ホーム > くらし・手続き > ごみ・リサイクル > 一般廃棄物処理基本計画 > 「新スリムシティさっぽろ計画」中間点検について
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平成30年3月に、令和9年度までの10年間を計画期間とする一般廃棄物処理基本計画「新スリムシティさっぽろ計画」を策定し、市民・事業者・行政の協働による取り組みを推進し、ごみの減量や資源化に向けたさまざまな施策を進めてきました。
令和4年度に、計画期間の中間年度を迎えたことから、後半期の取組をより効果的なものにするため、前半期の総括として点検・評価を行ったほか、第三者による意見も取り入れるため、有識者による懇話会や市民参加によるワークショップを開催しました。
これらを踏まえた点検結果を、下記の「新スリムシティさっぽろ計画中間点検報告書」にまとめました。
計画前半期の目標達成状況を踏まえ、毎年行っているごみの組成調査の結果から、減量の余地があるごみ種・ごみ量を明らかにしました。
計画で定めた施策を実行する各事業について、事業の実施状況、スリム目標への寄与度、事業の課題及び今後の方向性等について記入する「事業評価シート」を作成し、自己点検を実施しました。
中間点検の内容の一つとして、前半期の取組を客観的に評価し、後半期の取組をより効果的なものにするため、有識者で構成する「新スリムシティさっぽろ計画中間点検懇話会」を開催しました。
詳細については、以下のページをご確認ください。
関連ホームページ |
計画前半期の振り返りや後半期の取組内容の検討を行うにあたり、市民皆様のご意見やアイデアを参考とするため、令和4年(2022年)10月2日(日曜日)に市民ワークショップを行いました。
ごみを減量するうえで特に重要なごみ種である、「生ごみ・食品ロス・紙ごみ・プラスチックごみの減量」をテーマとして、各家庭での食品ロスを防ぐための取組や、プラスチックごみ・紙ごみの分別の課題に関するご意見のほか、札幌市が行う広報や普及啓発の取組に対するご意見などをいただきました。
今回いただいたご意見やアイデアを、今後のごみ処理の計画の参考とし、引き続き市民・事業者の皆様とごみの減量・リサイクル推進に取り組んでまいります。
市民のごみ減量・資源化に関する行動・意識等についての市民アンケートである市民意識調査を行い、前回調査(平成30年度)からの市民意識の変化や市民ニーズを整理しました。
関連ホームページ
家庭から出る燃やせるごみ
令和3年度の燃やせるごみの組成は、生ごみ(9.3万t)、紙類(9.2万t)、プラスチック類(3.2万t)の順に多くなっていました。そのうち、未開封品や食べ残しといった食品ロスが2.1万t、集団資源回収に出せる古紙類が1.1万t、雑紙に出せる紙類が0.9万t、容器包装プラスチックに出せるものが1.9万tありました。
家庭から出る燃やせないごみ
令和3年度の燃やせないごみの組成は、複合製品が最も多く0.5万tであり、そのうち小型家電回収ボックスや認定事業者の回収拠点に出せばリサイクルできる小型家電が0.3万tありました。
事業所から出る焼却ごみ
焼却処理されているごみの組成について、令和3年度は紙(4.2万t)、生ごみ(4.0万t)、プラスチック類(2.0万t)の順に多くなっていました。そのうち、古紙回収業者などに出せる古紙が0.6万t、未開封品や食べ残しといった食品ロスが2.4万tありました。
令和3年度のごみ排出量は、56.7万tであり、最終目標に向けては4.4万tの減量が必要です。
減量を進めるためには、燃やせるごみに含まれる「食品ロス」「調理くず」の減量、燃やせるごみや雑がみに含まれる「古紙」の集団資源回収などへの転換、燃やせるごみに含まれる「古着」のリユース促進、燃やせないごみに含まれる「小型家電」の回収拠点への転換などが必要です。
目標達成に向けて、市民アンケートの結果や市民ワークショップ、懇話会で提案された意見やアイデアなどを元に、より効果的な普及啓発事業などを展開していきます。 |
家庭ごみ
課題 | 今後の対応の方向性 | |
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食品 ロス |
食材の使い忘れ、料理の食べ忘れ・食べ残し等をしてしまう人がいる | 年代や世帯構成などターゲットを絞って効果的な普及啓発をする |
調理 くず |
・さらなる減量のため、調理くずの水切りやたい肥化促進が必要 ・電動生ごみ処理機助成者の継続率が低い |
・生ごみ堆肥化セミナーについて、今後対面での講座に加えてオンラインの講座も行い、50歳代以下を中心に新規参加者増加を図る ・電動生ごみ処理機の継続利用を促すため、事前にメリット・デメリットを周知していく |
古紙 | 古紙が一定量燃やせるごみに出されている | ・分別協力率の向上を図るため、分かりやすく効果的な普及啓発を行う ・令和5年からの奨励金増額に加え、優良事例を団体へ情報発信するなど、回収団体の取組への支援を継続する |
雑がみ | 20~30歳代で燃やせるごみに出している割合が多い | 燃やせるごみではなく、雑がみで排出するよう普及啓発事業を継続するとともに、効果的な啓発方法も検討していく |
容器 包装 プラス チック |
正しい分別率が6割弱と、残りは燃やせるごみとして出されている可能性がある | ・分別協力率の向上を図るため、分かりやすく効果的な普及啓発を行う ・汚れた容器包装プラスチックを分別する際に、汚れをすすぐ理由・どの程度汚れを落とせばいいかなどを、繰り返し訴えていく |
古着 (布類) |
古着をリユースせずに燃やせるごみの日に出す人が多い | 民間事業者と連携し、リユースショップの活用を促進する |
小型 家電 |
主に燃やせないごみへ出され、これらに含まれる貴金属やレアメタルが埋め立てられている | 市や民間の回収拠点を周知して、回収拠点への排出を促すことにより、ごみ減量と資源の再生利用を図る |
事業ごみ
課題 | 今後の対応の方向性 | |
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古紙 | 中小規模事業所の分別回収では、古紙買取価格の低迷などの理由により、参加店舗数が減少傾向にある | 中小事業所には、大規模事業所での経験をベースに、具体的なごみ減量方法とその効果をホームページ等で周知していく |
生ごみ | <食品ロス> ・ドギーバッグの活用にあたっては、食中毒の懸念から持ち帰りに抵抗感を持つ飲食店もある <食品リサイクル> ・分別に手間がかかるほか、処理費用の軽減度が低い、リサイクル施設での受入量が上限に近いなどの理由から、リサイクル量の引上げが難しい |
・飲食店でのドギーバッグの施行導入を行うとともに、協力店舗をホームページで公表するなど、利用拡大を図る ・令和7年度に民間処理施設が稼働し、生ごみ受入量が増えるため、分別収集の拡大に向けて関係事業者との協議を進める |
プラスチック | 分別の手間などから、さらなるリサイクルが進んでいない | 事業所に対して、従業員の分別意識を向上させるような普及啓発を行っていく |