ここから本文です。

更新日:2025年2月19日

アカハナグマ「ホセ」の死亡について

アカハナグマ「ホセ」

アカハナグマ「ホセ」

(2月19日掲載)

 アカハナグマ「ホセ」(オス・12歳)は、2月17日(月曜日)に、安楽死処置により死亡しましたので、謹んでお知らせいたします。

 また、動物病院に入院後も「ホセ」を応援して下さいました来園者の皆様、ありがとうございました。皆様に愛された「ホセ」に感謝し、動物園センター総合案内前に献花台の設置を予定しております。

【アカハナグマ「ホセ」について】

生年月日:平成24年(2012年)生まれ。平成25年(2013年)6月25日に1歳で来園

死亡年月日:令和7年(2025年)2月17日

【経過】

 「ホセ」は以前から皮膚疾患を患っており、時々食欲不振となることもありましたが治療により、その都度回復していました。令和6年(2024年)12⽉中旬より、顕著な⾷欲不振や未消化便が認められ、⿇酔下で検査を実施したところ、腎臓の機能が著しく低下していることが確認されたため、輸液や投薬治療を開始しました。

 その後、後ろ足のふらつきがみられ、令和7年(2025年)1月3日には下半身の麻痺により起立できなくなり、X線検査の結果、脊椎の圧迫骨折と変形が確認されました。

 寝たきりの状態となったため、園内動物病院内ICUに入院させ、輸液等治療するとともに、自力での飲食や排尿も困難なため、飼育員と獣医師により、毎日、数回の体位変換や介添えによる給餌、飲水、排尿の補助、酸素吸入などの看護と治療を続けました。しかし、肺水腫による呼吸器症状もみられるようになり、1月9日以降は、ほとんど餌を食べることができなくなりました。

 積極的な治療にも関わらず、腎臓、呼吸器症状の改善が見られず、治療による体への負担が大きいことから、1月16日以降は「ホセ」の負担を軽減するための緩和的なケアを中⼼に⾏うこととしました。

 その後も、「ホセ」の負担をできるかぎり軽減するために懸命の看護をつづけてまいりましたが、努力呼吸も見られ、徐々に削痩と衰弱が進行し、2月16日には意識朦朧となって上半身を動かすこともできなくなりました。このため、今後の回復が見込めず、苦痛が高まるのみの状況と判断し、札幌市円山動物園安楽死処置実施ガイドラインに基づいて安楽死処置を行い、2月17日午後4時41分に死亡しました。

【アカハナグマについて】

分類 ネコ目アライグマ科

英名 Southern coati 

学名 Nasua nasua

分布 主にアンデス山脈より東の低地で北はコロンビア・ガイアナ から、南はウルグアイ・北部アルゼンチンまで分布し、森林に生息しています。

特徴 昼行性で、地上・樹上双方で生活しますが泳ぐこともできます。

夜は木の上で眠ることが多く、群れの個体は、小さく鼻を鳴らすことでコミュニケーションをとります。大きな唸り声やクリック音は警戒音であり、警戒音を聞いた個体は木に登り、その後落下して逃げます。

食性 雑食で、主に果実、無脊椎動物、小動物、鳥の卵等

寿命 野生下:約7~8年飼育下:約14年

【献花台】

 動物園センター総合案内前に設置しています。

 アカハナグマ「ホセ」の安楽死について(リンク)




このページについてのお問い合わせ

札幌市円山動物園

〒064-0959 札幌市中央区宮ケ丘3番地1

電話番号:011-621-1426

ファクス番号:011-621-1428