ここから本文です。
モビリティ・マネジメント教育とは、私たち一人ひとりの移動手段や社会全体の交通を「人や社会、環境にやさしい」という観点から見直し、改善していくために自発的な行動を取れるような人間を育てることを目指した教育活動を意味します。
札幌市では平成21年度から「札幌市学校教育の重点」に、共通に取り組む「札幌らしい特色ある学校教育」として、「北国札幌らしさを学ぶ【雪】」「未来の札幌を見つめる【環境】「生涯にわたる学びの基盤【読書】」の3つのテーマを位置付けました。
この3つのテーマは、ふるさと札幌に立脚して「生きる力」を育み、将来の札幌を支え、世界で活躍する自立した市民・社会人の育成を目指し、「札幌らしい特色ある学校教育」を推進するために示したものです。
札幌は年間降雪量が6mにも達する積雪寒冷地にありながら人口190万人を超える、世界にも類を見ない都市であり、公共交通機関はなくてはならない存在です。自動車や公共交通機関を「かしこく」使い分けることができる大人になるうえでは、小学生が「環境」、「雪」という観点からこの公共交通機関の重要性を学ぶことは大変有意義なことです。
このため札幌市では、交通エコロジー・モビリティ財団からの支援を受けて、学識・有識者、教育委員会、小学校関係者などからなる「札幌らしい交通環境学習検討委員会」を立ち上げ、授業・教材プログラムを平成23年度から3年間にわたって検討することとなりました。
平成25年度 | 日時 | 概要 |
第1回 |
平成25年6月17日13時30分から |
平成25年度の取組について検討 |
第2回 | 平成25年12月26日15時30分から | 研究授業の実施報告及び今後の取組について検討 |
第3回 | 平成26年3月27日15時30分から | 平成25年度及び3年間の総括、今後の方向性について検討 |
平成24年度 |
日時 | 概要 |
第1回 |
平成24年6月29日15時30分から |
交通環境学習を進めるための協力体制について検討 |
第2回 |
平成24年12月27日14時00分から |
研究授業等の実施報告及び今後の取組について検討 |
第3回 |
平成25年3月21日15時30分から |
平成24年度の総括及び今後の方向性などについて検討 |
平成23年度 | 日時 | 概要 |
第1回 |
平成23年8月17日15時30分から |
札幌らしい交通環境学習の方向性などについて検討 |
第2回 |
平成23年12月26日14時から | 研究授業の実施等について検討 |
第3回 | 平成24年3月26日15時から | 平成23年度の総括及び今後の方向性などについて検討 |
小学校教諭が主体となって学習プログラムを構築・蓄積し、それを周知・啓発することにより、交通環境学習が市内小学校において広く実践されることを目指して、学校関係者のご協力のもと、教諭による研究授業を以下のとおり実施しました。
第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回
実施日 |
実施校 |
学年 |
平成26年2月5日(水曜日) |
札幌市立三角山小学校 | 1年 |
小学1年生道徳において、でんしゃのトーリーやお客さんのために働く係の人の思いについて考え、お世話になっている人々に感謝の気持ちを表すこと学ぶ授業を展開しました。
(写真:研究授業の様子)
実施日 |
実施校 |
学年 |
平成25年12月4日(水曜日) |
札幌市立手稲宮丘小学校 | 6年 |
小学6年生社会科「暮らしの中の政治~身近な暮らしと政治~」の単元において、札幌市がバス事業の維持に税金を使っている意味を考える活動を通して、「バス事業を支えることが市民の生活を守っている」ことに気付き、市民一人ひとりの暮らしに租税が大切な役割を果たしていること学ぶ授業を展開しました。
(写真:研究授業の様子)
実施日 |
実施校 |
学年 |
平成25年11月26日(火曜日) | 札幌市立屯田小学校 | 3年 |
小学3年生社会科「昔の道具とくらし」の単元において、地下鉄の開通による市民生活の変化を考える活動を通して、地下鉄が果たしてきた役割に気づき、40年にわたって公共交通機関が充実している札幌市のよさを学ぶ授業を展開しました。
(写真:研究授業の様子)
実施日 |
実施校 |
学年 |
平成25年11月20日(水曜日) | 札幌市立本通小学校 | 4年 |
小学4年生総合的な学習の時間「わたしたちのくらしと公共交通」の単元において、札幌市が赤字バス路線に対し補助金を出して、路線を維持しようとしていることの意味を考えることから、未来の自分たちにとっての公共交通のあり方を学ぶ授業を展開しました。
(写真:研究授業の様子)
実施日 |
実施校 |
学年 |
平成25年10月28日(月曜日) | 札幌市立山鼻南小学校 | 4年 |
小学4年生総合的な学習の時間「わたしたちのくらしと市電」の単元において、電車事業所が新型低床車両(愛称「ポラリス」)をほぼ毎日運行させている理由を追究する活動を通して、市民の期待に応え、新型低床車両のよさを広めようとする電車事業所の人の願いを学ぶ授業を展開しました。
この研究授業の前には、子どもたちが実際に電車事業所を見学に訪れ、「ポラリス」を身近で見たり、仕事の様子や働く人の声を聞くなど、私たちの生活を支えている市電について、より身近に感じることができる機会となりました。
(写真:電車事業所見学の様子)
(写真:研究授業の様子)
実施日 |
実施校 |
学年 |
平成25年10月17日(木曜日) | 札幌市立福住小学校 | 3年 |
小学3年生社会科「わたしたちの市のようす」の単元において、札幌市に公共交通(地下鉄・バス)があることのよさを考える活動を通して、札幌市の公共交通は自分たちの生活の足となっていることを学ぶ授業を展開しました。
(写真:研究授業の様子)
実施日 |
実施校 |
学年 |
平成25年7月4日(木曜日) | 札幌市立山の手南小学校 | 6年 |
小学6年生社会科「身近な暮らしと政治」の単元において、市電の路線をループ化することの利点と問題点を考えることを通して、市の政策が市民との対話を大切にしながら進められていくことや市と市民が共に政治を行っていくことの責任や大切さを学ぶ授業を展開しました。
(写真:研究授業の様子)
実施日 |
実施校 |
学年 |
平成25年7月4日(木曜日) | 札幌市立山の手南小学校 | 4年 |
総合的な学習において、バスの乗車人員が減る中、札幌市が補助金を出して、赤字路線を残そうとしていることの意味を考えることから、未来の自分たちにとっての公共交通のあり方について考える授業を展開しました。
(写真:研究授業の様子)
実施日 |
実施校 |
学年 |
平成24年11月27日(火曜日) | 札幌市立屯田小学校 | 6年 |
小学6年生社会科「身近な暮らしと政治」の単元において、札幌市が赤字のバス路線に税金を投入している意味を考える活動を通して、バス路線を守ることが市民の暮らしを守ることにつながる」ことに気付き、市民一人一人の暮らしに租税が大切な役割を果たしていることを学ぶ授業を展開しました。
(写真:研究授業の様子)
実施日 |
実施校 |
学年 |
平成24年9月5日(水曜日) | 札幌市立本通小学校 | 3年 |
小学3年生社会科「もっと知りたいみんなのまち」の単元において、市内の公共施設が地下鉄沿線に多いことに着目し、徒歩や自家用車との比較を通して、公共交通機関の利点やその役割について学ぶ授業を展開しました。
(写真:研究授業の様子)
実施日 |
実施校 |
学年 |
平成24年7月18日(水曜日) | 札幌市立山の手南小学校 | 5年 |
総合的な学習において、交通日記(※)を用いて日常の移動による二酸化炭素の排出の状況を調べ、一人ひとりの交通行動が地球温暖化に与える影響について考える授業を展開しました。
※交通日記…特定の期間の交通行動(目的、出発時間、行き先、利用交通機関、到着時間等)を記録し、自らの交通行動により排出された二酸化炭素の量を調査する方法。
(写真:研究授業の様子)
実施日 |
実施校 |
学年 |
平成24年7月4日(水曜日) | 札幌市立手稲宮丘小学校 | 5年 |
総合的な学習において、交通日記(※)を用いて日常の移動による二酸化炭素の排出の状況を調べ、一人ひとりの交通行動が地球温暖化に与える影響について考える授業を展開しました。
※交通日記…特定の期間の交通行動(目的、出発時間、行き先、利用交通機関、到着時間等)を記録し、自らの交通行動により排出された二酸化炭素の量を調査する方法。
(写真:研究授業の様子)
実施日 |
実施校 |
学年 |
平成24年2月8日(水曜日) | 札幌市立屯田小学校 | 5年 |
小学5年生社会科「くらしを支える情報」の単元において、「さっぽろ・えきバス・ナビ」(市内周辺の公共交通機関の乗継経路、時刻表等が検索できるWebサービス)を通して、情報ネットワークの働きと国民生活とのかかわりについて学ぶ授業を展開しました。また、授業終了後には、市内の学校関係者等による意見交換会を実施しました。
(写真:研究授業の様子)
(写真:意見交換会の様子)
関連リンク
このページについてのお問い合わせ
Copyright © City of Sapporo All rights Reserved.