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坂下 美樹(さかしたみき)
料理研究家、管理栄養士、製菓衛生師、フードコーディネーター。
藤女子大学大学院生活学研究科食物栄養学専攻修士課程修了。
実母で料理研究家の坂田蓉子(さかた料理研究室主宰)に師事後、料理教室を主宰し現在に至る。
札幌市中途難失聴者協会、道新文化センター料理教室講師。
カフェ営業(2008年11月〜2019年7月)。
料理本出版のほか、道新ポケットブック、ホクレンGreen等の料理制作担当。
現在、北海道新聞くらし面「今日の一品」執筆、北海道テレビ「イチオシ!!」に出演
※本動画は、令和5年度に実施した、さっぽろ 省エネ家電で家計を応援キャンペーン事業で作成したコラム動画です。補助金情報など古い情報が含まれている場合がありますのでご容赦ください。
1日3回365日、家族の健康を支えているキッチン。ちょっとした省エネや食材を無駄なく使うことなど、毎日少しでもやれることはいろいろあります。
●できるだけ近隣で取れたものを選ぶ
今は産地を選んでお買い物ができる時代です。輸送距離の短い近くの地域のものを選んで買うことで、環境にやさしく省エネにも貢献できます。
●3〜4日分の献立を決めて必要な材料だけを買う
1週間分の献立を考えるとなると大変ですが、3〜4日分ならメイン料理など大まかな献立を決められるのではないでしょうか。スーパーでは、献立を決めた3〜4日分のお料理に必要な材料だけを買い、あとの2〜3日は残った材料でやりくり。こうすると無駄を出さずに済むように思います。
●何を作るか決めていない時や空腹時は、買い物に行かない
何を作ったらいいか決められない時、お腹が空いている時は必要のないものまで買ってしまいがちなので、お買い物に行かないようにしましょう。
●今日食べるものは、賞味期限・消費期限が近いものを選ぶ
今日使おうという材料は陳列棚の手前にある賞味期限・消費期限の近いものをお買い求めいただくと、冷蔵庫に入れておく時間も短く、フードロスを抑えられます。
●冷蔵庫は容量の6〜7割に抑えて、入れるものをグルーピング
入れすぎると冷気が回りづらくなり、冷やすのにより電気を使うため、6割7割程度に抑えましょう。また、食材を入れる際にはグルーピングをしておくのが大事なポイントです。同じような種類のものはグループ分けし、100円ショップで売っているカゴなどにまとめて冷蔵庫の定位置を決めます。こうしておくと、カゴごと冷蔵庫から出して必要なものを取り出したらすぐにしまえるので、アレがないコレがないと探して冷蔵庫を長時間開けておくことで冷気が逃げ、冷却に使う消費電力をムダに使ってしまいます。
●冷凍庫は隙間なく入れるのが効率的
冷凍庫は、入れているものがお互いに冷やし合うという冷却効果もあり、なるべく隙間をあけずに使うことが基本です。我が家では空いたスペースに保冷剤を入れています。保冷剤は調理中の粗熱取りに使ったり、冷蔵庫でお料理を保存する際にも活用することができます。
●冷蔵庫に入れたいもの
お米………………
シンク下などは湿気が多く、食味が落ちたり虫がわいたりするので、ぜひ冷蔵庫に入れてください。入れる際は袋から容器に入れ替えて。お米の袋は輸送中に破裂しないように小さな穴があいているので、袋のまま冷蔵庫に入れるとお米が乾燥してしまうことがあります。容器は、容量2リットルくらいのペットボトルでも代用できます。もう1本別のペットボトルを用意して上の部分を切ってジョウゴのように使えば、お米を袋から移しやすく、フタもきちんと閉まります。保管場所は、お米に向いている温度の野菜室がおすすめです。
お醤油……………
最近多くなってきた空気が入らないボトルの場合は常温で構いませんが、それ以外のお醤油は冷蔵庫に入れてください。
胡麻(ごま)………
空気に触れると酸化して品質が落ちやすい食べ物なので、冷蔵庫に入れて美味しいうちに使っていただくのがいいでしょう。
●冷蔵庫に入れなくていいもの
いも類……………
冷蔵庫に入れると煮た時に少し煮えづらくなったりしますので、日の当たらない涼しい場所での保存がベストです。
果物………………
冷蔵庫に入れると甘みが少し減ってしまうことがあります。カット前の果物は常温で保存してください。
ハチミツ…………
開封後に冷蔵庫に入れる方も多いようですが、結晶化して使う時に固まって出てこなくなり、湯煎で温めたりレンジにかけたりと無駄な労力や電気を使うことになります。
お茶の葉…………
茶葉の性質上、冷蔵庫の中のいろいろなニオイを吸着して、せっかくの美味しいお茶が残念なことになってしまうことも。お茶の葉は密封の容器に入れて常温で保存がいいでしょう。
冷蔵庫に入れなくていいものは常温で保存して、冷蔵庫のスペースを空けていただければと思います。
無駄を出さないためには適切な保存状態にすることが大切です。特に野菜室は水気の多いものがたくさん入るため汚れがちで、買ってきたものを次々と入れてしまうと整理が行き届かない場所でもあります。
野菜は畑でなっている時と同じ状態、例えばアスパラガスは縦に伸びて育つので立てて野菜室に入れるとよいのですが、その際にきれいに洗って乾かした牛乳パックを利用すると立てた状態で保存しやすくなります。あるいは、お店でいただいた紙袋に入れると余分な水分を紙袋が取ってくれて、長持ちします。