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丸々とした札幌黄
札幌黄の収穫風景
札幌市東区(当時の札幌村)は、明治時代に開拓使が入植して以来、最も早くからたまねぎ栽培が始まった地です。たまねぎは、現在の札幌市においても主要農産物となっています。
現在、生産されるたまねぎの品種の多くは、生産性、均一性等に優れた一代交配種(F1種)ですが、東区及びその近郊では在来品種「札幌黄(さっぽろき)」の魅力が改めて認められ、注目を集めています。
「札幌黄」は明治時代に品種として確立し、札幌村から全国に広まりました。昭和時代に生産の最盛を迎えましたが、その後F1種の台頭により生産量が激減しました。現在の作付面積は札幌全体の数%ほどです。
しかし、近年の地産地消の機運の高まりや食の世界遺産(※)に登録されたことがきっかけとなり、地域の伝統作物である「札幌黄」を応援していく機運が一気に高まりました。「札幌黄」は、歴史的価値のみならず、「糖度と辛みのバランスが良い」・「柔らかい」という料理食材としての価値も評価されており、東区を語る上で、欠かせない存在となっています。
※食の世界遺産:スローフード協会国際本部(イタリア)が世界共通の基準で認定する、「味の箱舟」の通称。同認定は、各地方の伝統的かつ固有の在来種等の生産や消費を支援することで、地域における食の多様性を守り育てることを目的に行われている。
札幌黄をおいしく食べていただくため、以下に札幌黄を使ったレシピを紹介しています。主食からデザートまで幅広くご紹介しておりますので、ぜひ一度ご覧ください。
平成25年7月、JAさっぽろ、事業者、消費者、有識者と札幌市が構成員となり、「札幌黄ブランド化推進協議会」を設立しました。札幌の特産たまねぎ「札幌黄」のブランド化を通じて、「札幌黄」の消費拡大や安定生産に向けた取り組みを行うほか、平成24年8月に発足した「札幌黄ふぁんくらぶ」(※)の運営を行っています。
※札幌黄ふぁんくらぶ:平成24年8月に、札幌黄を愛する生産者・事業者・消費者が中心となって立ち上げられた、札幌黄を応援する組織。詳細につきましては、札幌黄ふぁんくらぶホームページをご覧ください。
幻のタマネギ「札幌黄」を、地域のシンボルとして広く知ってもらうため、札幌大谷大学・札幌大谷大学短期大学部の学生の協力を得てロゴマークを制作しました。使用を希望される場合は、下記の流れでお手続きをお願いします。
札幌黄やその加工品は、札幌市のふるさと納税の返礼品になっています。詳細は下記のリンク先をご参照ください。
たまねぎはとても身近な食材ですが、どうやって育つのか、皆さんご存知ですか?東区にある札幌市農業支援センターの試験圃場で、「札幌黄」の栽培をするというので、体験してみることにしました。4回にわたって、「札幌黄」の栽培の様子をご紹介します。
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