• ホーム
  • 折々の手続き
  • お知らせ
  • お問合せ先
  • まちづくり
  • 施設案内

ホーム > 東区の紹介 > 東区特産のたまねぎ札幌黄 > 7月某日「交配作業」の巻

ここから本文です。

更新日:2017年7月31日

7月某日「交配作業」の巻

苗の成長

前回の作業からちょうど2か月、見違えるように育った「札幌市農業支援センター」試験圃場の「札幌黄の苗」。

もうすでに葉が倒れはじめているところも見受けられ、根元には見慣れた「たまねぎ」の実がつきはじめています。天候が順調であれば、来月下旬には、収穫の前段階まで成長しそうです。楽しみですね!

6月5日撮影 7月23日撮影

6月5日撮影

7月23日撮影

交配作業

さて、苗の成長については一旦置いておきまして、今日は先日埋めてあった母球から成長した「ネギ坊主」にて「交配作業」を行います。これは、数あるたまねぎの中でも「在来種」である札幌黄特有の作業です。

現在主流のたまねぎは、そのほとんどが「F1」と呼ばれる「一代雑種」ですが、F1の種を作るためには、大規模な種づくり農場と厳重な管理が必要であるため、農家自身が作ることはできず、農家は種苗会社などから種を購入して作付しています。

一方、札幌黄は、自ら交配作業を行えば種を採ることは可能です。ただし、種の選抜・管理などを自分で行うのは大変な作業ですので、札幌黄の種を他の農家などから買っている方も多いようです。

さて、試験圃場に行くと、6月にはまだつぼみだった「ネギ坊主」がすっかり花開いていました。

6月5日撮影ネギ坊主

7月23日撮影ネギ坊主

6月5日撮影

7月23日撮影

 

この「ネギ坊主」の「おしべ」には花粉が付いており、それを「めしべ」に付けることで交配(授粉)させます。では、一体どのように授粉させるのでしょうか?

授粉作業1

ミツバチ

ネギ坊主を軍手を着けた手で優しく包み、まんべんなく触って花粉を花に行き渡らせます。

ミツバチに花から花へと飛び回ってもらって、授粉をさせる方法もあります。

花拡大

花粉だらけの軍手

花の拡大写真。赤丸がめしべ、青丸が花粉たっぷりのおしべ。

作業後の軍手。花粉でまっ黄色。

 

無事に授粉・受精した花は、このあと胚や胚乳を形成し、最終的には「種」になります。

しかし、受精しても種になってくれるのは半数程度と言われており、またせっかく出来た種も、出来が悪いものは畑にまいても発芽しないため、厳しい選別作業を経る必要があります。

交配作業自体は楽しい作業でしたが、札幌黄の種を採るためには、まだまだ多くの工程を経なければならないのですね。勉強になりました。

次回は、8月下旬に、収穫の前段階である「根切り」の作業を行います。ご期待ください!



このページについてのお問い合わせ

札幌市東区市民部地域振興課

〒065-8612 札幌市東区北11条東7丁目1-1

電話番号:011-741-2429

ファクス番号:011-722-2794