札幌市の救急出動件数は、高齢化の進展などにより、令和5年は過去最多となる約12万件の救急出動に対応しており、今後も、さらに一層の増加が見込まれています。また、救急出動は、夜間・深夜よりも日中時間帯に著しく集中する傾向があり、この需要に効率的に対応するため、札幌市消防局では、日中時間帯のみ運用する救急隊の増強を計画し、4月1日から西消防署に増隊されました。「発寒救急隊」の名称は、西消防署の所在地である発寒にちなんだものです。
発寒救急隊は4月1日からすでに運用を開始していますが、4月9日(火曜日)、西消防署で業務開始式が執り行われました。多数の取材陣の横で見学してきましたが、2月に運用が開始された救急医療「見える化」システムの実演があり、専用システムを使って医療機関と情報共有することにより効率的に搬送を行えるほか、医療機関側も救急患者の到着前から患者情報を具体的に把握できるため、迅速な救急医療を行うことが可能になるということです。
なお、消防局によると搬送者の半数は入院の必要がない軽症で、119番するか迷う場合は、「救急安心センターさっぽろ(#7119)」への連絡を呼びかけています。救急車を本当に必要としている方のために、今後とも救急車の適正利用にご協力をお願いいたします。