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日時 | 2006年8月28日(月曜日)14時~ |
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場所 | 記者会見室 |
記者数 | 17人 |
冒頭、市長から下記の話題について発表しました。
引き続き、次の話題について質疑が行われました。
(平成18年)8月20日から23日までの日程で、私が団長になりまして、官民合同の「札幌市シンガポール観光プロモーション」を実施してまいりましたので、そのご報告を申し上げます。
札幌市、(札幌)商工会議所、それから札幌観光協会、さらに航空各社、旅行会社という構成でございまして、官民合同でのシンガポール観光プロモーションという位置付けでございます。
初日は移動日で、夜遅く着きましたので何もなかったわけでありますが、次の21日から本格的に観光プロモーションという形の行事を行ってきたところでございます。
21日は、シンガポール国立大学で日本語を学んでおります、当初50人ぐらいの学生さんに呼び掛けたというふうに聞いておりましたけれども、実際には倍近い90人の学生が大変関心を持ってくださいまして、集まっていただきました。
札幌の歴史、文化、そして四季のさまざまな魅力についてご紹介をさせていただきました。その後、札幌のお菓子とジュースで簡単な懇談会を開催させていただきまして、大学生の皆さんと交流を深めたということでございます。
皆さん方には非常に熱心に私の話を聞いていただきましたけれども、日本語を学ぶ大学生だけありまして、札幌にも非常に関心を持っていただきました。懇談会の席では、「きょうの話を聞いて、ぜひ札幌に行ってみたい」というふうに言っていただける学生が大半でございまして、大変心強い、うれしい話もちょうだいをしてきたところでございます。
この、学生に対するプロモーションに引き続きまして、21日の午後でございますが、シンガポール中心部の「メリタス・マンダリン・シンガポール」というホテルで、観光セミナーを開催させていただきました。
近年、札幌へのシンガポールからの観光客数が非常に伸びているさなかでございまして、その傾向を確実なものにしていきたいというふうに考えて、一層の来客の増加ということを目的に、このセミナーを開催させていただきました。
シンガポールの旅行会社等30社の方々、人数で言いますと48人の皆さん方のご参加をいただきまして、「札幌は雪のたまもの」というふうに題し、これから向かいます秋・冬、特に雪のある札幌の魅力といったものを重点的に紹介させていただきました。
ご参加いただきました皆さんには、熱心に耳を傾けていただきまして、セミナー終了後の懇談会の席でも、北海道・札幌への関心は非常に高いものを感じたところであります。シンガポールの皆さんは、中でも、自然、そして食、食べ物ですね、それから温泉といったものに非常に興味があるというお話をお聞きいたしました。
そして、やはり雪というものが、われわれの札幌の持っている魅力の非常に大きな部分になるということを感じました。シンガポールをはじめ雪のない東南アジアの国におきましては、この雪をやはり最大限有効に活用して、これらの方々に観光に来ていただくというふうなことを重点的にやるべきだという、そういう感想を特に持った次第でございます。
翌日の22日には、シンガポールの政府観光局というのがございまして、そこと、それから観光関連の団体等を表敬訪問するということで活動をしてきたところでございます。
札幌観光協会と友好提携を結んでおりますシンガポール政府観光局では、ケン・ロウ副局長にお会いしまして、これからも交流を深めていくということを確認させていただきました。
また、大規模コンベンションやインセンティブツアーの誘致など、ご協力くださっている独立行政法人であります国際観光振興機構の冨岡・観光宣伝事務所長にお会いいたしまして、今後一層の協力をお願いしてきたところでございます。
インセンティブツアーというのは、ご承知だと思いますけれども、会社の営業成績がよろしい社員に対して、その報奨といたしまして旅行をプレゼントすると、こういうものでございまして、これまでも台湾等からたくさんの方々、生命保険の勧誘をされている方々で好成績を挙げた方に対して、その生命保険会社が日本行きの、あるいは北海道・札幌行きの観光を報奨として与えるというようなことがございます。
札幌をその報奨旅行、インセンティブツアーにお誘いいただけるような仕組みをつくっていただきたいということをお願いしてきたところでございます。
さらに、その後、JAL(日本航空)、ANA(全日空)の各航空会社のシンガポール支店を訪問いたしまして、現地の旅行状況をお聞きするとともに札幌のPRを行ったほか、財団法人自治体国際化協会シンガポール支部を訪問いたしまして、現地の状況について事情をお聞きしたところでございます。その上で、情報交換をさせていただいたということでございます。
いずれの訪問先におきましても、近年、北海道・札幌への関心というものが非常に高まっているというお話をいただきまして、そのような状況の中で札幌のPRができたということで、シンガポールからの来客の増加に一層弾みがつくものというふうに期待をして帰ってきたところでございます。
実質2日間でございますけれども、20日から23日までのシンガポール出張に伴います私の帰国報告は以上でございます。
来る(平成18年)9月6日から、いよいよ「第1回札幌国際短編映画祭(SAPPOROショートフェスト2006)」というのが開催されます。
この映画祭には世界70カ国から1、800本近い作品が集まりまして、初回にして非常に高い国際的な注目を獲得しているものでございます。主催者自体がびっくりするほど多くの作品が寄せられたということで、大変感動しているところでございまして、責任もまた感じているところでございます。ぜひ成功させたいというふうに考えておりますので、皆さん方のご注目もちょうだいしたいということでございます。
中心会場の都心部商店街では、狸小路のアーケード内に映画祭のペナントが(1丁目から7丁目まで)ずっと掲出されているほかに、「パルコ」「4プラ(4丁目プラザ)」「ピヴォ」3店の共同企画といたしまして試写会が8月30日に開催されるなど、イベントの機運もだんだん盛り上がってきているところでございます。
メーン会場となります狸小路の「札幌東宝プラザ」では、映画好きもうなる作品から親子で楽しめるものまで、厳選された短編映画約100作品を上映するほか、子どもたちの映像制作ワークショップの事例紹介をするフォーラムなども行われるところです。
さらに、これを単なる興行にとどめず、アジア最大規模となりますショートフィルムマーケットを創設したというところが、この事業の面白さといいますか、今後の展開につながるものと考えておりますので、ぜひ、その点についてもご注目をいただきたいと思います。
作品や付随する権利関係というものを取引することによりまして、札幌市におきますデジタルコンテンツ産業の評価を高め、ショートフィルムの産業化を強く推し進めていく考えでございます。
ショートフィルムがエンターテインメントとして、また、文化、さらに産業として「札幌から生まれる新しいムーブメント」となることを期待しているところでございます。
ぜひ、この映画祭にお運びいただき、ご報道いただければ大変ありがたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
若者の就業意欲を喚起いたしまして積極的な就職活動に結び付けるととともに早期の離職を防止するために「若年層就業体験支援事業」、通称「ジョブチャレンジ事業」を(平成18年)9月から実施する運びとなりました。
この事業は、若年層の高い早期離職率というものが若年層の職業能力の蓄積を妨げまして、中長期的には、競争力、そして生産性が低下するなど経済基盤を脅かしかねないという問題意識に基づき、その対策として行う事業でございます。
求職中の若者を対象にした「就業体験支援メニュー」と、インターンシップを受け入れる企業を支援いたします「受入企業支援メニュー」、この2つのメニューで構成されているものでございます。
「就業体験支援メニュー」では、インターンシップを核といたしまして、研修やカウンセリング、それから、合同企業説明会を一体的に実施いたしまして、参加者を強力にサポートするということを目標としているところでございます。
この対象は、無職またはアルバイト等に従事します15歳以上35歳未満で、中学生、高校生を除く方々でございます。
各期50人、5期で合計250人募集させていただくところでございます。
もう1つのメニューであります「受入企業支援メニュー」では、就業体験希望者を受け入れる企業に対しまして、アドバイザーによる各種サポート、それから助成金の給付、就業サポートセンターなどでの社会貢献企業としてのPRというものを実施したいというふうに思っております。
インターンシップを円滑に進めることが狙いでありますが、企業の若年者雇用へつながることもまた、期待しているところでございます。
この2つのメニューで、若者と市内で活動されております企業の間に、双方とも利益を得られる組み合わせが少しでも多く生まれまして、その結果、もっと札幌が元気になれる、そういうことを目標に、積極的な活動に結び付けていきたいと、こんなふうに考えているところでございますので、この点についてもメディア各社の皆さん方のご理解、そしてご支援をちょうだいしたい、このように考えているところでございます。
札幌市民会館についてお尋ねします。
本格的なホールの前に仮の、暫定のホールを建設するという情報が流れていますけれども、この点について、どのようなお考えなのかお伺いしたいのと、暫定のホールに十数億円というお金を掛けるのが税金の無駄遣いではないかという指摘もありますが、この点についてもどのようにお考えなのか聞かせてください。
主として耐震性の問題で、時期を移すことができないというふうな状況の中で、現在あります市民会館の取り壊しをしなければならない。利用者が非常に多い、札幌市にとっては極めて重要な施設でございます。そして、札幌市の文化行政の中核的な施設であるというようなこともございまして、これを再建するためのさまざまな制約の中で最良の方法を選びたいということで、暫定施設を現在ある場所に造るという方法を考えたということでございます。
空白期間が短く、かつ、経済的にも無駄にならない、そういったものを造っていくというのが、過日報道されているような内容のものであるということでございます。
これが税金の無駄遣いではないかというコメントも一部新聞紙上等でお聞きいたしておりますけれども、私どもは、決して税金の無駄遣いにはならない、札幌市にとって最も経済的負担が少なくて済む、そういうものとして企画をしているところでございますので、その点についてもどうかご理解をいただきたいというふうに思っております。
取り壊し費用が約3億円掛かるということ、それから、仮設ではございますけれども、暫定施設に12億円ぐらい掛かるだろうというふうに今言われて、試算をしているところでありますが、建設をする手法といたしまして、建設リース方式というものを私どもは考えております。
建設リース方式というのは、一定期間利用するということを前提にいたしまして、その間、リース料、使用料をお支払いし、その支払いが終わった段階で所有権が利用者に移るという形式のものであります。
そして、今仮定しているリース料は、年間約3億円程度で賄うことができるだろうというふうに試算しているところであります。
これがなぜ市民に負担が少なくて済む方式かと言いますと、今の市民会館の年間経費が、約3億円掛かっているということでございます。従いまして、今の市民会館を継続的に使用していくときに掛かる経費と、暫定施設を造って支払わなければならない、負担しなければならない額が、大体釣り合うというような感じで設定をしていくことが可能であろうというふうに考えた上で、建設リース方式による暫定施設の建設といったことを選択させていただいているということでございます。
そこら辺のこと、あまり詳しい事情について情報が十分伝わっていなかったということであれば、ただいま申し上げたようなことでの決断でございますので、ぜひ、ご理解をいただきたいなというふうに考えております。
「ジョブチャレンジ事業」なのですけれども、受け入れ企業さんというのはもう、ある程度リストアップされてきているのですか。まだこれからですか。業種とか数とか。
募集中でございます。
暫定ホールなのですけれども、現在の市民会館について、年間の経費が約3億円と。そして、それの見合いで建設リース方式の年間の額が3億円と。それが大体の見合いだろうというお話なのですけれども、今の市民会館の年間の経費3億円というのは、そこの維持負担にかかわる経費とか人件費とか。
人件費は…。
要は純粋に、単純に見合うというふうに見られるものなのですか。
そういうふうに考えております。
暫定ホールの大体の利用期間といいますか、何年ぐらいを想定されていらっしゃるものなのでしょうか。
要するに本格的な、市民会館の新しいのができるまでの間ということでありますので、私どもが今想定しているのは、最短で7、8年ぐらいは使わなければならない、そういうものとして考えているところです。
これは市民会館の取り壊しのときのレク(報道機関向け説明会)にあったのですけれども、大体10年ぐらいかかるだろうというお話でした。そういう意味で、7、8年から、最長で10年ぐらいですか。
そうですね。できるだけ早く本格的なものを。
いろいろ調整しなければならない権利関係もございますので、なるべく早くやりたいという考え方でありますけれども、そのぐらいは時間がかかるだろうと、こういうふうに考えております。
(以上)
この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。
(作成:札幌市広報課報道係)
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