ここから本文です。
近年、都市化の進展などにより河川の水環境が悪化している地域が多く見られることから、このような地域において豊かで清らかな水環境の創出を目指すものです。
サクシュ琴似川は、かつては北海道大学植物園周辺にあったメムを源として、偕楽園のメムと合流して北海道大学キャンパス内を流れ、琴似川に流れ込んでいました。メムの水量は、鮭が遡上するほど豊富で、開拓当時は偕楽園内に鮭の孵化場が設置されていたとの記録も残っています。
しかしながら、現在この水源は枯渇し、北海道大学キャンパス内の水路は一部埋め立てられていました。
北海道大学では、創基125周年記念事業として、キャンパス内の河川を復元する「サクシュ琴似川再生事業」を行ました。本市としても事業の連携を図り、北海道大学の下流区間において、環状エルムトンネルの整備にあわせて河川の環境整備を行いました。また、維持用水を導水して清流を復活させる事業もあわせて行いました。この導水は、藻岩浄水場の放流水と廃止された水道管を有効利用して北大まで導水しています。
平成13年度(2001年度)から実施していた工事の完了に伴い、平成16年(2004年)5月26日には、中村北海道大学総長と上田札幌市長をはじめ、関係者が出席して通水式が行われ、約半世紀ぶりにキャンパス内に清流が復活しました。
通水式:中村総長(左)と上田市長(右)
導水された維持用水の吹き出し口
清流が復活した北海道大学構内の様子
川で遊ぶ子供たち
エルムトンネル付近のサクシュ琴似川の様子
川を泳ぐ鴨
このページについてのお問い合わせ
Copyright © City of Sapporo All rights Reserved.