ここから本文です。
5月に当園で繁殖したエゾリス(メス、0歳)が令和7年(2025年)8月23日(土曜日)に死亡しましたのでお知らせいたします。
当該個体は、5月17日に当園で生まれた2頭のうちの1頭で、これまで母子3頭で暮らしていました。生後3か月で母親より大きく成長し、最近は親離れが進む中、仔から母親への排他的な行動が目立つようになっていました。このため、母親の負担軽減のため飼育場所を分けることと、仔の雌雄判別および個体識別のためのマイクロチップ挿入等を目的として、8月23日朝に捕獲し、麻酔下で処置を行いました。しかし、麻酔から覚めた後に低血糖とみられる症状が現れ、治療を行いましたが、夕方に死亡が確認されました。
また、母親については、捕獲時の椎骨の骨折が原因と考えられる両後肢の不全麻痺が確認されました。現在、自力での排尿が困難な状態が続いているため、症状の改善を目指して治療を行っております。
なお、死亡した雌の兄妹個体となるもう1頭についてはオスと判明し、現在カンガルー館で飼育展示をしております。
仔の死因につきましては、今後、専門機関による解剖を予定しておりますので、結果が判明次第お知らせいたします。また、今回の死亡や受傷は、捕獲や麻酔プロセスが要因であると考えられることから、今回の捕獲・麻酔時の環境や手法について振り返り、より良い手法を模索してまいります。
追悼コーナーについて
動物科学館入口付近に死亡した個体の追悼コーナーを設置しておりますが、事務所改修に伴うスペースの都合により、お客様からの献花・供物は現在お受けしておりません。ご理解とご協力をお願いいたします。
【死亡個体情報】
来園日:令和7年(2025年)5月17日(当園生まれ)
死亡年月日:令和7年(2025年)8月23日
解剖所見:調査中
このページについてのお問い合わせ
Copyright © City of Sapporo All rights Reserved.