絶対安静の状態で、ほとんど強制給餌により命をつないできた個体です。
猛禽類は警戒心が強く、野生復帰のリハビリの間は最低限の環境の順化も一緒に行う必要があります。
ただでさえ環境の変化によるストレスを感じている状態のため、
最初の課題は餌付け(自ら餌を食べる状態まで慣れさせること)です。
搬入初日、目の前に餌を置いてみますが食べません。
次の日、餌のウズラのお腹を開いて、おいしそうに見せてみますがやっぱり食べません。
ここからは、飼育員との我慢比べです。
警戒心が強い猛禽類は餓死するまで餌を口にしない個体もいます。
警戒心と空腹のバランスを見極めながら給餌方法を慎重に調整していきます。
搬入から4日目の朝、わずか数十センチ下の地面に移動しただけですが、この個体にとっては新たな環境へ1歩踏み出し餌を食べるという無防備な状態で餌を食べる判断をしたということです。
一度餌に食いついたら、安全な場所だとわかったのか毎日ピッタリ同じ時間に餌を食べるようになりました。
まずは一安心。
ある程度、体力が回復したらいよいよ飛翔訓練です。
そのお話はまた次の機会に。