スンダスローロリスの「ナロ」が来園し「セイコ」が転出します。

絶滅危惧種であるスンダスローロリスの国内繁殖を進めるため、6月14日に安佐動物公園（広島県広島市）より「ナロ」（オス）を迎え、当園で繁殖を目指すこととなりました。
さらに、当園で飼育している「セイコ」（メス5歳）をブリーディングローン契約（繁殖を目的とした動物の賃借契約）により、6月30日に東山動物園（愛知県名古屋市）に貸し出すこととなりましたので、あわせてお知らせいたします。

「ナロ」は2018年に密輸の取り締まりにより保護された個体です。
「セイコ」の両親も密輸の取り締まりにより保護されて円山動物園に来ました。
スローロリスは、珍しいペットとしての違法取引などで、絶滅の危機にさらされており、未だに人間の都合により本来の生息地から引き離されるスローロリスがいます。当園では、この現状を多くの方に知っていただくために、全国の飼育園館と協力しながら、スローロリスの繁殖を進めてまいります。
当園で生まれた「セイコ」についても、東山動物園にて元気に過ごし、多くの子孫を残してくれることを期待しています。

なお、今回の移動で、円山動物園で飼育するスンダスローロリスは、オス2頭、メス6頭の8頭となります。

【来園する個体情報等】
・「ナロ」（オス）、2018年にワシントン条約関連保護
・転出元：公益財団法人 広島市みどり生きもの協会 安佐動物公園（広島県広島市安佐北区安佐町動物園）
・来園日：2021年6月14日（月曜日）（予定）

【転出する個体情報等】
・「セイコ」（メス5歳）、2015年9月27日　札幌市円山動物園生まれ
父：ムサシ、母：エリス（いずれもワシントン条約関連保護個体）
・転出先：名古屋市東山動物園（愛知県名古屋市千種区東山元町3-70）
・転出日：2021年6月30日（水曜日）（予定）