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更新日:2020年5月7日

アライグマ

アライグマ

*ネコ目
CARNIVORA
*アライグマ科
Procyonidae
*英名
Common Raccoon
*学名
Procyon lotor

分布 北アメリカのカナダ南部から中米にかけて広く分布しています。
特徴

前足を水中に入れて獲物を探る姿が手を洗っているように見えることが名称の由来です。

前肢で器用に食べ物を洗うしぐさは、実は水で汚れを落としているわけではなく、アライグマは目があまり良くないため、食べ物かどうかを水に漬けて確認していると言われていますが、はっきりしたことは分かっていません。

タヌキに似ていて、英語でタヌキはraccoon dog、アライグマはraccoonとなっています。

見た目の違いでは、アライグマの尾には黒い横縞があり、足は白っぽく、耳には白い縁取り、眉間に縦の黒いラインがあります。

また、クマ等と同じく、かかとをつける蹠行性と呼ばれる歩き方をしています。

この特徴も、アライグマとタヌキを識別する重要なポイントとなります。

基本的に夜行性ですが、昼でも活動することがあります。

自分で巣を掘ることはなく、ほかの動物が地中に掘った巣穴、木の洞、時には農家の納屋や物置等で休みます。

四肢に水掻きはありませんが泳ぐことが可能で、後足で立つこともでき、木登りも上手です。

食性 昆虫や果実、小型の哺乳類等
寿命 野生下:約5年 飼育下:約10年
その他

かわいらしい外見と、テレビアニメで主人公のペットとして描かれたことから、ペットとして飼育しようする人もいます。小さいうちはわりと扱いやすく、愛嬌もありますが、大きくなるとまず間違いなく人の手に負えない凶暴性を発揮し、なつくことはありません。

ペット等として持ち込まれたアライグマが野外に捨てられたり、逃げ出したりして日本国内で帰化、1960年代に初めて野外繁殖が確認されました。

2005年以降の日本では、アライグマは日本の気候に順応し、農作物に被害を与え、生態系を破壊する恐れがあるため、外来生物法により特定外来生物に指定されました。

したがって、日本では学術研究等を除き、アライグマの飼育・譲渡・輸入は原則禁止されており、販売や野外に放つことは厳禁となっています。

 


 

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