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札幌市の配水管は、主にダクタイル鋳鉄管など強度の高い管を使用しているため、地震によって管そのものが割れたり、折れたりすることは少ないといえますが、継手と呼ばれる配水管の接続部分が、地震による地盤変動で抜け出す恐れがあります。
そこで、新しい配水管を布設する場合や古い管を更新する際など全てにおいて、継手の抜け出しを防ぐ機能の付いた耐震管を使用しています。実際に北海道胆振東部地震でも、耐震管には被害がありませんでした。耐震管が採用される以前に布設された管路については、管路の重要性などから優先度を設定し、計画的に耐震管へ更新しています。
より災害に強い水道システムを構築するため、水道局では藻岩、平岸、清田、西部の4つの基幹配水池系の配水幹線(口径400mm以上の配水管)について、令和12年度を目標に配水池出口から配水エリアの末端までの各1ルートを連続して耐震化する事業を行っています。
清田配水池系は令和8年度までに、平岸配水池系と西部配水池系は令和12年度までに完了する予定としております。なお、藻岩配水池系については、平成29年度に耐震化を完了しています。
水道局では災害時における重要度の高い医療機関や小中学校や区の体育館などの指定避難所へ向かう配水管を優先的に耐震化する事業を進めています。この耐震化事業によって、医療機関の断水リスクを軽減することができ、災害時の医療活動をより多く実施することが可能となります。令和6年度末までに累計89箇所の医療機関までの配水管の耐震化を完了する予定であり、令和4年度末時点で、累計81箇所の医療機関への配水管の耐震化を完了しております。
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