食中毒は、その原因となる細菌(カンピロバクター、ウェルシュ菌、サルモネラ、ぶどう球菌、病原性大腸菌など)やウイルス(主にノロウイルス)が食べ物に付着し、体内へ侵入することによって発生します。細菌が原因となる食中毒は夏場(6月から8月)に多く発生しており、細菌による食中毒を予防するためには、
- 細菌を食べ物に「つけない」
- 食べ物に付着した細菌を「増やさない」
- 食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」
という3つが原則となります。
一方、ウイルスが原因となる食中毒は冬場(11月から3月)に多く発生しています。ウイルスの場合、食品中では増えないので、「増やさない」は、当てはまりませんが、ウイルスは、ごくわずかな汚染によって食中毒を起こしてしまいます。ウイルスを食品に「つけない」を確実に実行するためには、調理者はもちろんのこと、包丁やまな板、調理台など台所全体がウイルスに汚染されていないことがきわめて重要になります。そのようなウイルスに汚染されていない環境をつくるには、台所内にウイルスを「持ち込まない」、仮に持ち込んだとしても、それを「ひろげない」ことが大切です。ウイルスによる食中毒を予防するためには、
- ウイルスを調理場内に「持ち込まない」
- 食べ物や調理器具にウイルスを「ひろげない」
- 食べ物にウイルスを「つけない」
- 付着してしまったウイルスを加熱して「やっつける」
という4つのことが原則となります。
食べ物に細菌やウイルスをつけないためには、まずは石けんでの手洗いですが、関連リンクでは、食中毒の基礎知識や食中毒予防のためのポイントを詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。