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更新日:2022年1月21日

コラム「こんにちは、アシストです」(2021年10月号)

「猫のしっぽ」~大鹿調査員~

 

我が家では猫を飼っています。特にしっぽがかわいいです。朝ごはんが食べたくて甘えているときはしっぽがぴーんと立っています。さわってほしくないときは、なでようとすると、しっぽをパタパタさせて近寄るなと言ってきます。とっても分かりやすいですね。その一方でよく分からない行動をとるときもいっぱいあります。トイレの手洗いで水が流れているのをいつまでもじっと眺めていたり、エサをちょっとだけ残して何回かに分けて食べたり、わざわざ狭い段ボール箱に入って寝転んだりします。猫が良く分からない行動をとったとしても、可愛いなとは思いますが、どうしてあのような行動をとったのだろう?と踏み込んで考えたり、悩んだりすることはありません。それは猫だからです。猫の本能なのかもね、猫じゃなきゃ分からないねと納得するしかありません。

でも、相手が人間だったとしたら?相手が人間だと「同じ人間」として、相手がこう考えたからこうしたんじゃないかと勝手に考えたり、こっちがこうしたからこういう行動をとってくれるのではないかと勝手に期待したりしてしまいます。それが合っているときもあるかも知れません。でも、全くの間違いであるかも知れません。人間は猫と違ってしっぽもないので、考えていることのヒントさえありません。その代わり、人間には猫と違って言葉があります。日本には以心伝心という言葉もあり、言わなくても伝わるということに美徳を感じるようなところがあります。しかし、そもそも以心伝心という言葉の語源は、言葉や文字で表すことが出来ない仏教の神髄を師から弟子の心に伝えることのようです。言葉で言い表すことができることは言葉で言い表すべきで、ましてや悟りもひらいていない凡人である私たちが以心伝心で気持ちを伝えることなど出来ないのかも知れません。そして、親しい間柄であればあるほど、分かった気になってしまっているので、あえて言葉に出して話し合っていく必要があるのかも知れません。

とは言っても今まで話せなかったのに急に話すことなど出来ないと思いますし、もはやお互いの言葉のやりとりでは解決できないほど関係がこじれてしまう場合もあります。そうなる前に、是非子どもアシストセンターにご相談ください。

令和3年10月1日

 

 

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