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イオンクロマトグラフと誘導結合プラズマ質量分析計を組み合わせて用いるヒ素の形態別分析法を検討した。その結果、亜ヒ酸(3価のヒ素)とヒ酸(5価のヒ素)を分別定量し、その他、5種類の有機ヒ素を分別することができた。
水質汚濁防止法に基づく特定事業所排水の農薬検査については、現在チウラムを固相抽出- LCMS/MS 法、シマジン・チオベンカルブを固相抽出-GCMS法により分析を行っている。しかし、3 物質とも可溶性であることから、分析
時間の短縮、分析機材・溶媒の節約等を目的として、この3 物質を固相抽出-LC-MS/MS 法による、同時一斉分析が行なったところ、当初検討したサロゲート法の一斉分析(50 倍濃縮)では、シマジン・チオベンカルブの添加回収試験は良好な結果であったが、チウラム-d12 の回収率が50%以上を得ることが出来なかった。そのため、試料の夾雑物の影響を少なくするため、濃縮率を50 倍から5 倍とし、更に塩化ナトリウムによる塩析を行うことで、チウラム-d12・チウラムの回収率を上げることができ、3 物質の一斉分析を行うことが可能であった。
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