令和6年10月29日(火曜日)、かでる2.7で行われた「災害に備えた地域での支え合い研修会2024~障がいのある方などの避難支援を考えよう~」(主催:さっぽろ地域づくりネットワーク ワン・オール、札幌市)に出席してきました。
開会あいさつの後、話題提供として一般社団法人Wellbe Design理事長 篠原辰二氏から「災害が起きる前にできること~仕組みづくり・心構え~」をテーマに災害対策基本法の改正とこれに伴う個別避難計画の作成の努力義務化、“誰が”支援するのか、防災の取組にもジェンダーの視点を、といったお話がありました。
続いて札幌市保健福祉局から札幌市における避難支援の取組について説明があり、法改正を踏まえた個別避難計画の作成については、昨年度の試行実施、今年度のモデル実施の結果実証を踏まえて準備を進め、来年度から本格的に事業を開始予定とのことです。
休憩を挟み、篠原氏を進行役として「当事者の視点で考える防災と地域づくり」をテーマに、視覚障がいのある片岡さんと身体障がいで車いすをお使いの紺野さんからこれまでの災害での体験や支援してほしいことを、手稲区の前田ゆたか町内会の野瀬さんからは町内会での取組として個別避難計画の作成について報告がありました。最後に篠原氏から、障がいのある方などの避難支援計画の作成をコーディネーターが支援する札幌市の取組は全国的にも珍しいもので、地域には認知症や要介護の方、障がいのある方など様々な方が住んでおり、まずはそういった方々も地域で生活していることを理解することを第一歩として、それぞれの方の特性を踏まえた支援を考えてほしいとお話があり、研修会は閉会となりました。