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平成27年(2015年)に策定した札幌水道ビジョンでは、次世代水道に向けた考え方の1つとしてパートナーシップの方向性を示しており、利用者や出資団体、民間企業、他の水道事業体、教育・研究機関などの多様な主体とパートナーシップを築き、さまざまな課題の解決に向けて連携して取り組むこととしております。
パートナーシップの視点の1つとして「海外とのパートナーシップ」を掲げており、JICAなどと連携し、海外への技術協力や技術交流(職員の派遣・研修員の受入)に取り組み、安全で清浄な飲料水の確保に寄与するとともに、国際技術協力事業において、新規開発や拡張を行っている水道システムの整備や維持管理の向上などに札幌水道の職員が携わることで職員の育成も図ることとしています。水道局では国際協力と職員育成を総務部企画課で所管しておりますが、企画課職員だけでなく、なるべく多くの水道局職員が横断的に関われるよう、国際協力の場を活用して局内研修を行うなどの取組を進めています。
また、札幌市は平成30年(2018年)に内閣府により「SDGs※未来都市」として選定されており、国際協力の取り組みはSDGs06「安全な水とトイレを世界に」の目標達成に寄与するものです。
※SDGs(持続可能な開発目標)
平成27年(2015年)9月に国連持続可能な開発サミットで採択された「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」において掲げられた、令和12年(2030年)に向けた国連加盟国193か国共通の目標のこと。
気候変動、エネルギー、まちづくり、生産者・消費者責任、水環境保全、ジェンダー、貧困など持続可能な社会の形成に向けた17の分野にわたる目標(ゴール)と169のターゲット(取組)が定められており、これらの同時達成へ向け、国や企業、自治体等の全ての主体が取り組むこととされている。
札幌市水道局では、JICA課題別研修「上水道施設技術総合(B)」において全世界の開発途上国からの研修員を受け入れており、それぞれの国の水道は以下のような状況になっています。
メーター前の給水管の違法接続(盗水)【アフリカ】
露出配管からの漏水【アフリカ】
地上漏水【アフリカ】
沈砂池排泥口の閉塞【アフリカ】
緩速ろ過池における藻類による障害【アジア】
建設中の緩速ろ過施設【アジア】
消毒剤(さらし粉)の注入設備【アジア】
バルブからの漏水【アジア】
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