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オオコノハズク
フクロウとタカの森にて、「オオコノハズク」の展示を開始しましたのでお知らせします。
◆円山動物園に来るまでの経緯
この個体は、今年の5月末に巣立ち雛の状態で保護された個体です。保護された時点で人馴れが進んでおり、独り立ちに必要な刷り込みや学習が進んでいないと判断されたため、当園で飼育することになりました。
(※導入経緯はこちら→オオコノハズクと保護について)
◆保護から現在までの様子
保護された当初は、ヒナ特有の「幼綿羽(ようめんう)」という保温性の高いふわふわの羽に包まれていました。その後、順調に成長し、今ではしっかりとした「幼羽(ようう)」に生え変わっています。
最近では、人に対して少し警戒する様子を見せるなど、本来のオオコノハズクらしい行動も増えてきました。食欲も旺盛で毎日ヒヨコを2~3羽(60~90g)食べています。体重も保護当初の150gから210gまで増加し、元気に過ごしています。
◆今後について
円山動物園でのオオコノハズクの飼育は、今回が初めてです。他の動物園の知見も参考にしながら飼育技術の向上に努めます。
今後は、オオコノハズクの生態や、ヒナの誤認保護等についてのメッセンジャーとして活躍してもらいたいと思います。
また、この飼育を通して得られる知見を集積し、将来的には繁殖にも挑戦していきたいと考えています。
◆観察のポイント
晴れた日には、獣舎の金網近くにある止まり木で休んでいる姿がよく見られます。
ご来園の際は、ぜひゆっくり観察してみてください。
【オオコノハズク 豆知識】
分類:フクロウ目フクロウ科
学名:Otus semitorques
分布:日本では北海道から沖縄まで生息し、北海道へは夏鳥として飛来します。
餌:主に森林で暮らし、昆虫やネズミなどを食べます。
特徴:木々に紛れるよう樹の皮にそっくりな羽の模様をしています。
類似種「コノハズク」との見分け方
・大きさ:オオコノハズクの方が一回り大きい。
・目の色(虹彩):コノハズクは黄色、オオコノハズクは橙色。
↑フクロウのタカの森の横を抜けた先に獣舎があります
↑こちらの獣舎で展示をしています
↑翼の羽根もしっかり生え揃ってきました
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