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更新日:2023年4月14日

シマフクロウが産卵しました

シマフクロウ2023年産卵

3月12日と19日にシマフクロウが産んだ卵2個(左下)

円山動物園では、野生復帰施設(非公開施設)でシマフクロウを飼育しており、一昨年、当園で初めてヒナの誕生に成功し、昨年は2羽誕生しています。

現在は、野生復帰施設内のシマフクロウ繁殖ケージにて、メス親のレイン、オス親のクック、2022年生まれの若鳥2羽を飼育し、引き続き繁殖に取り組んでおりましたが、このたび、シマフクロウが産卵しましたのでお知らせします。

3月12日に1卵目、3月19日に2卵目を確認しており、現在メス親は抱卵中で、オス親が餌を運んでいる様子を確認できております。

抱卵日数は35日前後と言われているため、4月中旬ごろに孵化する予定です。


1 両親個体の情報

(1) 父親

愛称:クック

生年月日:平成22年(2010年)4月16日 釧路市動物園生まれ

来園年月日:平成24年(2012年)2月10日来園

(2) 母親

愛称:レイン

生年月日:平成22年(2010年)生まれ(保護個体のため詳細不明)

来園年月日:平成26年(2014年)12月18日来園

その他:2010年の保護時に左翼が骨折しており、その後遺症で現在も飛行は困難

 

2 シマフクロウについて

分類:フクロウ目フクロウ科 英名:Blakiston’s fish owl

分布:ロシア極東部から中国東北部、サハリン、南千島及び北海道

形態:全長65~70cm、翼開長180cm

生態:魚類を中心とした小動物が豊富な河川流域で、かつ営巣可能な大きさの樹洞のある針広混合樹林に生息する。

保護規制状況:ワシントン条約付属書Ⅱ類

IUCNレッドリスト:絶滅危惧ⅠB類

環境省レッドリスト:絶滅危惧Ⅰ類

シマフクロウは、日本では北海道に生息している世界最大級のフクロウです。近年、生息地の減少や人間の立ち入り等の要因で数が減少し、北海道内の生息数は100つがい程度と絶滅が危惧される種であることから、円山動物園は、環境省や他の動物園と協力して、シマフクロウの保全に積極的に取り組んでいます。

 

3 シマフクロウの国内動物園飼育状況

釧路市動物園:オス6羽、メス11羽

旭山動物園:オス1羽、メス4羽

円山動物園:オス4羽、メス1羽

長野市茶臼山動物園:メス1羽

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