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更新日:2024年3月29日

盤渓川環境整備

盤渓川について

盤渓川は、中央区の盤渓地区を通り抜ける、長さ約6kmの河川です。盤渓市民の森付近からはじまり、その後は道道西野真駒内清田線に沿って流れ、盤渓地区を抜けた先で左股川に合流します。盤渓という名前は「川下」という意味のアイヌ語「パンケ」が由来という説があります。

盤渓川上流の様子
上流の様子

盤渓川小学校付近の様子
盤渓小学校付近の様子

整備検討

1.背景 ~子どもの創造性を豊かにする川づくりの推進~

盤渓川は緑あふれる自然豊かな河川です。河川沿いには、札幌市内に4校ある「豊かな自然環境と少人数での教育」を特色とした小規模特認校のひとつ、盤渓小学校が位置しています。盤渓小学校ではこの地の利を生かした河川学習を行っています。

札幌市では、よりよい河川環境を保全・創出するために札幌市河川環境指針を策定し、人と自然とまちの関係が調和した川づくりを進めています。

そこで、札幌市河川環境指針の基本方針のひとつ「川に親しみ、川と人の関係を育む」の「子どもの創造性を豊かにする川づくり」の具体的な取組として、盤渓小学校児童のみなさんと協働で、盤渓川の河川環境について考える活動に取り組んでいます。

2.児童のみなさんからの意見 ~川に親しむ、川を考える~

令和2年度(2020年度)から継続的に、盤渓小学校児童のみなさんとともに盤渓川の探検や生き物観察及びまとめ活動を行っています。川に親しみ、川を考える活動を通じ、児童のみなさんからたくさんの意見が出されました。(意見は写真下の表にまとめています。)

盤渓小学校周辺の地図
盤渓小学校付近の盤渓川について「下流」「中流」「上流」と呼び分けることとします

出前講座の様子
まずは出前講座で河川の基本を学びます

川に入って探検・観察します
実際に河川に入り、探検・観察します

まとめ活動の様子
探検・観察で気づいたことや
考えたことをまとめます

発表会の様子
最後は班ごとに発表し
考えたことをお互いに共有します


児童のみなさんからいただいた意見
区間\評価 高評価な意見 低評価な意見
下流
  • 生き物、みどりが豊か
  • 川に触れ合いやすい区間
  • 河原、瀬淵、河道の変化
  • 親水活動の拠点
  • 水がきれい
  • みどり(ウルシ)の状況
  • 深み
  • 滑りやすい
  • ゴミが多い
中流
  • 岩盤河床が生き物の隠れ場所
  • 護岸が歩きやすい
  • カワニナが多い
  • 岩盤河床が滑りやすく危ない
  • ブロック護岸が人工的
  • 生き物が少ない
  • 左岸が崩壊する可能性あり
  • 流路、流れに変化が無い
上流
  • 生き物、みどりが豊か
  • 多様な環境
  • 河床や流れの状況が利用しにくい
  • 滑りやすい
  • 植物により川幅が狭い
  • ゴミが多い


3.盤渓小学校との活動状況

令和5年度(2023年度)の活動

令和4年度(2022年度)に児童のみなさんから出た「親水活動の拠点を広げたい」という意見をもとに、下流の草を抜いて活動時の休憩場所を作り出す「広場作り」にチャレンジしました。
広場では切り株にブルーシートを敷いてイスにしてみたり、石を積み上げて階段を作ってみたりと、児童のみなさんの自由な発想で河川周辺の環境整備を行いました。

広場作りチャレンジ
広場作りチャレンジ

石を積み上げて作った階段
石を積み上げて作った階段


その後、上流・中流・下流でピンポン玉を使った流速測定を行い、区間によって流れの速さが違うことを学びました。また、生き物採取では流れの速かった中流であまり生き物を見つけることができなかったことから、コンクリートが多いと生き物の隠れ場所が少なくなってしまうことも分かりました。

ピンポン玉による流速測定
ピンポン玉による流速測定

中流での生き物採取
中流での生き物採取

令和4年度(2022年度)の活動

特にゴミに関しての意見が多かったことから、どんな場所にどんなゴミがあるかを観察しながら、河川とその周囲を含めた「ゴミ拾い」にチャレンジしました。
「そもそもゴミを捨てさせない」という抑止に関する意見(防犯カメラや看板の設置など)が児童のみなさんから挙げられました。河川の中だけではなく、河川周辺の環境整備まで視野を広げて活動しました。

ごみ拾いの様子
ゴミ拾いチャレンジ

回収したごみ
回収したごみ


また、より河川に親しむ可能性を探り、たも網を並べて複数人で追い込む生き物採取や、ペットボトルで作ったどう罠を用いた生き物採取も行いました。
河川の特徴を観察し、生き物がいそうな場所を児童のみなさん自ら考えて活動することで、河川への興味関心がより深まりました。

たも網を並べて複数人で追い込みチャレンジ
たも網を並べて複数人で魚の追い込みチャレンジ

どう罠設置チャレンジ
どう罠設置チャレンジ

令和3年度(2021年度)の活動

コンクリートやブロックが多く自然の少ない中流部に着目し、河川を横断するように石を置くことで水の流れを変化させる「帯工整備」にチャレンジしました。
児童のみなさんの手で実際に河川の中に石を置いたところ、流れに変化が生じ、生き物が住みやすい空間ができました。しかし、秋の大雨で帯工は流されてしまい、水の強さや河川整備の難しさを実感する結果になりました。

石組帯工整備の様子
重い石を運びます

石組帯工整備の様子
帯工整備チャレンジ

完成した帯工
帯工完成

流された帯工
流された帯工

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