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シマフクロウのヒナが誕生しましたのでお知らせいたします。円山動物園では、昨年初めてシマフクロウのヒナ1羽(オス)が誕生しましたが、今回は2羽のヒナを確認ししております。
親のクック(オス)とレイン(メス)は、非公開施設のシマフクロウ舎で飼育しており、3月初旬に産卵しその後抱卵していましたが、4月13日に1羽目、15日に2羽目のふ化が確認できました。巣から出てくる巣立ちは6月初旬頃になります。
シマフクロウは、日本では北海道に生息している世界最大級のフクロウです。近年、生息地の減少や人間の立ち入り等の要因で数が減少し、北海道内の生息数は160羽程度と絶滅が危惧される種であることから、円山動物園は、環境省や他の動物園と協力して、シマフクロウの保全に積極的に取り組んでいます。
1 ヒナについて
産卵日:1卵目 令和4年(2022年)3月6日(日曜日)、2卵目 3月10日(木曜日)
ふ化日:1卵目 令和4年(2022年)4月13日(水曜日)、2卵目 4月15日(金曜日)
性別は不明です。2 ヒナ誕生までの経緯
円山動物園では、感染症等のリスク分散を目的として、釧路市動物園からオスの飼育下繁殖個体を2012年に、メスの野生傷病保護個体を2014年にお預かりし、2016年から飼育下繁殖に取り組んできました。
昨年、当園では初めてふ化に成功し、1羽が無事成長しました。昨年生まれた個体は現在、正門近くにある猛禽舎にて展示しております。両親は非公開の野生復帰ゾーン内で飼育しており、巣内を観察できるビデオにて、4月13日に1卵目、二日後の4月15日に2卵目がふ化しているのが確認できました。現在は親から餌をもらいすくすくと育っております。3 両親個体の情報
(1) 父親
愛称:クック
生年月日:平成22年(2010年)4月16日 釧路市動物園生まれ
来園年月日:平成24年(2012年)2月10日来園
(2) 母親
愛称:レイン
生年月日:平成22年(2010年)生まれ(保護個体のため詳細不明)
来園年月日:平成26年(2014年)12月18日来園
その他:2010年の保護時に左翼が骨折しており、その後遺症で現在も飛行は困難4 シマフクロウについて
分類:フクロウ目フクロウ科 英名:Blakiston’s fish owl
分布:ロシア極東部から中国東北部、サハリン、南千島及び北海道
形態:全長65~70cm、翼開長180cm
生態:魚類を中心とした小動物が豊富な河川流域で、かつ営巣可能な大きさの樹洞のある針広混合樹林に生息する。
保護規制状況:ワシントン条約付属書2.類、IUCNレッドリスト:絶滅危惧1.B類
環境省レッドリスト:絶滅危惧1.類5 シマフクロウの国内動物園飼育状況(今年生まれたヒナを除く)
釧路市動物園:オス7羽、メス8羽、不明2羽
旭山動物園 :オス2羽、メス2羽
円山動物園 :オス2羽、メス1羽
秋田市大森山動物園:メス1羽関連リンク
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