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更新日:2021年6月11日

円山動物園の歴史

 戦後の荒廃がまだ市民の心に残っていた1950年(昭和25年)、札幌市は上野動物園(東京)から移動動物園を招きました。会場の円山坂下グラウンド、そして円山公園一帯は空前の人手で賑わい、人々は動物達に夢中になりました。
 この移動動物園の大成功を受けて、「札幌市に動物園を」という声が急速に高まり、1951年(昭和26年)のこどもの日に北海道では初めての動物園として開園しました。
 開園当時は児童遊園という位置付けで、動物はヒグマのつがい、エゾシカ、オオワシの三種四点のみでした。
 その後、動物の充実と施設の整備が図られ、1974年(昭和49年)には当時の札幌の総人口に匹敵する約124万人もの入園者が訪れるまでになり、札幌市民の憩いの場としての地位を確立しました。
 しかし、近年、レクリエーションの多様化や施設の老朽化、動物観の変化などさまざまな要因によって、動物園はかつての魅力を失いつつありました。
 そして今、円山動物園は、市民から愛され、希少な種をまもるノアの箱舟としての動物園への再生を図っています。
 この大きな転換期にあたり、これまでのあゆみを辿ってみたいと思います。

画像:オオワシのバーサン

開園から50年以上も円山動物園を見守り、2002年に亡くなったオオワシのバーサン

沿革

1951年
(昭和26年)

5月 円山児童遊園として、こどもの日に開園
9月 円山動物園に改称

1953年
(昭和28年)

アジアゾウの花子が来園

1956年
(昭和31年)

動物の芸を公開。(ゾウ、チンパンジー、アシカ、アカカンガルーなど)
昭和42年まで続く。

1965年
(昭和40年)

年間入園者数が100万人を超え、全国第7位となる

1966年
(昭和41年)

熱帯動物館が完成し、冬季開園実施

1967年
(昭和42年)

ダイアナモンキー国内初の繁殖に成功(繁殖賞初受賞)

1971年
(昭和46年)

駐車場開設

1973年
(昭和48年)

「円山動物園だより」を職員の手により創刊

1974年
(昭和49年)

6月 ゴリラのゴンとメリー来園
熱帯植物館、は虫類館、昆虫館完成
この年の入園者数は過去最高の124万人

1977年
(昭和52年)

類人猿館完成

1978年
(昭和53年)

猛きん舎、白鳥舎完成

1979年
(昭和54年)

動物病理研究室

1980年

(昭和55年)

世界の熊館完成

1981年
(昭和56年)

オオカミ放養場完成

1982年
(昭和57年)

ニホンザル61頭が京都府北桑田郡美山町より来園
さる山が完成

1983年
(昭和58年)

洋蘭温室完成

1984年
(昭和59年)

モンキーハウス完成

1985年
(昭和60年)

カナダのカルガリー動物園よりつがいのアメリカワシミミズク2組寄贈される

1986年
(昭和61年)

友好都市瀋陽市よりマナヅル2羽寄贈される
総合水鳥舎完成

1987年
(昭和62年)

国内初のユキヒョウ繁殖に成功(2頭)
姉妹都市ノボシビルスク市よりつがいのペルシャヒョウとヨーロッパカワウソ1頭を寄贈される

1988年
(昭和63年)

タスマニアデビル3頭がオーストラリア・タスマニア州より寄贈される

1989年
(平成元年)

タスマニア館(現カンガルー館)完成

1991年
(平成3年)

こども動物園拡張
動物科学館新築

1992年
(平成4年)

レストハウス完成

1993年
(平成5年)

国内初のオオワシの繁殖に成功(2羽)

1995年
(平成7年)

円山子供の国「キッドランド」が中島公園から移転オープン
熱帯鳥類館完成

1998年
(平成10年)

動物園センター完成

1998年
(平成10年)

動物解説ボランティア活動開始

2000年
(平成12年)

チンパンジー館完成

2001年
(平成13年)

国内初のヨウスコウワニの繁殖に成功

2004年
(平成16年)

リスザルドーム完成

2006年
(平成18年)

展望レストハウス完成
リスタート委員会発足

2007年
(平成19年)

パブリックコメント実施
基本構想完成
市民動物園会議設置

2008年
(平成20年)

4月 エゾシカ・オオカミ舎完成、こども動物園・類人猿館屋外展示場リニューアルオープン、アニマルファミリー制度開始
8月 基本計画策定

2009年

(平成21年)

自然体験ゾーン円山動物園の森完成

2010年

(平成22年)

猛禽類野生復帰施設完成

エゾヒグマ館完成

昆虫館閉館

韓国大田広域市との姉妹都市提携を記念し、オー・ワールドの動物園にコモンリスザル8頭を贈り、ブチハイエナ2頭を寄贈される

2011年
(平成23年)
は虫類・両生類館完成
2012年
(平成24年)
わくわくアジアゾーン完成

写真記録


2007年1月に亡くなったアジアゾウの花子が円山動物園にやってきたのは、1953年7月のことでした

画像:象の花子、来園の様子

アシカのショー(昭和30年代)。動物の芸を披露するのが一般的だった時代もありました

画像:アシカショー

1967年、ダイアナモンキーの国内初の繁殖に成功しました

画像:ダイアナモンキー、1967年

1976年のこども動物園

画像:1976年、こども動物園の様子

2003年・2005年・2008年・2010年2012年にホッキョクグマが誕生

画像:ホッキョクグマ。ララとピリカだよ。

2001年・2008年・2009年にヨウスコウワニの繁殖に成功しました

画像:ヨウスコウワニの幼体

このページについてのお問い合わせ

札幌市円山動物園

〒064-0959 札幌市中央区宮ケ丘3番地1

電話番号:011-621-1426

ファクス番号:011-621-1428