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【第二報】
第2段階の取り組みとして、12月1日に熱帯雨林館のテナガザル展示スペース奥に仔のケージを設置し、親から常に見える状態にしておりました。その後、8日(157日齢・親子分離147日目)に仔をケージから出し親との接触を試みたところ、親子の同居が無事に成功いたしました。
親子の同居を開始してから2週間が経過いたしましたが、同居初日より母親が仔をしっかりと抱き、父親が共に子育てをする姿も見られています。また、飼育員が介添して仔への一日三回の授乳を継続しているところですが、仔が自力で果物などの固形物を摂取する様子も観察されています。
【第一報】
当園では2021年7月4日にシロテテナガザルの繁殖に成功し、雌1頭が誕生しました。
出産後、母ラーチャが仔を抱き授乳をする様子が観察されていたのですが、仔に重度の衰弱が見られたことから、同月15日に母と仔を分け人工哺育に切り替えて仔の育成に取り組んできました。
シロテテナガザルは元来、家族単位の群れで暮らすことで、「種」として必要な学習が幼少期からなされています。そのため、人工哺育の際は、可能な限り早い時期に、仔を家族に戻せるよう取り組むことが重要になります。
今回の人工哺育でも、家族に戻すことを念頭に、保護後7日目から母と仔の面会を続けてきました。また、現在、仔は飼育担当者から檻越しに授乳することが可能で、固形物を自ら摂取することもできるようになっています。
親との関係が良好で、かつ自らの命を維持する力がついてきたことから、親子の同居に向けた取り組みを次の段階に進めます。
親子がまた一緒に暮らせるよう、個体の安全に配慮しながら、段階を踏んで取り組んで参ります。
訓練のため熱帯雨林館を一時閉鎖することもあるかもしれませんが、ご理解とご協力をお願いいたします。
【今後の訓練の予定】
・第一段階
熱帯雨林館バックヤード通路に仔のケージを設置し、仔を環境に馴れさせる。【実施済み】
・第二段階
テナガザル展示スペース奥に仔のケージを設置し、親から常に視認可能な状態にする。【実施済み】
・第三段階
その後、親との接触を少しずつ増やしていく。【実施済み】
・第四段階
完全同居【実施済み】
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