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更新日:2011年3月1日

平成18年度第19回定例市長記者会見

日時 2007年2月7日(水曜日)14時~
場所 記者会見室
記者数 15人

冒頭、市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

発表内容

「平成19年第1回定例市議会を前に」

あさって(平成19年2月)9日から、私の任期中最後の定例市議会となりますが、第1回定例市議会が開催されます。今議会には、平成19年度予算のほかに、18年度の補正予算、そして15の条例案などを提出する予定でございます。

19年度予算は選挙を控えた骨格予算ということになるわけでありますが、私の任期が6月までということでありますので、札幌が元気で活力ある街であり続けるためには手を休めることができない、そういう緊急のものもたくさんございますので、これらを相当程度盛り込みをいたしました予算案の提案ということになります。

「子育て支援」や「安全・安心な暮らしの確保」、あるいは「教育環境の整備」など、重要かつ早急な対策が求められている、そういった課題についてはしっかり対応できる予算としたところでございますので、ご理解をいただくようお願い申し上げたいというふうに思います。

条例案では、懸案でございました「子どもの権利条例」を提案させていただくことになりました。提案までかなり長期間を要しましたけれども、これまで相当綿密に長い時間かけまして、さまざまな観点から各界各層のご議論をちょうだいして、その上で条例案の成案がようやく出来上がりましたので、しっかりご議論していただきたいと、このように思っているところでございます。

条例案というのは条例の形ができるまでのプロセスといったものが極めて重要だということを、私は再度認識をしたところでございます。大人がこの勉強をするということはもちろんでありますけれども、子どもも含めて、子どもの権利といったものについてしっかり議論をするというふうなことが、今回できたように思います。

札幌の未来を担う子どもたちが自分の行動に責任を持って、そして社会性のある大人へ成長発達をしていくという、そういう環境づくりがこの条例によって進むということを期待したいと、このように考えているところでございます。

この条例は昨年10月に制定をいたしました「自治基本条例」の各論の部分にも該当するものだという考え方もできるわけでございまして、この条例の本質といったものをしっかり議論すれば必ずご理解をいただけると、このように私は確信をいたしておりますので、そんな観点からも皆さま方にご注目をちょうだいしたいと、このように考えているところでございます。

「『世界ノルディックスキー2007』開催に向けた取り組みについて」

「世界ノルディックスキー2007」の開催まであと2週間、15日ということになってまいりました。この組織委員会だとか札幌市では、市役所、市内の各所におきまして、さまざまなPR活動を、今懸命に展開をさせていただいているところでございます。

また、札幌においでになります国内外からのお客さま、観光客や市民の皆さんに大会を楽しんでもらおうと、大会開催に向けたイベントも予定をさせていただいているところでございます。

具体的には、「さっぽろホワイトイルミネーション」、これは通常雪まつりで終わりということになっているわけでありますが、せっかく世界からおいでになるお客さまが多いわけでございますので、ノルディックスキー世界選手権大会が終了するまでこのホワイトイルミネーションを続行する、延長するということにいたしまして、大会を記念させていただくということでございます。

それから、この大会を記念いたしまして、「冬季スポーツ科学国際シンポジウム」、あるいは「市民コンサート」なども開催することにしております。

また、大会前日からこの大会期間中、3月4日までの間、大通公園の西1丁目から3丁目までを会場に「札幌にぎわいまつり」を開催いたします。スイーツをはじめ、ジンギスカンやビール、ラーメンなど、札幌の食を楽しんでもらうとともに、ライブだとか雪合戦などのイベントで、世界各国から集まる選手、役員、メディア、観客をおもてなししたいというふうに考えているところでございます。

さらに、大会をテーマに市内の小中学生が描きました約900枚の絵を地下鉄車内に展示するほか、期間中の週末には、白旗山競技場に、清田区の区職員、そして区民らが応援団となって、大挙して参上するというようなことも予定をしているところでございます。各国の選手に声援を送るということで、この大会を盛り上げようという計画をしているところでございます。

これらの取り組みによりまして、市民、事業者、それから組織委員会、そして行政が一体となりまして、大会の成功に向けたムードを盛り上げていきたいというふうに考えているところでございます。

「札幌にぎわいまつり」につきましては、ポスターもいろんなところに掲出させていただきまして、皆さんで立ち寄って、テントの中でのことでございますけれども、暖を取りながらひとときを遊んでいただきたい。大通公園を中心に、また楽しみを広げていただければというふうに考えているところでございます。

クロスカントリーの会場となります白旗山でございますが、ここは本当に山が美しい場所であります。「札幌って本当に素晴らしい場所にあるんだな」ということを実感できる本当に素晴らしい場所でございます。ぜひ多くの市民の皆さん方、こういうことでもなければ、なかなか冬の白旗山に行くことはないかというふうに思いますので、ぜひとも一度。ちょっと寒いようなところもございますので、着衣をしっかりしていただいて、暖房具を何枚か体に張っていただきましてお出掛けいただければ。本当に札幌の素晴らしさといったものをしっかり感ずることができるというふうに思いますので、ぜひ行っていただくことをお勧め申し上げたいというふうに思います。

ぜひ、市民の皆さん方に「白旗山というのは本当にすごいところだぞ」ということをお知らせいただければ大変ありがたいなというふうに思います。

また、夏は夏で、林道の中に入って、いろんな散歩もできますし、森林浴もできるという場所にもなっておりますので。そんな意味でも白旗山、札幌市にとっての財産でございますので、ぜひ皆さまにかわいがっていただきたいと、そんな思いでいることを、お知らせをさせていただきたいと思います。

この会場は、冬の景色の本当に素晴らしいところであります。甘酒などの提供もありますので、甘酒を飲みながら会場を散策してみるというのもお勧めコースでございます。

夜は、ジャンプ会場となります大倉山もしっかりライトアップをされます。夜景もまたこれ、素晴らしいものがございますので、ぜひジャンプ会場にもお越しいただきたいというふうに考えております。

多くの皆さまにチケットをお買い求めいただきまして、ぜひこれらの素晴らしいロケーションを味わっていただく、そんな一冬にしていただくように心からお誘いを申し上げたいと、このように思います。

「札幌市中央卸売市場再整備事業の完了について」

平成10年度から進めてまいりました中央卸売市場の再整備事業が、センターヤード等のしゅん工をもちまして完了をいたします。(平成19年)2月17日に完成記念式典を行う運びでございます。

これは、施設の老朽化、狭あい化等を受けまして、市場機能の高度化を図るために主要施設の全面建て替えを行ったものでございまして、建物の配置や荷さばきスペースの構造等に配慮したつくりといたしました。人や物の流れを円滑化するなど、さまざまな機能向上に取り組んだところでございます。

新たな取り組みといたしまして、競りの状況をじかに見ることができる「見学者通路」というものを設けましたことに加えまして、市場の役割や食の豆知識を紹介する展示室等も設置をいたしまして、「市民に親しまれる開かれた市場づくり」というものを目指したところでございます。いわば「食育の拠点」という機能をこの卸売市場につくっていこうということでございます。

事前予約をしていただければ、ご説明等も行う予定でございます。学校をはじめ町内会の皆さま方、ぜひともこの食育の拠点としての札幌中央卸売市場についてご理解をいただき、さまざまな機会にこれをお使いいただいて、北海道における食の豊かさ、そして子どもたちの食育、こういったことについて学ぶ場所に、皆さんで育てていっていただきたい、そんなふうに思います。

また、環境にも大変気を配った建物にもなっております。既に走っております荷物を運ぶ車でございますが、これはすべて天然ガス仕様になっておりまして、CO2排出を抑制していくということに徹底して取り組んでいるところでもございます。

あるいは廃棄物の処理についても非常に気を使った新しい設備をここに使い、廃棄物が無尽蔵に出ないように極力抑えていく。あるいはリサイクルをする、そんな設備も整っておりますので、ぜひ、そこら辺も皆さま方にご覧いただいて、そこをまた「環境の学びや」にしていただけるようになれば大変ありがたいと、こんなふうに考えております。

この再整備を機に、札幌市中央卸売市場が札幌市民、道民の台所として、卸売業者などとともに、新鮮でかつ安全な食の流通に、より一層寄与することを期待したいと、このように考えているところでございます。

「中の島まちづくりセンター・中の島会館の開館について」

老朽化のために全面改築を進めてまいりました「中の島まちづくりセンター・中の島会館」でございますが、このほど完成をいたしまして、(平成19年)2月24日に完成記念式典を行う運びとなりました。

この施設の設計に当たっては、平成16年度から平成17年度にかけまして4回の地域住民による検討委員会と、2回の住民懇談会を開催いたしまして、地域の皆さん方がご利用しやすいようにするためにご意見をいただきながら具体案作りを行ってきたところでございます。

そのような意味において、市民参加による新しい会館づくりということで、従前、北区屯田に「屯珍館(とんちんかん)」という児童会館を造りました。この際に、子どもたちが設計の段階から参加をして、さまざまな希望を述べ合いながら新しい施設を造ってきたという、その方式の大人版といいますか、ということで、この中の島会館は、住民の皆さま方が事前に十分な意見を申し述べ、そしてそれを設計に生かしていくというようなことができた新しい会館でございますので、そんな意味でも私どもは完成を喜んでいるところでございます。

例えばどんな意見が出たかということでございますが、「料理を作りながら話ができるようなサロンがあるといいな」というようなご希望だとか、「まちづくりセンターに入りやすいように」などの意見がございました。いわゆる会館部分とまちづくりセンターの事務部門との間の垣根を取り払ってほしいと、こういうふうなご意見でございます。

キッチンカウンター付きの打ち合わせコーナーを作っていくというようなことでこれにお応えしたり、あるいは、まちづくりセンター事務室と、情報・交流コーナーを一体的につなぐというふうなことで、このようなご要望にお応えをするということができたものでございます。

従前、連絡所というふうに言っておりましたが、16年の4月に連絡所を「まちづくりセンター」というふうに改編をいたしましてから、初めて建て替えとなったのがこの建物でございます。そういう意味から言いますならば、地域の皆さんと行政がともに知恵を出し合って完成したというものでございまして、そういう意味でもとても喜ばしいことだというふうに考えているところでございます。

また、検討委員会や住民懇談会で意見を交わすことで、町内会をはじめとする地域の各種団体の新たな交流の広がりというものが生まれたということも、特筆すべきことだというふうに考えております。これもまた素晴らしいことでありまして、この会館自体を造ることによるそこでの交流といったもの、その輪がこれからも大切にされ、さらにこれが引き金となってその輪が広がっていくことを、私たちは期待をしているところでございます。

このようにしてできました新しいまちづくりセンターと会館でありますので、地域の皆さんに愛され、そして大いに活用され、まちづくり活動などが、ますます盛んになることを期待し、そうなることを私どもは確信をしているということを申し上げておきたいというふうに思います。

発表の補足(質疑応答終了後)

「(『世界ノルディックスキー2007』の)券を何とかたくさん買っていただきたい」というのが私どもの希望でございますので、皆さん方にも新聞等で「たくさん行くことが札幌市民の名誉なことだ」ということをぜひお伝えいただいて、この大会成功に向けてご協力をいただきたいと、このように思いますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。

配布資料

質疑内容

「札幌ドームの命名権の売却について」

日刊スポーツ

数日前に、札幌ドームの命名権の売却のお話が、札幌市が取り組むということで報道されているのですけれども、それを受けて何か周囲の賛否の声ですとか、あるいは名乗りを上げた企業がどこか出たのかとか、それとあと市長さんの見解などをちょっと聞かせていただければと思うのですが。

市長

一般論といたしまして、各市有施設について、財源の確保等々の観点から、ネーミングライツ(命名権)を売却するという方法論が他の自治体でとられているということは承知をしておりますので、札幌においてその可能性があるかないかということについては、話題としてはあったわけでありますが、具体的にどこをどのようにというようなところまでは、現在、内部的な話もまだまとまったものはございません。

従いまして、新聞報道の後にそれを機にして何か進展したというようなことも現在のところございません。

「札幌市長選挙の公約について」

北海道新聞

(平成19年)4月8日の投開票に向けて明日でちょうど2カ月になるわけですけれども、市長、選挙に向けて、公約、政権構想等かもしれませんが、いつごろそういうのをお出しになりますかというのが1つ。

それともう1つ、マニフェストという言い方がかなりされておりまして、最近ではローカルのマニフェストという形で、数字付き、期限付き、財源の明記、そういった形で明確な形の公約を示すということが1つ運動のようにして盛り上がっているところがありますけれども、このマニフェストのような形でお出しになる考えがあるのかどうか、以上2つですが。

市長

公約につきましては、2月の末までにお示しできるように努力しようということで現在調整をしているところであります。
その公約の中の方式でございますが、マニフェストについても、現職でございますので、これまでやってきたことを踏まえてこれからどうしようとしているのか、現実的なところはどこなのかというようなことについては、それなりに市民の皆さま方に判断しやすいように、あるいは進ちょく率等も日々お分かりいただけるようなものになるように努力をしていきたいというふうに思っております。

ただ、財源については、極めて今、不安定といいますか、分からない部分もたくさんございます。そんな意味でかなり限界はあろうかというふうに思いますが、「選択と集中」といった言葉で申し上げておりますけれども、「ここは一生懸命やりたい」と、「やろう」というようなことはできるだけお示しできるように努力をしていきたいと考えております。

「朝鮮総連関連施設の固定資産税の減免措置について」

共同通信

朝鮮総連(在日本朝鮮人総連合会)施設の固定資産税の減免の関係なのですけれども、(平成19年2月)5日の日に元朝鮮総連の幹部の方が脱税で逮捕されまして、現在捜査当局のほうで、北朝鮮本国に送金があったかどうかなどについて調べているということなのですけれども、今後のこの事件の展開によって、これまで取られてきている対応を変更される考えがおありかどうかについてお伺いしたいと思います。

市長

私は、新聞情報しかないものですから、これが個人のことなのか団体のことなのか、はたまた総連の会館がどのような形でこの問題とかかわりを持っているのかについては全く分からない状況でございますので。

この朝鮮総連の会館というのは、在住されております北朝鮮を本国とする皆さん方が自ら、札幌市民で言えば町内会館だとか、そういうのと同じ態様でお使いになっているコミュニティー施設だということであるという前提で減免の対象にさせていただいているわけでありますので、その減免対象にするという趣旨と抵触するというようなことがもしあるとすれば、それはそのときに考えればよろしいことかというふうに思います。

当面は、何も分からないということでございますので、それ以上の何らかのことをするということはございません。

(以上)

この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

(作成:札幌市広報課報道係)

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