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札幌市では、国の考え方に基づき、年齢が65歳以上の方を「高齢者」とし、高齢者の交通事故防止に取り組んでいます。
身体機能や認知機能の低下には個人差がありますが、加齢に伴う変化を自覚し、交通事故の被害者にも加害者にもならないよう行動することが大切です。
近年、交通事故の発生件数、死者数、傷者数ともに減少傾向にありますが、高齢者が被害者となる交通事故件数はほぼ横ばいの状況のため、全体に占める高齢者の交通事故の割合は増加傾向にあります。
今後も高齢化が進む中、危機的状況は続くことが予想されます。
歩行者自身が交通事故に遭わないための行動を取ることが大切です。
死者数 | 平成30年 | 令和1年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 |
---|---|---|---|---|---|
全体 | 20人 | 28人 | 30人 | 16人 | 28人 |
65歳以上歩行者 | 10人 | 7人 | 7人 | 6人 | 9人 |
全体に占める65歳以上歩行者の割合 | 50.0% | 25.0% | 23.3% | 37.5% | 32.1% |
横断歩道、信号機のある交差点、歩道橋などを利用しましょう。
押しボタンの信号機は、遠慮せずに必ずボタンを押しましょう。
「道路の渡りはじめ」は左右をしっかり確認!
「渡っている途中」は特に左に気をつける!
横断歩道がない道路では、左右がよく見えるところから横断しましょう。
「まだ渡れる」「まだ大丈夫」と思うときは「もう危険」です!
青信号でも、信号が変わりそうなときは、次の青信号を待つゆとりを持ちましょう。
外出時の服装は、白色や黄色のものを身に付けましょう。
例えば…帽子、傘、スカーフ、手袋、バック、靴など
必ず夜光反射材を身に付けましょう。
出典:「高齢者の交通安全のためのアドバイス事例集」平成30年北海道
自動車の前照灯などから出る光が当たるととても明るく光って見えるので、下の写真のように自動車の運転者は反射材を身に付けた人を遠くからでも見つけることができます。
反射材を付けていない人
反射材を付けている人
出典:警察庁ウェブサイト
反射材を付けている部分は、自動車から見ると光っているように見えるので、付けていない人よりも付けている人の方が自動車から発見してもらいやすくなります。自動車運転者から見て、「反射材を着用している歩行者」は「着用していない歩行者」よりも2倍以上手前で発見できるといわれています。
全国で、高齢ドライバーの身体能力等の衰えが原因と思われる交通事故の発生が、報道等で大きくとりあげられており、社会的関心が高まっています。自身の運転技術や自動車の安全性能などを過信せず、注意して運転しましょう。また、運転に自信が無くなったら、運転免許証の返納も考えましょう。
平成30年 | 令和1年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | |
---|---|---|---|---|---|
事故発生件数 | 4,548件 | 4,562件 | 3,779件 | 3,951件 | 4,304件 |
うち65歳以上が第一当事者 |
1,042件 (22.9%) |
1,174件 (25.7%) |
958件 (25.4%) |
1,031件 (26.1%) |
1,114件 (25.9%) |
うち70歳以上が第一当事者 |
594件 (13.1%) |
687件 (15.1%) |
601件 (15.9%) |
665件 (16.8%) |
752件 (17.5%) |
うち75歳以上が第一当事者 |
292件 (6.4%) |
323件 (7.1%) |
269件 (7.1%) |
292件 (7.4%) |
351件 (8.2%) |
※原付以上の運転者が第一当事者(一番過失が重い者)の事故のみ
全体の交通事故の件数は減少傾向にある中、高齢者が第一当事者(交通事故の主な原因者)となる交通事故の件数はほぼ横ばいのため、割合としては増加傾向にあります。
個人差はありますが、年齢が高くなるとどんな人でも身体的能力の衰えを感じるようになり、自動車の運転技術も少しずつ衰えていきます。
こういう時に安全を確保する一手段として活用していただきたいのが高齢運転者標識です。自動車免許を受けている人で70歳以上の人は、加齢に伴って生ずる身体機能の低下が自動車の運転に影響を及ぼすおそれがあるときには、普通自動車の前面と後面の両方に
上記のマークを付けて運転するように努めなければならない(道路交通法第71条の5第3項等)とされています。
高齢運転者標識を付けた普通自動車に危険防止のためやむを得ない場合を除き、幅寄せや割込みをした自動車運転者は処罰されます。(道路交通法第71条第5の4号等)
高齢運転者標識を付けることにより、周囲の自動車の運転者はあなたの運転する自動車が安全に通行できるよう配慮しなければならなくなるのです。
シニアドライバーの皆さん、最近、運転をしていて「若いころとちょっと違うな」「おかしいな」とか「高齢になって、自分の運転が不安になってきた」と感じることはありませんか。
また、ご家族にシニアドライバーがいらっしゃる方は、安全に運転できているか、事故を起こしたりしないか、心配になることはありませんか。
例えば、若いときに比べて、次のようなことが増えてきたら、これからの運転について考えたり、家族で話し合ったりする時期かもしれません。
□左右のウインカーを間違って出したり、ウインカーを出し忘れたりする
□歩行者や障害物、他の車に注意が向かないことがある
□カーブをスムーズに曲がれないことがある
□車庫入れのとき、塀や壁をこすることが増えた
□信号や標識を無視して通行することがある
□右左折時に、歩行者や対向車などをよく見落とすようになった
など
出典:政府広報オンライン
高齢になって、ご自身の運転に少しでも不安を感じた方は、運転免許証の「自主返納」を考えてみませんか。自主返納制度は、「安全のために、自動車の運転を“卒業”しようかな」と考えるシニアドライバーが、有効期限が残っている運転免許証を、自らの意思で返納する制度です。
運転免許証の自主返納支援制度についてはリンク先をご確認ください。
運転免許証を自主返納した方は、申請によって、公的な身分証明書としても使える「運転経歴証明書」が交付され、それを提示することにより、サービスを行っている企業もあります。
札幌市でも平成29年以降、多くの方が自主返納をしています。
全国的にも運転免許証の自主返納の件数は年々増加しています。
札幌市民が自主返納をする場合の窓口は、
札幌運転免許試験場(手稲区曙5条4丁目1-1)
中央優良運転者免許更新センター(中央警察署内)
厚別優良運転者免許更新センター(厚別警察署内)
札幌市内各警察署
となっています。
平日の「8時45分~12時00分」「13時00分~16時30分」が受付時間となっており、自主返納と同時に運転経歴証明書の交付申請をすることができます。
運転経歴証明書交付手数料は1,100円となっており、施設内で収入証紙を購入し、申請書に貼付します。
運転経歴証明書の作成自体にかかる事務手続きにも相応の時間を要するほか、窓口では他の免許事務も行っているため、混雑時には、交付までに2時間程度かかる場合があるそうです。時間に余裕を持って手続きに行きましょう。
なお、自主返納後は車の運転ができません。手続きをする場合は、公共機関を利用するなど、帰宅手段の検討も必要です。
代理人による申請も可能ですが、申請者との関係を証明する書類、委任状、代理人の印鑑などが必要となりますので、事前にお問い合わせください。
詳しくは、北海道警察ホームページをご覧ください。
運転免許試験場及び中央・厚別優良運転者免許更新センターの場合運転経歴証明書の即日交付は15時までに受付することが必要です。 本人が申請する場合は、写真は施設で撮影が可能です。 警察署の場合警察署には写真撮影の機器がなく、運転経歴証明書の交付申請をする場合は、写真を持参することが必要です。 運転経歴証明書は後日交付となります。 |
高齢や病気などにより運転を続けることに不安がある方、また、そのご家族からの「運転適性相談窓口」は、市内警察署と札幌運転免許試験場となっています。
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