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更新日:2023年6月1日

【第2報】シロテテナガザルの仔が誕生しました(熱帯雨林館は閉鎖中です)

シロテテナガザル仔3

ラーチャと仔(6月1日撮影)

【第2報、令和5年(2023年)6月1日追記】

 シロテテナガザルに誕生した仔は、順調に母親「ラーチャ」が育てております。仔の性別はメスであることを確認しました。

 「ラーチャ」はペットとして密輸された個体で、ほぼ人工哺育で育ったと推定されます。人工哺育で育った個体は仔育てを継続できないことが多いため、引続き観察を強化して「ラーチャ」を支えてまいります。

 なお、アジアゾーン熱帯雨林館の閉鎖は継続いたしますが、シロテテナガザルが屋外放飼場に出ている際は、遠くからですがご覧いただけることもあります。静かな環境づくりにご理解とご協力をお願い申し上げます。


【第1報、令和5年(2023年)5月22日】

 令和5年(2023年)5月22日(月曜日)、アジアゾーン熱帯雨林館で飼育展示中のシロテテナガザルに仔が誕生しましたのでお知らせいたします。現在のつがいにとっては2頭目の仔です。現時点で仔の性別は不明です。
 母親は令和2年(2020年)10月14日に来園した「ラーチャ」です。来園以来、父親の「コタロー」とはとても相性が良く、令和3年(2021年)7月4日には第1仔となる「ローラ」(メス)が誕生し、家族3頭の群れで飼育展示してきました。
 なお、当園でのシロテテナガザルの出産は、今回で3例目となります。
 現在、「ラーチャ」は仔をおなかにしっかりと抱いており、授乳している様子も音で確認しております。
 仔の誕生に伴い、安心して育児ができる静かな環境を作るため、現在、アジアゾーン熱帯雨林館は閉鎖しております。
 状況を確認しながら、皆様に1日でも早くご覧いただけるよう準備を進めてまいりますので、ご理解くださいますようお願いいたします。


1 誕生した仔について

生年月日:令和5年(2023年)5月22日(月曜日)

性別:不明

2 両親の個体情報について

(1) 父親

愛称:コタロー

生年月日:平成16年(2004年)10月26日 旭山動物園生まれ(18歳)

来園年月日:平成24年(2012年)6月6日

(2) 母親

愛称:ラーチャ

平成15年(2003年)10月、市川市動植物園が警察より保護(推定21歳)

来園年月日:令和2年(2020年)10月14日

3 シロテテナガザルについて

分類:霊長目テナガザル科

分布:中国南西部、インドネシア(スマトラ島北西部)、カンボジア、タイ、ベトナム、マレーシア(マレー半島)、ミャンマー東部の熱帯雨林

形態:体長約50~60cm、体重約5~6kg

生態:地上に降りることは滅多になく、長い腕を使い木の枝から枝へ渡る「ブラキエーション」で移動する。朝夕にかなり大きな声で鳴き、群れのテリトリーを主張していると考えられている。野生では主に果実や若葉、花、茎等のほか、昆虫や鳥の卵等を食べる。一夫一妻のつがいを形成して生涯持続し、1組の夫婦とその子どもたちからなる家族単位の群れで生活する。

CITES:付属書1.

IUCNレッドリスト:EN(危機)

シロテテナガザル仔2

(5月22日撮影)

シロテテナガザル仔

(5月22日撮影)

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