らか機能を用意すると提言できるかという議論は必要と思う。かつての図書館からもう一歩踏み出すことも考えて、新しい図書館づくりを考えなくてはならない。公立図書館の役割がすべてを網羅するのか、大学図書館、学校図書館、障がい者の図書の希望に対しての仕組みや役割をネットワーク化していくことも考えながら進める段階にあると考えている。

乳井会長

長期的・中期的なところについては、評価の項目がつけにくかっただろう、今後それが大きな問題点になると思っていることが伝わってくる。

梶委員

貸出冊数については、必ず10冊借りなければいけないものではなく、多過ぎるという意見があっても問題はない。しかし児童書の場合は、10冊まで借りる人が多く、棚がかなり空いていたり傷んでいたりするようだが、蔵書構成はできているのか。

橘管理課長

平成18年(2006年)に貸し出しの上限冊数が2.4倍になったが、実際の貸出冊数は3割程度の増加で平均は5、6冊である。
毎年どのような図書を購入するかは、蔵書構成をもとに今後の目標を立て、計画的に進めている。
児童書は、ほとんどの館で30%、35%程度の蔵書構成になるように購入選定しているが、借りていく人が多ければ35%あっても書架に常時あるのは25%かもしれない。分析の仕方は難しいが、要望等も含めて意見をいただき、実際の計画に反映できるようにしている。ただ、全体としての購入冊数は減っているという課題がある。

乳井会長

予算の枠の中で蔵書がどうなっていくか、図書館はどの読者層を目指していくかという問題点がある。

河村委員

貸出冊数が増えて不満というのは、3月に実施した北区の住民調査からも出てきている。貸出冊数が増えたことについて、一般書では満足度が高まっているが、児童書ではそれを希望していたはずなのに、一気に借りていかれて書棚ががらがらになってしまうという意見がある。
本が足りなくなればその分補えばいいという時代ではなく、効率性と平等性について考えて、図書館側の運営努力により一般書と違う貸出し形態をとることで改善可能と思う。
民間で新譜や新しいビデオは高い料金を取ったり貸出期間も短くしたりするように、また図書館でも雑誌のバックナンバーは貸しても最新号は貸さないのと同じように、新刊も本が足りないなら貸出期間を少し短目にし、回転率をよくして多くの人に回すのも一つの方法である。
ベストセラーは人気があるからと250件の予約に対して100冊の複本を用意することが、公共サービスとしてよいのかは議論していく価値がある。
また、児童書は検索して探すというより、来た人が並んでいる表紙を見て、魅力を感じて何冊も借りていくという使われ方なので、実物がないとだめだと思う。

乳井会長

タイトルや著者の情報などだけでは済まない、本そのものが持っている雰囲気を感じていく部分も図書館にはあり、児童書には特にそれが多い。単に量だけではなく資料の形態による特異性を配慮すべきとの指摘だった。

細谷副会長

ベストセラーの期限を短くするような工夫があってもいいが、10冊全部児童書を借りていく人は、頻繁に来られないのでまとめて借りてまとめて返すという状況もある。多様な利用者の利用しやすさをなるべく損なわないように、声を聞きながら慎重に検討することが必要だ。

三谷委員

寄贈の本が結構ある。児童書の10巻そろいのものなどの寄贈を希望しても、新刊は受入れてもそれ以外は蔵書しておく場所もないと断られることがある。図書館に場所がないと言われたときには、小児科に入院している子どもや、施設などへ持っていくようにアドバイスした。
絵本やお話なら、古い雑誌でも子どもは喜ぶので、それらを再利用する、古くても寄贈本を受け入れることも、予算削減との兼ね合いで考えていく一つではないか。

乳井会長

利用者からの要望に応えたことで逆にニーズが多様化し、拡大するような新しい局面に入っている。市民同士の中でも新しい形のものが生まれ来つつあるが、果たして今までの公共図書館の中で可能だったかについて、新しい一歩になっていると思う。

成田委員

回転率には賛成だが、本そのものを感じる図書館の役割という一種の文化的なものと、絶対に必要な情報を主にした図書館という役割の2本立てをうまくバランスとっていくのは難しい。
ニーズの多様化とは、利用している人の中でのものであり、サービスがよくなっても利用しない人はしない。利用者を増やしたいのか、主な利用者の声を聞くのか。「公共」や「市民」と言っても、その中の利用者という部分なので結構難しい。

橘管理課長

実際に登録者の数が開館日、開館時間の拡大によって増えたという傾向は余りなく、利用者数は増えていないが、それぞれが長く滞在し何回も来るようになっている。
PRの仕方もあるが、利用していない人がどうすれば図書館を使いたくなるという有効な手段はどこの図書館でも打てない。

細谷副会長

NPO関係者等は、市民会館の建替施設に図書館があれば使うと言う。都心部の空白は大きい。静岡市の御幸町など、まちの真ん中にそれなりの蔵書量を持って使える図書館があれば違うと思う。

橘管理課長

要望は議会や都心の再開発等に合わせて出しているが、札幌市全体として何を施策として選ぶかの問題でもあるので、住民から要望を強く出してもらわないと、行政の中で優先順位は落ちてきている。市全体では福祉の方が優先となる。

成田委員

都心部の図書館には期待が集まるが、ビジネスマンが使いやすくても、他の公共施設を見ていると都心部以外が閑散となるようで、地区図書館が弱体化しないか。家族で休日に地区図書館へ行くような、男の人も交えた文化の分室としての機能は望めなくなる。地区センターなどがあるのに、うまく連携していけるかという心配はある。

小田委員

都心部の図書館は、前のビジョンをつくるときからの課題で、必要性では意見が一致していたので、どこにどういう形でつくるかをきちんと検討し、「早急に設置を望む」くらいは全体の要望として出したらいい。
しかし、都心部に中央図書館に匹敵するものを置いたからといって、飛躍的に利用者が増えるとは思わない。ビジネスマンやNPOが使うというが、専門図書館として、要望にこたえるために都心部で蔵書を置けるかというと難しく、今のような形ではどれだけ利用者が増えて利便性が高まっていくのか。地区図書館や身近なところをもっと充実する方がいい。

河村委員

帯広、函館のような20万くらいの中小都市では、駅前周辺再開発で駅前に本館を持っていくと利用が増えたと言っているが、札幌市のような200万人都市は違う。北区、手稲区、東区などは20万人程度の人口がいて、琴似や北24条に核ができており、全体で中央館がというよりも、地区図書館を地方都市の本館という扱いで充実させるという方が現実味を帯びている。

乳井会長

今後のことなども話が出てきているので、運営のあり方についての報告を受けたい。

河村委員

運営のあり方委員会は余り進んでいない現状だ。
行政の効率化と費用削減を柱として、図書館側からは指定管理者制度の導入を含めて運営のあり方の検討を提案された。指定管理者のメリット・デメリットを探って小委員会を進めたが、開館日や開館時間の拡大、インターネットでの予約受付などの改善が既にされていて、指定管理者の導入で新たなサービスが生まれるというメリットがあまりない。結論としてはデメリットの方が多く、職員の専門性の問題もあり、指定管理者導入に反対意見が多かった。
清掃や配送では業務委託しているので、指定管理者制度に限定せず、経費の削減や司書の専門性と非専門業務での分離ができるか業務分析をし、時間をいただきながらまとめていきたい。図書館側からどのような業務があるか、また、委託や職員以外での運営の可能性について、現場を通じた評価としてもらい、それが妥当かどうかを小委員会でつめていきたい。

乳井会長

指定管理者について話し合うことは、私からも依頼したことだ。司書の専門職性や職務分析などは、実際の現場での仕事に対する評価がどうなされてきているかという問いでもある。それを検討するときに、指定管理者という切り口から、委託との違いやどのようにしているかという形の振り分けをすることで、札幌市としての仕事のあり方、イコール運営のあり方につながっていく。これについてはどこの自治体、公共図書館でも、名案があったら便乗したいというところで苦しい選択だ。
また、これまでの司書の専門職性で育っていったものが、情報化が進む時代にフィットしているか、今後どこの機関が育てていくかという問題点もある。根幹としての分析する職務自体も、従来型の図書館の職務か、これから目指す職務かで大きく変わってくる。
難しい作業だが、ある程度の問題点等の指摘があれば、それを全体で検討し方向性を見出していけるのではないか。

細谷副会長

社会教育法の一部を改正する法律案に対して、5月23日に衆議院、6月3日参議院で附帯決議が出て、それに基づいて6月6日付で総務省から指定管理者制度の運用に関する総務次官通知が出ているが、こういう資料を図書館協議会委員にも配付をお願いしたい。
指定管理者制度に関して、新しく大きな動きなので、情報共有して論議をするべきだ。

橘管理課長

業務分析、政令市等の委託に関しての状況や考え方等の資料も依頼されているので、あわせて提出するようにする。

佐藤委員

公共図書館の役割として、札幌市の市民をどう育てていくかという根本から出発していかなければいけない。学校現場としても、子どもたちを育てないと将来的な利用者は増えていかないので、図書館だけで頑張ってもだめだと思った。
昔は「クモの巣型」の図書館で、そばに来た人を絡めとって図書館に引き込む運営をしていたが、今は「花びら型」で魅力のある外観を持たせ、通ってくる人を引きつけるという考え方で工夫している。
札幌市の図書館運営も、利用者以外をいかに呼び込むかを考えながら、利用者の方の満足度をどう高めていくかを検討していく必要がある。
今回のアンケートの中で入っていない項目として、インターネット予約の関係で、予約冊数が1人10冊となったのはどうしてか。

橘管理課長

今まで制限は設けていなかったが、インターネットでは本当に手軽に予約できてしまうので、予約件数が増えることで、抜き出しや回送の増加により、利用者に見たい本がすぐ行かなくなってしまうおそれがあった。また、回送等に係る事務の激増が見込まれ、それを見極めるまで一定の制限をすることとした。
登録者の99.3%ぐらいの方は予約をしておらず、10冊を超えて予約する方は、全体から見てもごく少なくて、予約者の中でも1%未満である。他の政令指定都市でも10冊以内が基本である。
インターネット予約は8月28日から開始し、予約数は従来の7割増となっている。制限がないとどうなるかはまだわからないが、今後の推移を見ながら将来的な検討をしたい。

細谷副会長

蔵書のない大通カウンターでは、平日18時から19時ぐらいはかなり混みあい、コンピューターに行列をつくっている。これは新たな利用者だと思う。

松井調整担当課長

大通カウンターの利用者にはお勤めの方の利用が多い。従前は館内検索機からの予約のみだったが、インターネット予約開始で、パソコンや携帯での予約に移行している方が多い。

乳井会長

インターネット予約ができるようになると利用の質が変わってくる。ビジネスマンなどの使用が増えていることも参考になると思う。
今までにでてきた中でもビジネス支援、子どもを育てていくこと、幼児やヤングアダルト等と対象が分散しており、図書館として全部をねらえるのか。予算が減っていく中でどこをターゲットにし、どうするかという議論はまだ正確にされていない。

三谷委員

インターネットについて、ちえりあではYAHOOやグーグルも閲覧できるようだが、図書館での閲覧検索はどのようになっているのか。

千葉業務課長

中央図書館の2階に、インターネット用パソコンを設置し、現状では特に制限していないので、すべてのサイトが閲覧可能である。
辞典や白書などの参考のツールとインターネットをあわせて使用する形で、図書館から情報提供しており、時間制限は30分である。

細谷副会長

札幌市の図書館ではフィルタリングソフトが入っていないということでよいか。また、商用データベース等への課金については、生涯学習審議会で論議された結論が出ていると思う。

千葉業務課長

現在、フィルタリングソフトは入っていない。商用データベース利用は導入を盛んに進めている図書館もあり、課金している例も出ている。

乳井会長

市民は、なぜすべての図書館がネットワークに入っていないのかと考えるが、大学や専門図書館を含めた全体での連携は難しく、うまく利用できない。どこが調整して全体のネットワークをつくっていくかは、札幌市の中でもできていない。
それぞれの図書館のせっかくの財産を有効に生かすことについて、全て一元的に動かせるような形が望まれるのか。仕事も増えるし、お金もかかるが、これをどうクリアしていくかは大きな問題になると思う。行政と利用者の意識のずれも考えないといけない。
もう一つ、図書館でのインターネット使用は、図書館の中の情報だけに入れるのか、WWWでサーフィンしていけるサービスなのか。閲覧の自由に対して、ある程度制限をかけるのかという点も依然として残っている。また、商用データベースを開放する場合に課金するのか、それが図書館になじむかといった新しい問題も出てくる。

細谷副会長

児童書の問題が随分出てきているが、報告書の児童青少年図書コーナーの充実のあたりに関連することを盛り込めないか。
また、素案にはあったヤングアダルトという表現がないが、認識の有無は言葉が入っているかどうかで随分印象が違う。

菊地委員

ここは事業への評価ではなく、「児童青少年図書コーナーの充実」という施策に対して実際に行なわれた内容を示している。いろいろと取り組んでいるという検証的な意味合いである。
それに対する要望としては、「さらに工夫してほしい」、「棚の問題がある」などの意見も含めての文言にした。
また、学校図書館と公立図書館の連携について、学校では校内の図書館の蔵書構成、貸し出しや行事を行いながら、子どもたちにできるだけいい図書を与えようとしているが、どうしたら公共図書館とネットワークできるか。それぞれ役割があり、お互いに公共図書館のできること、学校の求めることを積極的にあらわした方がいいという意味を込めてまとめた。
児童青少年の中にヤングアダルトも含むものとして、すっきりとした文章にという判断をした。

梶委員

学校図書館の中で、小学校の間は10分間読書などをしているが、中学生、高校生の読書の環境が抜けている。札幌市の図書館行事は、幼児や小さい子に対するものが多いが、それより上に続くところへの取り組みができていないのではないのか。
例えば男の子に対する行事もやってみたら、中学生、高校生を呼び寄せる一つの方法にもなるのではないかと思う。だんだんと大人に向かってつながっていくという部分で、ヤングアダルトという言葉は大事にしている。

成田委員

大学生や院生は大学で本を読んだり指導を受けるが、レッツ(青少年勤労ホーム)には、そういうものはあまりないようなので、新たな需要として、将来的には各地区にあるものとの連携を視野に入れてもよい。

西委員

ヤングアダルトに本を読ませるためには、児童サービスも大切だ。都心の図書館というが、小さい子どもや母親は地区図書館を重視する場合も多いと思う。
子ども連れで図書館に通うことを生活の一部としていても、出産して下の子のために行けなくなるなど、継続的に利用できなくなった、隠れてしまった利用者に対してできることはないか。
また、小さい子のいる母親は付き添いで図書館に行くことが多く、自分の読みたい本は読めないため、本当の利用者としては数に入らない場合もある。そういう利用者に対しても何かできるサービスがあればと考える。

乳井会長

ヤングアダルトの話だが、読書習慣の問題もあり、小さいときに読書習慣をつけておきたいというのもある。
学校で読書のことを一生懸命やっても、子どもたちが逃げていく。本を読めと言われるのと、自分が読みたくて読むのは全く質の違うものだと思う。学校での読書指導は小・中・高でどういう形で進んでいるのか。

佐藤委員

以前は必読図書というのを決めて、「何年生はこの20種類を読みましょう」という指導をしていたが、今は朝の10分間読書に象徴されるような形の自由読書の方が多い。

小田委員

大学の場合には講義やゼミがあり、またビデオなどが充実しているので、学生はそれなりに利用している。
ヤングアダルトは、学校教育との兼ね合いがどうなるか、子どもに何を読ませるか、どう指導するかは一種の教育の範囲に入ってくるので、下手にやるとかえってマイナスになることも考えられ難しい。

細谷副会長

ヤングアダルトサービスは、むしろ教育から自由になろうとして積み重ねられてきたもので、中学生、高校生が主な対象である。学校図書館では対応し切れない、居心地がよくないという層も含めたニーズにこたえるという問題意識で行なわれ、まだ完成されたサービスではない。
ヤングアダルトコーナーをつくれば、すぐに青少年が本を読むとは思っていないが、それがあることで、自分たちの居場所として図書館に来やすくなり、そこで興味を引かれる本に出会うと思う。
内容に具体的に触れなくてもいいから、協議会の答申として、ヤングアダルトサービスというサービスのあり方の認識を喚起する言葉を盛り込んでいただきたい。
それから、石狩市民図書館には授乳コーナーがある。これは当事者が利用しやすくなるという効果と、男性や小さな子どものいない利用者に対しても、ここは授乳する赤ちゃんを連れた方たちにも利用してほしい図書館だという意思表示になり、赤ちゃんが泣いたぐらいでうるさいと文句を言う人が減っていく。そういう取り組みは、札幌の図書館も予算やスペースの許す範囲でしてほしい。

成田委員

両親が全然読まないでヤングアダルトだけが読むはずがないので、子どものためだけでなく、家庭という基盤での読書を充実させる。
また家庭で読む習慣のない子は、学校が救いになるかもしれないので、学校図書の充実も大事だと思う。

小田委員

学校図書に制約はないので、学校教育の方から変えていく。公序良俗に反しないものであれば、コミックも充実させるとか、日常的に過ごしているのは学校なので、学校図書を先に変えられるかも含めて検討した方が早いかもしれない。

河村委員

20万冊規模の図書館なら、ヤングアダルトコーナーもつくれるが、地区図書館は8万冊規模では蔵書構成自体の問題があり無理だ。小学校、中学生、高校生は、平日を学校で過ごしているので、学校図書室を充実、連携していく。札幌のような大きな都市になると、見せかけでこういうサービスをしているというレベルでは利用者はついてこない。

佐藤委員

札幌市で、家庭読書の日をつくったり、子どもの読書について学校や中央図書館などいろいろなところと連携して運動を進めている最中である。

菊地委員

「児童青少年」というところにいろいろな意味合いを含めてあり、今後ももっと取り組んで欲しいという要望にしてある。
どう具体化するかは、これから運営していく次の新しい施策の中に積極的な提言を盛り込んで、協議会として方向づけするという判断だ。

乳井会長

年齢期の方たちへ配慮が必要なことは十分盛り込まれている報告書である。今後、どう発展させていくかについては議論する余地がある。
現在、図書館の中にインターネットも取り込んできているが、今までの図書館では保管の役割もできていたが、インターネットに流れている情報を保管できているとは言いがたいので、この問題点をどう解決していくか。
また、都心にふさわしい図書館についても議論していかなければいけない。
ヤングアダルトも含めた子ども、親、ビジネスに関することなどといった読者ターゲットや、今まで利用していない人たちに対しても、図書館をどう定着させていくかは大きい問題点として残っているのでそれも深めていく。
今日は二つの報告があった。評価検証小委員会はこの報告をもってまとめとし解散する。
運営のあり方はもう少しまとめをし、完成形でなく問題点はこうだと上げていくようなものになるが、問題に決着つけるよう年度内まで締め切りを延ばしていく。

3.閉会

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