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日時 | 2006年11月14日(火曜日)14時~ |
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場所 | 記者会見室 |
記者数 | 18人 |
冒頭、市長から下記の話題について発表しました。
引き続き、次の話題について質疑が行われました。
いよいよ今週の土曜日に北海道日本ハムファイターズの大パレードを実施するということで、日ハムのファンに限らず、札幌市民・北海道民がこういうチャンスに今巡り合うことができるということを、みんなで本当に喜びを分かち合いたいというふうに思っておりまして、万全の実行委員会での準備を現在やっているところであります。
北海道警察をはじめといたしまして、関係機関の皆さま方のご協力を得ながら、最終調整を今やっているところでもあります。
市役所も、当日の人出等を考慮しながら、全庁挙げて、この大パレードを大成功に終わらせるように頑張っていきたいなというふうに思っているところであります。
先日、「アジアシリーズ2006」でも見事優勝いたしまして、ファイターズの強さといったものは本物なのだということを、多くの市民の皆さんとともに確認ができたのではないかと。二重三重の喜びといったふうに私は思います。
パレードを行います(平成18年)11月18日は、日本全国で札幌のパレードに注目をしていただけると、こういうことになろうかと思います。札幌が全国から注目される一日になるというふうに確信をいたしておりますので、監督、選手をはじめとするチームの皆さん、沿道で、あるいはメディアを通してご覧になります市民・道民、さらに全国のファンの皆さん方とともにこの大きな喜びといったものを分かち合って、心に残る大パレードにしたいというふうに考えております。
日本一の優勝パレード成功に向けまして、ぜひ報道各社の皆さん方にもご協力をいただきながら、「熱く、そして元気な札幌」といったものを、全日本に発信をさせていただければ大変ありがたいというふうに思っておりますので、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げたいと思います。
ことしの7月から工事を進めておりました、障がいのある方々の商品を販売する「元気ショップ」が地下鉄大通駅の東西線のコンコース内にオープンするという運びになりました。
このオープンの日を(平成18年)12月2日の土曜日に定めました。これは、12月3日から始まります「障害者週間」というのが、3日から9日まで1週間あるわけでありますが、その前日ということになります。
この「元気ショップ」は、既に何回かご説明しているかと思いますけれども、昨年7月に行いました「市長と“おしゃべり”しませんか」という市民対話の取り組みの中で、精神障がい者の作業所で働いておられる方からちょうだいした意見を政策に取り上げて実現をするということになったものでございます。
私といろいろ討論、議論をしていく中で、障がいのある方から、「自分たちが作ったケーキはものすごくおいしい。だからもっと人通りの多い場所で福祉ショップというものをつくって、もっとたくさんの人に買ってほしい」というようなことを要望として述べられました。
その前に、「自分たちの作業というのは、こうこういろいろやっているんだよ」と紹介をされまして、また、販路がやっぱりそんなに広くないというようなことも悩みの種といいますか、そういったこともお聞かせいただき、「人通りの多いところにあるといいんだけどね」というふうな希望のお話から、これはいろいろな就労支援とかいうようなことも重ね合わせてしっかりサポートしていきたいということで、今日この政策に結び付いたところでございます。
厳しい財政事情など制約がある中で、市民との直接対話により事業が実現できたということを、私は大変うれしく思っているところであります。
また、自分たちの意見が形になった「元気ショップ」だからこそ、作業所などで働いておられる方々の意欲を向上させるということに大いに寄与するものだというふうにも思いますし、あるいは、障がいのある方々への効果的な就労支援策の1つになるというふうに私は期待をしているところであります。
この「元気ショップ」の販売予定品でございますが、パン、ケーキなどの食料品、それから手工芸の日用品やおもちゃなど、作業所で作っておられる、そういう製品を中心にしていただくということにしているところであります。
このほかに、ノルディックスキー世界選手権札幌大会が来年の2月22日から3月4日まで開かれますので、このオフィシャルグッズもこの「元気ショップ」で、来年の2月末までは販売させていただくというふうな計画も立てているところでございます。
また、大変ありがたいことに、この「元気ショップ」の趣旨にご賛同をいただいております、札幌市内に在住のシェフ・貫田桂一(ぬきた・けいいち)さんが、独自に「さっぽろ木ベラ」、木でできたへらなのですが、これを開発中でございまして、完成の暁には作業所でこれを製作して販売するというふうにお聞きいたしております。
へらといっても、料理の内容によっていろいろ違うのだそうです。パスタ用には穴が開いていて、そこに詰めた量が1人前のパスタの量になるというもので、非常に便利な、使い勝手のいいものだそうです。カレー用は、作るときに攪拌(かくはん)するのに非常に便利なものだというふうに聞いております。それから、ソテー用があります。
プロのシェフが日常いろいろな仕事をしながら、これは便利だというふうに思われる、木でできた、持った感覚もとても良く、利用しやすい、料理に従っていろいろ替えていく、こういうものを障がいのある方々の工場で作っていただいて、そして、それを「元気ショップ」で売るということにご協力いただいているということでございます。
そういうアイデアをちょうだいして私はちょっと考えたのですけれども、これは日ハムを応援するときにいいのではないかというふうに思いまして、そういう意味でも、ドームでこれを打って、家へ帰って料理するというふうに使えればもっといいかなということを思っているところであります。
こういう非常に温かい協力をしていただける、そういう輪がこの「元気ショップ」を中心に出来上がってくるということを私は本当にうれしく思います。貫田さんの心根といいますか、優しさといいますか、そういったものを私どもは本当に大切にしていきたいな、そして、この「元気ショップ」、小さなお店ではありますけれども、そこに、もっともっと多くの方々の志といいますかお気持ちを表していただけるような、そんな場所になってくれることを心から期待しているところであります。
この「元気ショップ」の工事に合わせまして、元々、札幌市の情報発信スペース「ふれあい広場」というのがございましたけれども、これも改修工事を行ってまいりました。11月16日から順次これを供用開始させていただきます。12月2日の「元気ショップ」に合わせてこれを全面オープンするということであります。
今回のリニューアルでは、「札幌スタイル」の認証商品をPRいたしますショーケースも新設するなど情報発信機能を強化するとともに、待ち合わせができるようなスペースも整備をしたいというふうに考えているものであります。
障がいのある方が、地下鉄に乗って行くことができる「『元気ショップ』で会おうよ」というふうに軽い気持ちで、ここを待ち合いの場所にする、あるいはボランティアの皆さん方の集合場所にする、専門学校で福祉等の勉強をされている学生さんたちが待ち合わせや情報交換の場所にするというような形で、「福祉」ということを1つの基点にして、人々が集まり、そして情報を密にし、さらに、「障がいのある方々に何かいいことはできないだろうか」というようなことが広がるような、そういう拠点にできれば大変うれしいというふうに考えているものであります。
オープン当日は、記念式典を行うほか、記念品を配布するなどのオープニングイベントといったものを企画しているところであります。
8月1日に、この本庁舎のロビーで試食会が開かれましたので、私も実際にそこで、パン作り、ケーキ作りをされている方々からお話を直接お聞きしながら、販売予定のパンだとかクッキーなどを少しずつちょうだいして、ついつい食べ過ぎたということもございます。非常においしくいただけるものでございますし、また、皆さま方からいろいろご意見をいただきながら、商品開発あるいは改良といったものをしていくというふうな心意気で頑張るようでございますので、ぜひ皆さま方のご協力を得たいと、こういうことでございます。
「元気ショップ」に並ぶのは、障がいのある方がたくさんの方に買ってもらうことを願って一生懸命作った商品でもございます。一人でも多くの方々にお運びいただけますように報道各社のご協力をいただければ大変ありがたいと、そういうふうに思います。
(平成18年11月)18日の優勝パレードですが、当日は大変な人出が予想されて、将棋倒しのような事故があってはいけないと思いますけれども、警備体制についてどうお考えか、よろしくお願いします。
これは札幌市が始まって以来の大パレードになるということ。日ハムの優勝のときのドームの、あるいは札幌市内の人々の動きといったものを考え合わせますと、本当に大混雑が予想されるということで、北海道警察、中央警察署等と綿密な計画を立てて今準備をしているところであります。
民間警備員のほかに札幌市の職員、道の職員を含むボランティア、総勢約4、200人のスタッフで警備に当たる予定でございます。
また、各ブロックの責任者として市の部長職を配置いたしまして、万全の警備体制で臨む所存であります。
この市役所の12階に本部を設置いたしますので、私は運営本部長兼警備本部長として、駅前でのセレモニーが終わり次第その本部に帰りまして、全体的な指揮を執るという計画を立てているところであります。
警備関係のスタッフの内訳等は、ボランティアスタッフが約3、300人ということでありますので、警備のプロの方々にも非常にいろいろお世話になりながら万全を期していきたいと、こういうふうに考えているところであります。
先日、札幌市内に住む男性が年金を担保に融資を受けて、生活保護を繰り返し受給していた問題で、市は年金の一部を収入と認定して減額支給をしていました。
このことについての審査請求で、北海道が年金を収入と認定するのは生活保護法上違法であるという裁決をしましたけれども、法律家でもある市長は、この裁決についてどうとらえていらっしゃるのかということと、今後このような事例がまたさらに起きることが予測されるわけですけれども、その場合、市としては、どういう対応を取られるのか、その方向性を伺いたいと思います。
そのとおりの事実経過でございまして、年金を担保にお金を借りるということ自体は、現在、法的には問題がないということにされているわけであります。
しかし、「年金を担保にして全額返済に充てて、その結果、生活資金が一切ない」と、「だから生活保護を受けたい」ということにつきましては、これは札幌市としても非常に問題があるだろうと。
モラルハザード(倫理観の欠如)の問題も出てくるでしょうし、本来の生活保護という観点からいっても、税金を使って借金をお支払いしているというようなことにもなりかねませんので、そういう意味で、個別の事情をしっかり踏まえながら、もう少し弾力的に判断することも許されていいのではないだろうかと。
北海道に不服申し立てをされて、道の決定はオール・オア・ナッシングというふうな考え方での結論でございまして、これは、そういう判断もないわけではないと思いますけれども、本来の「生活困窮者を救済する」という趣旨からいいますと、借金をどんどん繰り返していくということが可能な、そういう方法としてそれを認知してしまうということになれば、これはまた大変な状態になるのではないかというふうに私は考えますので、ここら辺はもう少し実態をしっかり調査した上で、現場で裁量的に減額をさせていただくなり支給停止をさせていただくなりということが可能になるような法律上の解釈あるいは制度上の改革といったものが必要ではないか、そのように考えております。
近々、厚生労働省のほうにも札幌市から出向きまして、そこら辺の事情説明と、今後の制度のあり方についての議論をしていただきたいという申し出をさせていただく予定でございます。
(以上)
この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。
(作成:札幌市広報課報道係)
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