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当園のシマフクロウについては、非公開施設の猛禽類野生復帰施設で飼育しており、今年4月にヒナが生まれ、親鳥とともに3羽での飼育となりました。
ヒナは、孵化後約5か月が経過。現在、体重は2.6kgほどまで成育し、自力で餌を捕れるようになっています。
そのため、広い飼育スペースでヒナがより体力をつけられるように、また、親鳥とヒナを分けて親鳥の次回の繁殖を促すために、この度、猛禽舎にヒナを移動させたところです。
これまでは、来園者の皆様には、猛禽類野生復帰施設のガイドツアーに参加していただかなければ、シマフクロウをご覧いただけませんでしたが、開園後は、正門から入ってすぐ左に位置する猛禽舎での展示となりますので、シマフクロウをより身近に感じていただき、北海道にいつまでもシマフクロウが棲んでいけるようにするためにはどんなことができるのか、皆様と一緒に考えていければと思っております。
1 シマフクロウについて
分 類:フクロウ目フクロウ科 英名:Blakiston’s fish owl
分 布:ロシア極東部から中国東北部、サハリン、南千島及び北海道
形 態:全長65~70cm、翼開長180cm
生 態:魚類を中心とした小動物が豊富な河川流域で、かつ営巣可能な大きさの樹洞のある針広混合樹林に生息する。
保護規制状況:主に人的要因により生息環境が変化したことで生息数が減少したと考えられ、北海道内の生息数は160羽程度で絶滅危惧種に指定されている。
ワシントン条約付属書2類、IUCNレッドリスト:絶滅危惧1.B類
環境省レッドリスト:絶滅危惧1.A類
2 シマフクロウの国内動物園飼育状況(当園で生まれたヒナを除く)
釧路市動物園:オス7羽、メス8羽、不明2羽
旭山動物園 :オス2羽、メス2羽
円山動物園 :オス1羽、メス1羽
秋田市大森山動物園:メス1羽
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