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更新日:2013年5月17日

感染症発生動向調査

感染症発生動向調査について

感染症発生動向調査は、感染症の発生予防とまん延防止を目的とし、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」(以下「感染症法」と略)に基づき、感染症の発生状況や推移を正確に把握・分析し、的確に情報を提供する事業です。実施主体は、国・都道府県および保健所設置市(特別区を含む)で、医師等の医療関係者の協力のもとに実施されています。

患者情報と病原体情報

感染症発生動向調査では、診断した医師・獣医師に報告が義務付けられている「全数把握対象の感染症」と患者定点医療機関が報告する「定点把握対象の感染症」について、患者情報が収集されています。また、病原体定点医療機関で採取された試料を検査することにより、病原体情報が収集されています。

全数把握対象の感染症

「感染症法」では、以下の感染症を診断した医師は、最寄の保健所長を経由して都道府県知事へ届け出ることが義務付けられています。全数把握対象の感染症の詳細は表のとおりです。獣医師に届け出が義務付けられている感染症及び対象動物については、リンク先をご覧ください。

  • 1類~4類感染症または新型インフルエンザ等感染症の患者または無症状病原体保有者及び新感染症にかかっていると疑われる者
  • 5類感染症のうち、厚生労働省令で定める感染症の患者
全数把握対象の感染症
感染症の区分 感染症の名称
1類感染症 エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱
2類感染症 急性灰白髄炎、結核、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(SARS)、鳥インフルエンザ(H5N1)
3類感染症 コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフス
4類感染症

E型肝炎、ウエストナイル熱(ウエストナイル脳炎を含む)、A型肝炎、エキノコックス症、黄熱、オウム病、オムスク出血熱、回帰熱、キャサヌル森林病、Q熱、狂犬病、コクシジオイデス症、サル痘、重症熱性血小板減少症候群(病原体がフレボウイルス属SFTSウイルスであるものに限る。)、腎症候性出血熱、西部ウマ脳炎、ダニ媒介脳炎、炭疽、チクングニア熱、つつが虫病、デング熱、東部ウマ脳炎、鳥インフルエンザ(H5N1を除く)、ニパウイルス感染症、日本紅斑熱、日本脳炎、ハンタウイルス肺症候群、Bウイルス病、鼻疽、ブルセラ症、ベネズエラウマ脳炎、ヘンドラウイルス感染症、発しんチフス、ボツリヌス症、マラリア、野兎病、ライム病、リッサウイルス感染症、リフトバレー熱、類鼻疽、レジオネラ症、レプトスピラ症、ロッキー山紅斑熱

5類感染症

アメーバ赤痢、ウイルス性肝炎(E型肝炎及びA型肝炎を除く)、急性脳炎(ウエストナイル脳炎、西部ウマ脳炎、ダニ媒介脳炎、東部ウマ脳炎、日本脳炎、ベネズエラウマ脳炎及びリフトバレー熱を除く)、クリプトスポリジウム症、クロイツフェルト・ヤコブ病、劇症型溶血性レンサ球菌感染症、後天性免疫不全症候群、ジアルジア症、侵襲性インフルエンザ菌感染症、侵襲性髄膜炎菌感染症、侵襲性肺炎球菌感染症、髄膜炎菌性髄膜炎、先天性風しん症候群、梅毒、破傷風、バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症、バンコマイシン耐性腸球菌感染症、風しん、麻しん

新型インフルエンザ等感染症 新型インフルエンザ、再興型インフルエンザ
指定感染症 鳥インフルエンザ(H7N9)

定点把握対象の感染症

「感染症法」では、指定届出機関(定点医療機関)は、以下の患者発生状況を届け出ることになっています。発生状況は、月単位で報告される疾患と週単位で報告される疾患があります。定点把握対象の感染症の詳細は表のとおりです。

  • 5類感染症のうち、厚生労働省令で定める感染症の患者
  • 2類~5類感染症の擬似症のうち厚生労働省令で定める患者
定点把握対象の疾患
感染症の区分 感染症の名称
5類感染症(週単位報告)
  • インフルエンンザ定点医療機関から報告:インフルエンザ(鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症を除く)
  • 小児科定点医療機関から報告:RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘、手足口病、伝染性紅斑、突発性発しん、百日咳、ヘルパンギーナ、流行性耳下腺炎
  • 眼科定点医療機関から報告:急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎
  • 基幹定点医療機関から報告:クラミジア肺炎(オウム病を除く)、細菌性髄膜炎、マイコプラズマ肺炎、無菌性髄膜炎
5類感染症(月単位報告)
  • 性感染症定点から報告:性器クラミジア感染症、性器ヘルペスウイルス感染症、尖圭コンジローマ、淋菌感染症
  • 基幹定点医療機関から報告:ペニシリン耐性肺炎球菌感染症、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症、薬剤耐性アシネトバクター感染症、薬剤耐性緑膿菌感染症
擬似症
  • 摂氏38度以上の発熱及び呼吸器症状(明らかな外傷または器質的疾患に起因するものを除く。)
  • 発熱及び発疹または水泡(ただし、当該擬似症が2~5類感染症の患者であることが明らかな場合を除く。)

札幌市における患者定点医療機関の数

インフルエンザ定点:56、小児科定点:37、眼科定点:12、性感染症定点:14、基幹定点:1、擬似症定点:111です。

注意報と警報

定点医療機関あたりの患者報告数が、下表の基準値(厚生労働科学研究「効果的な感染症サーベイランスの評価ならびに改良に関する研究」より)を超えた場合に、注意喚起のために発信しています。(表中の「-」は、基準値が特に定められていないことを示します。)注意報レベルは、流行の発生前であれば今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性が高いこと、流行の発生後であれば流行が継続していると疑われることを示します。警報レベルは大きな流行が発生または継続しつつあると疑われることを示します。

注意報・警報の基準値
感染症の名称

警報レベル

注意報レベル

開始基準値 終息基準値 基準値
インフルエンザ 30 10 10
咽頭結膜熱 3 1 -
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 8 4 -
感染性胃腸炎 20 12 -
水痘 7 4 4
手足口病 5 2 -
伝染性紅斑 2 1 -
百日咳 1 0.1 -
ヘルパンギーナ 6 2 -
流行性耳下腺炎 6 2 3
急性出血性結膜炎 1 0.1 -
流行性角結膜炎 8 4 -

病原体検査

病原体定点医療機関で微生物学的検査のために採取された試料について、病原体の検査が実施されています。この検査により、各種のインフルエンザウイルスやアデノウイルスなどが分離され、今流行しているインフルエンザの型など、流行の原因となっている病原体に関する情報が得られています。

このページについてのお問い合わせ

札幌市保健福祉局衛生研究所保健科学課

〒003-8505 札幌市白石区菊水9条1丁目5-22

電話番号:011-841-2341

ファクス番号:011-841-7073