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更新日:2011年3月1日

平成18年度第5回定例市長記者会見

日時 2006年6月16日(金曜日)14時~
場所 記者会見室
記者数 18人

冒頭、市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

発表内容

「指揮者・岩城宏之さんの悲報に接して」

過日、(平成18年6月)13日の未明に指揮者の岩城宏之さんがお亡くなりになったということの報道がございました。
岩城さんは札幌交響楽団の育ての親のような方でございまして、札幌市民の財産であります、あるいは道民の財産であります札響の音づくりに本当に一生懸命携わっていただいた方でございます。

札幌コンサートホール「Kitara」の出来上がる直前、岩城さんが練習で札響を率いて、初めてKitaraの舞台に上がって、音の調整といいますか、響き具合を試しておられたときに、私も個人的に立ち会わせていただきました。そのときの札響のメンバーの反応といいますか、それと、岩城さんが、「このホールはすごいぞ」「札響は生まれ変わるぞ」というふうなことを述べておられた、そんな思い出を持っているだけに、札響の音の育ての親であります岩城さんがお亡くなりになったということを本当に残念に思っているところであります。

心からご冥福をお祈り申し上げたいと、このように思います。

「『世界ノルディックスキー2007』広報大使の任命について」

「世界ノルディックスキー2007」でございますが、けさほど、広報大使に原田選手を任命させていただきました。

これから本格的に周知を図っていきますが、大会250日前ということにもなる明日(平成18年6月17日)、チケットを販売するということがございます。それから、「ノルッキープラザ」と言いますけれども、オフィシャルグッズを販売するお店を、あすからオープンするということになりますので、これにも原田さんにお立ち会いいただいて機運を盛り上げていこうということにいたしているところであります。

先ほども(任命式後の)懇談の際に少し申し上げましたけれども、競技者として素晴らしい実績のある原田さんでありますし、何よりもそのお人柄が大変多くの方々に親しまれているということもございますので、この国際大会「2007年FISノルディックスキー世界選手権札幌大会」の広報マンとして最適の人物に私どもがお願いできたということを大変喜んでいるところであります。

「サマータイム実証実験への参加について」

(平成18年)6月21日から8月11日までの52日間、サマータイムの実証実験に札幌市が参加をするということがございます。

ことしで参加をするのは3回目でありますが、商工会議所を中心に実施いたします実証実験、昨年より札幌市は600人ほど参加する職員が多くなりまして、28の局・区で2、140人が参加する予定です。サマータイムの意義といったものをみんなで経験し、そしてこれを記録し、今後のあるべき姿といったものも展望していきたい、そんなふうに考えております。
今回は初めて区の職員も参加をするということでありまして、身近な地域活動とかそういったことにかかわりを持っている職員が多いものでありますので、サマータイムによって明るいうちに仕事を終えて地域活動に参加したり、あるいは、いろいろな街のイベントに参加をしたりというようなことができるようになるのではないかと、そんなことも期待をしているところであります。

毎年、年2回、1万人を対象に「市民アンケート」というのをやっておりますけれども、そのアンケートの項目の中でも、サマータイムについての市民の皆さん方のご意見をお伺いしようということにさせていただいております。

北海道の地理的な特性といったものを生かした時間の使い方、地域にふさわしい時間の使い方といったものを考え、地域を元気にしていくことができればというふうに考えているところであります。

6月20日、これはサマータイム実証実験開始の前日でありますけれども、オープニングイベントをJR札幌駅の東コンコースで開くことにしておりますので、皆さん方もご参加いただければありがたいなと、そんなふうに思っておるところであります。

「札幌芸術の森開園20周年記念事業の実施について」

札幌芸術の森が開園をいたしまして、ことし(平成18年)20周年を迎えます。その記念事業の実施について、細目が決まりましたので、皆さま方に周知方お願い申し上げたいということでご案内申し上げます。

7月に開園20周年ということでありますので、この7月を中心に、さまざまな方々と連携いたしまして、芸術の森の魅力を再確認していただけるような、これまでにないイベントを開催したいというふうに考えております。

少しご紹介いたしますけれども、野外美術館では期間限定で無料開放を行うということでございまして、これに合わせまして、小学生が、ボディーペインティングというのでしょうか、自分の体に絵の具を塗りまして、みずからが野外彫刻になりすますというような企画だとか、野外に木がたくさんございますので、その木にカラーテープを巻き付けまして、そこに創造的な空間をつくるというふうな体験的な芸術活動に大人もみんな参加していただく、そんな場面をつくりたいというふうに考えているのが1つであります。

それから、PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)がちょうど7月から始まりますので、このPMF開催期間中、北海道を代表いたしますシェフたちが期間限定でレストランを設置いたしましてアカデミー生に食事を提供することになっておりますけれども、これを、週末を中心に一般の市民の皆さん方にも開放する「サマーフォレスト・レストラン2006in芸術の森」というものを実施しようというふうに考えております。

自然と芸術が融合した空間で、芸術の森の風を感じながら、食と文化、食と音楽を楽しめる企画をしているわけでございます。

さらに、常設のレストラン(レストラン芸術の森)では、週末に、「さっぽろスイーツ2006」のグランプリを取りました「さっぽろ・いちごタルト」が登場いたします「さっぽろスイーツin芸術の森」を実施いたしますので、それもご注目いただきたいというふうに思います。ここで使用するケーキ皿でございますけれども、地元の陶芸家の方が制作したものを使用いたしまして、芸術の森ならではの魅力をプラスするという企画となっております。

この企画の後も、今年度いっぱい記念事業がめじろ押しでございますので、ぜひ注目をしていただきたいというふうに思います。

また、これを機会に多くの皆さま方に芸術の森においでいただき、そして、実際に触れていただく、芸術に触れていただく、そして、芸術文化を愛し誇りあふれる街札幌というものを実感していただければ幸いだというふうに考えているところでございます。

配布資料

質疑内容

「市内マンション等における構造計算書の偽装について」

HTB

マンション問題なのですけれども、(耐震強度の数値確定が遅れている)残り7棟について月内(平成18年6月)にすべて結果を出したいという議会での報告でしたけれども、現在の進ちょく状況等についてお伺いできますか。

市長

建設委員会の方でもお答えをしているように、順調に月内に発表があると、報告が届くというふうにお聞きしておりますので、順調に手続は進ちょくしているというふうに理解をいたしております。

「市議会の政務調査費について」

uhb

今月、初めて領収書が公開された政務調査費の件についてお伺いしますけれども、報告書の提出義務のない調査旅行ですとか、年度末の駆け込み使用ですとか、事務所経費として使ったりですとか、そういった部分で、条例上問題はないのかもしれませんけれども、市民感情としてなかなか理解し難いとは思うのですが、市長ご自身はどういった印象をお持ちになっているのか。

それと、財政難の中で、廃止するという自治体も何年か前にあったのですけれども、1人当たり年間480万円の支給というのが市長サイドから見た見解として妥当なのか、また、5万円以上の公開が妥当だったのか。

あと、市長、今後政務調査費がどうあるべきかということの見解を教えていただきたいと思います。

市長

(政務調査費の収支報告書が)公開をされて、領収書添付の問題等についても、これは第一義的には議会が自律的に判断すべきことというふうに私どもは考えておりますので、市民の皆さん方から見てこれは問題があると、釈然としないというのであれば、これはどんどん意見を述べていただいて、皆さん方の感覚に合うような制度に改めることを常にやっていかなければならないことだというふうに私は思います。

また、政務調査費が設けられたその歴史的な背景とか、それから、今までこれを実施してきてのさまざまな効果といったものは議会等でしっかり検証しながら、また、その中で、領収書の問題も自律的に、今回、限定付きではありますけれども、添付をして公開すると、こういう形になったわけでありますので、その経過をしっかり踏まえて、市民の皆さん方の意見をしっかり吸収していくというふうなことが大事だというふうに思います。

市長サイドでどうかということでありますが、これは、皆さん方の意見がしっかり取り上げられるようにサポートをすると。意見を述べていただく場所を設定するというようなことがまず大事であろうというふうに私は思います。

私は、いろいろなまちの実態等もいろいろ比較をしながら、それから、現実に調査費がどのように使われているかということも情報を収集しながら、真に市民の皆さんから負託を受けた議会活動にきちんと使われているかどうかということを検証しながら意見を述べていきたいなと、そんなふうに思っております。

uhb

現時点で廃止とか、もしくは減額とかという部分では何かご意見として。

市長

私は、まだ意見を形成する段階には立ち至っていないというふうに申し上げたいと思います。

「西武グループの真駒内スキー場売却方針について」

毎日新聞

西武が真駒内を含めたスキー場などの売却を打ち出しましたけれども、その売却に当たって市として真駒内に何かサポートなり何なりを考えているのでしたら教えてください。

市長

これは企業の経営判断の中で、そういう判断をされたということでありますので、私としては、西武の判断は、それはやむを得ないのかなというふうに思っております。

ただ、真駒内スキー場というのは、長年市民に親しまれてきたスキー場でありますし、また、ハーフパイプのメッカといいますか、そういう存在でもありまして、ここで練習を重ねた方々がオリンピックに参加をしたりということで、有数の選手に育っているというようなこともあります。その機能を何とか維持するために、第一義的には、今まで経営をされていた会社が売却先を選定するわけでありますので、その選定先の譲渡を受けた企業体、運営体にこの機能を維持していただけるということを心から期待申し上げたいと、そんなふうに考えております。

札幌市として、その過程の中で何らかのサポートをするかということでありますけれども、これは、今の段階でそういう考えは持っていないということであります。

「シンドラー社製エレベーターへの対応について」

HTB

シンドラーエレベーターについてなのですけれども、市としてどんな対応を今のところされていらっしゃるのかということについて伺うことはできますでしょうか。

市長

札幌市の管理をしているものについては、直ちに点検作業を終えておりまして、特に問題がないということであります。シンドラー社の社員の皆さん方が定期点検をされているというふうなことで、メーカーと管理者との間の意思の疎通というのはしっかりできているというふうに考えておりますので、今段階でほかのエレベーターと遜色(そんしょく)がないと、そういう機能を持っているというふうに理解をしているところであります。

「条例の制定過程における市民参加について」

北海道新聞

「条例案の作成過程における市民参加」というテーマで市長の考えをお伺いしたいのですが、自治基本条例、子どもの権利条例、市民活動促進条例、それぞれ市民の公募や、それから原案のないままで、大幅な市民参加の中で提言にこぎつけて、それは市民参加という意味では大きく進んだ面があると思うのですけれども、一方で、提言を終えてしまった後、彼らの役割というか、どうかかわっていくのか、そういう仕組みというものがない中で、言ってみればお役御免になってしまった中で、議会論議が自分たちの趣旨から離れていきかねないという不安もあるわけです。

その点、市長、市民参加のあり方として、どの程度まで市民がかかわっていくということが考えることができ、今後、もし仕組みなどを整備するということをお考えになるのであれば、お伺いしたいと思います。

市長

市民参加は、条例制定のそれぞれの段階で意見が届くようなシステムを確保しておくということが大切であるというふうに思います。一番全市民的な声が届くシステムとしては、原案を作成した段階でパブリックコメントをちょうだいするということで、客観的に今札幌市がどういうことを考えているのかということを全市民にお示しをし、そして、それに対するお答えをいただけるかどうかは別として、関心を寄せていただく活動をしながら、その中でご意見をさまざまな方から、われわれの方にお寄せいただくということで可能であろうというふうに思います。

その原案を作成する過程が一番大事なところかなというふうに思います。これは、役所の人間あるいは専門家、そういう立場からだけ作成にかかわるのではなく、市民感覚を持った、まさに市民の皆さん方の中から公募で選ばれた皆さん方の意見を十分尊重し、そして原案の中に生かしていくということで、大幅に市民の感覚に近い原案を作成することができるだろうと、そういうふうに考えております。

また、議会議論の中でもさらに違った角度から議論がされてくるというふうに思いますし、その議会議論の過程でも、今、札幌市の広聴という形で意見をお聞きする制度が整っておりますので、原局にお知らせをいただく、あるいは市長へのメッセージということで、インターネットあるいはお手紙等でお知らせいただく、各まちづくりセンターにご意見をお寄せいただく、そういうシステムを完備しているつもりでございます。特に新たに何々委員会というものを設けなくても十分お話をお聞きできる、そういう体制も札幌市はつくっているつもりでございます。

(以上)

この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

(作成:札幌市広報課報道係)

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