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更新日:2023年1月20日

北区K39遺跡(概要)

北区の遺跡K39遺跡K39遺跡第6次調査地点は、北区北18~19条西11~13丁目にあります。平成8年から11年に、環状通りのエルムトンネルを作る前に発掘調査をしました。この遺跡は擦文時代の遺跡で、竪穴住居が55軒、たき火の跡などが約200カ所見つかっています。竪穴住居のカマドやたき火跡からは、アワ、キビ、ヒエなどの穀物や、サケやエゾシカの焼けた骨が見つかり、擦文時代の食べ物のようすがわかりました。また、当時の川跡からは、川を横切るように打ち込まれた杭列や、舟や櫂、杵、曲物や箸、櫛、カンジキやワラジなどの木製の道具が大量に発見されました。舟は先端や側面の一部が見つかっており、先端部分には模様が彫刻してありました。曲物や櫛は当時の北海道に自生していなかったスギやヒノキなどで作られているため、本州からもたらされたと考えられています。

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