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札幌市水道局における海外協力への参加は、昭和45年にパキスタンの開発調査に職員を派遣したのが最初です。
昭和48年には、国からの要請に基づきインドネシアのプロジェクトに職員を派遣する専門家派遣を開始しました。
海外研修員の受入研修については、昭和50年にJICAの長期研修員の個別受入をスタートし、平成5年からはJICAの集団研修コースを受け持つ研修員受入事業を開始しています。
平成28年からは、別の形の国際協力としてJICA草の根技術協力事業「モンゴル国ウランバートル市送配水機能改善協力事業」を約3か年にわたり実施しました。
現在、毎年継続して行っているのはJICA課題別研修「上水道施設技術総合(B)」における海外研修員の受入です。
また、令和4年2月からJICA草の根技術協力事業「ネパール国ポカラ市給配水管理業務の体系化を目指した技術協力事業」を開始しております。
JICA草の根技術協力事業「地域活性化特別枠」を利用し、「モンゴル国ウランバートル市送配水機能改善協力事業」を平成28年から約3か年にわたり実施しました。
モンゴル国の首都ウランバートル市は、世界冬の都市市長会などで札幌市との繋がりが深く、当事業では同市において水道の送配水に関する技術移転などを通じて水道技術者の育成を行いました。
事業内容としては、主に以下のような内容の活動をモンゴルで9回、札幌で5回行いました。
事業概要(JICAのホームページ)
講義の様子
ディスカッションの様子
ゲル(移動式住居)地区
急激な人口増に対応するため都市化を計画
ゲル地区ではキオスクと呼ばれる給水所で水を購入
昭和50年に10か月間の長期研修員としてインドネシア人2人を受け入れたのを皮切りに、漏水防止コースとして平成元年度から3年度までインドネシアの水道技術者の受入を行ったほか、地域別コースとして寒冷地上水道技術コースを平成7年度から24年度まで実施しました。
漏水防止コース | 寒冷地上水道技術コース | |
---|---|---|
実施年度 | 平成元年から平成3年までの計3回 | 平成7年度から平成24年度までの計18回 |
研修実施期間 | 約2か月間 | 1月上旬から約1か月半 |
研修内容 | 漏水に関する各種探査・調査手法と予知予防技術及び送配水・給水管の整備計画・維持管理について | 寒冷地に位置する途上国の浄水処理技術、浄水場の設計・維持管理、送配水・給水管の整備計画・維持管理、漏水防止、水源の確保・水道水質管理等及びこれら技術に係る寒冷地特有の知識・技術の習得を目指した研修(使用言語はロシア語) |
現在は専門家として職員を海外に派遣しておりませんが、平成16年までに長期専門家14人、短期専門家27人をインドネシア、フィリピン、タイ、ベトナム、ラオス等に派遣しました。
派遣国・派遣先 | 活動内容 |
---|---|
インドネシア(長期4人、短期3人) |
インドネシア政府水道研修所(昭和48年~昭和50年) スマトラ地域保健対策(昭和57年~平成元年) |
フィリピン(長期7人、短期6人) |
無収水低減化対策(平成元年~平成9年) 地方上水道整備(平成元年~平成5年) |
タイ(長期3人、短期9人) |
タイ水道技術訓練センターI(昭和60年~平成3年) タイ水道技術訓練センターII(平成6年~平成11年) |
ベトナム(短期3人) | 管網解析(平成12年~平成14年) |
ラオス(短期1人) | 水質管理(平成16年) |
地域 |
受入人数 |
---|---|
アジア |
670人 |
中近東 |
104人 |
ヨーロッパ |
168人 |
オセアニア |
24人 |
アフリカ |
440人 |
中南米 |
152人 |
合計(約130か国) |
1,558人 |
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