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更新日:2011年3月1日

平成18年度第2回定例市長記者会見

日時 2006年4月25日(火曜日)14時~
場所 記者会見室
記者数 18人

冒頭、市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

発表内容

「北海道厚生年金会館存続に向けたトップ会談について」

きょう(平成18年4月25日)午前中、厚生年金会館存続に向けたトップ会談というのがございまして、その場で、知事と、それから高向札幌商工会議所会頭、そして私の3人で、厚生年金会館の施設、主として大ホールの設備状況等について見学をさせていただき、その後、会議を持たせていただきました。

会議の後、記者会見を若干させていただきましたので、もう既にご承知おきになっているかというふうに思いますけれども、私ども札幌市といたしましても、厚生年金会館、まちづくりの中で極めて重要な位置を占めた会館でございますので、あらためてこの大ホールの設備状況等を検分させていただきまして、北海道、そして民間の企業の連合体でございます札幌商工会議所、この3者で、官民挙げて厚生年金会館の存続に向けてお互いに協力していきましょうと、こういう会談をし、協議を調わせていただいたということでございます。

きょうの会議の内容は、今後の所有形態の問題等、それから、運営を誰がどのように担うのかというようなことも含めて、いろいろな知恵を出し合いながら存続させ、機能を保全できるようにしていこうという検討会議(北海道厚生年金会館存続検討会議)を設けるというところまでが合意事項でございます。

来月、連休明けぐらいを目指して会議をこれから進めていこうと。そして、年内と言っていいというふうに思いますが、それなりの結論が出るように努力をしていきましょうと、こういうふうな合意をさせていただいたということでございます。
知事の方からも、積極的に、北海道としてこの設備が重要であるということは十分認識をしているので、国との折衝等についても道として一肌も二肌も脱いでいこうと、こういうふうなお話でございました。

来月、連休明けに、処分をする主体の機構(年金・健康保険福祉施設整理機構)の理事長さんが現地を検分されるためおいでになるということでありますので、その際に、知事も時間の調整をして、会えるものであれば会って理事長さんにもお話をさせていただきたいと、そのようなことも中で述べておられました。いろいろな知恵を出し合いながら、そして民間の協力も得ながら、これから精力的に議論を進めていきたいと、そういうことになったということをご報告申し上げたいというふうに思います。

「『局・区実施プラン』策定に関する協議・確認を終えて」

前回の定例記者会見(平成18年4月13日)以降の、私ども札幌市がどんなことをやってきたかということの中で非常に大きな事項といたしまして、これは内部の問題ではありますけれども、局長、それから区長と私との間で「局・区実施プラン」に基づき協議をさせていただく、確認をさせていただくという活動をさせていただいておりました。

これは、私が市民に対して約束をし、「市民の力みなぎる、文化と誇りあふれる街」札幌をつくっていこうと、こういう目標を掲げておりますので、そのまちづくりの目標といったものを実現するために、各局、そして各区でどのような取り組みをするのかということを毎年、私と区長、そして私と局長の間で実施プランというものを相互に点検させていただいて確認すると。

そして、間違いなく一歩でも二歩でもその目標に近づくような、そんな計画というものをしっかり立てて、そしてその進ちょく状況もお互いに確認し合っていこう、そういうことでやろうということを、毎年、私が市政をお預かりするようになってからやっているわけでありますが、ことしは私の任期最終年度でもございますので、より綿密に区長ならびに局長との間で協議をさせていただいたということでございます。

13日から21日までの間、連日議論をし、そして、お互いに「この線でいこう」というふうなことをまとめさせていただきました。

その協議結果は、4月28日に札幌市のホームページにアップさせていただくということで、どなたからでもご覧いただけるということになりますので、ぜひご覧いただいて、この進ちょく状況はどうだと、もっとこんなことをやったらいいのではないかというふうなご意見あるいはご注文、ご要請等も、もちろん年度途中で結構でございますので、皆さんから受けさせていただきたいというふうに考えております。その点もよろしくお願い申し上げたいというふうに思います。

「『雪に負けないサッポロづくり本部』の設置について」

札幌市民の札幌市の行政に対する一番要望の多い事項として雪対策というのがございます。前回の定例記者会見でも申し上げましたけれども、その対策に万全を期さなければならないという観点で、全庁挙げて雪対策についてのしっかりとした計画を立て、それから展望といったものを開いていかなければならないというふうなことで「雪に負けないサッポロづくり本部」という組織を立ち上げます。これは各局の横断的な組織として、どの部局もかかわりのある局すべてが1つのテーブルに着いて市民の要望といったものを満たしていく、少しでも除雪の満足度というものを上げていく、そんなことに一致して頑張っていこうという組織でございます。

「雪に負けないサッポロ」という強い目的意識といったものを持ってこの会議を進めていきたいということでありまして、(平成18年)4月27日に、あさってですね、この会議を立ち上げようという、第1回の会議をやろうということにしております。

この本部長には加藤副市長に就いていただくことにいたしました。そして、局長級により構成するプロジェクトチームということになりますので、今年度から20年度までの3年間を集中的な取り組み期間というふうに考えて設置するものでございます。

この会議当日には私も冒頭に出席をいたしまして、メンバーに直接働きかけをしたいというふうに考えております。27日の午前9時に第1回の会議を開催し、私からも直接のメッセージを贈りたいというふうに考えておりますので、お知らせをさせていただきたいと思います。

今後、このプロジェクトチームでいろんな観点から市民の皆さん方に満足度を高めていただく努力をしていきたい、しっかりと分析、そして検討をして、全庁を挙げて雪対策の強化を図っていくというメッセージを発していきたいと、そんなふうに考えておりますので、よろしくお願いを申し上げたいというふうに思います。

配布資料

質疑内容

「『雪に負けないサッポロづくり本部』について」

共同通信

「雪に負けないサッポロづくり本部」の関係で、こういった検討を今後していくということで、この中には効率的・効果的な雪対策を進めるというふうにあるのですが、検討の結果もいろいろあると思うのですが、将来的に除雪費全体の予算総額を増額していくお考えというのは今のところあるのでしょうか。

市長

満足的な除雪というものがどういうレベルのものであるのかというようなことを、地域の皆さん方の意見も聞き、あるいは事業者、除雪業者の皆さん方のお話も聞き、そして札幌市の土木センター、雪対策室、その3者がしっかりと議論する中で、調和点といいますか、レベルといったものを決めていこうという考え方であります。

その中で、どうしても今以上にお金が掛かるというような結論になるのか、それとももっと削ることができるということになるのか、それはやってみなければ分からないところがございます。

私は、費用をたくさん掛ければ掛けるほど、それはもちろん除雪が楽になるとか利便性が高まるとかいうふうなことはあるかもわかりませんが、そればかりが満足度を高めることにはならないだろうというような考え方も一方で持っております。

住民、地域での実情に合った除雪といったものを市役所の関与でどのレベルでやるべきなのかということを、我々だけの考え方ではなくて、地域としっかり協議をする中で決めていきたい、こういう考え方でございますので、予算の増減についての議論は、それをやっていく過程で次第に明らかになっていくだろうというふうに考えているところであります。

「北海道厚生年金会館の存続について(1)」

朝日新聞

先ほどの厚生年金会館についてですが、2点ほど。

1点は、会議後のレクチャーでも具体的なコンセプトというかやり方については言及がなかったと思うのですが、その点、市長のお考えとして、資金的な負担なり、スキームはどのようにお考えかというのが1点と、それから、市民会館の再整備との兼ね合いでお尋ねしますが、厚生年金会館の存続について、あらためてどういうコンセプトで必要であるというお考えをお持ちなのか、市民会館との兼ね合い的なところも含めてお聞かせいただければと思います。

市長

スキームといいますか、誰がどのような役割を負担するのかということと、所有形態といいますか、ということでのお尋ねというふうに思いますが、これは北海道も札幌市もそれぞれの事情があるということを踏まえた上で、何ができるかという、一番適正な方法というものをこれから探し出そうというところで、今のところは止まっているという状況でございます。

もう1つの厚生年金(会館)と市民会館の関係でありますけれども、市民会館は、ご承知のように、来年の3月に機能を停止せざるを得ないと、こういう状況になっております。

それで、厚生年金会館と札幌市民会館というのは、役割がやはり違うというふうに思います。大ホールについては、それぞれいろいろな催し物が盛んに行われる。それから、厚生年金会館については、オペラとかバレエとか、オーケストラピットがあるかないかによって札幌市民会館でできることとできないことというふうなことがあります。北海道であのぐらい大規模なオーケストラピットがあるのは、そして舞台があるのは、唯一、厚生年金会館ということでありますので、そういう意味でこの機能はぜひ維持したいというふうに考えているところであります。

一方、市民会館には会議室というのがたくさんございます。それも、市民の方々に非常に低廉な価格で、生涯学習の場としてさまざまな会議室の提供をさせていただいているというのが1つございます。厚生年金会館はそれに対して会議室はございません。宿泊施設ということであります。

ここら辺の機能の分担というふうなこともやはり考えなければならないというふうに思うわけでありまして、厚生年金会館を私どもが公的な存在として必要性があるというふうに考えているのは、主として大ホールの機能といったものをどうしても維持しなければならないという考え方であるわけであります。

「北海道厚生年金会館の存続について(2)」

STV

厚生年金会館についてなのですが、これは、きょうの会談では存続を決めたということでよろしいのですか。これからの協議の中で、それがやはり現実として難しいという結論が出る可能性というのもまだ残されているのでしょうか。

市長

それはないというふうにご理解いただいた方がよろしいかと思います。

「自治基本条例素案に対する市民意見募集結果について」

朝日新聞

けさほどの、午前中の議会の財政市民委員会で報告があったと思いますが、自治基本条例の市民意見の、アンケート結果のことですが、回収率が議会の審議の中でも話題になっていたのですけれども、15%を切るぐらいにとどまっているという点で、市民の関心度みたいところはどうなのだというのが議会の中でも話題になったところなのですが、その点、回収率の低さという点について市長はどのようなお考え、感想を持たれたでしょうか。

市長

2,000通弱でしたでしょうか、数としては。1,900通ぐらいの回収。12,000通ぐらいアンケート用紙はお渡しすることができたというふうに聞いておりますので、パーセントとしては、いわゆる1万人アンケートとして通常やっているのは大体45%ぐらい回収ができるというようなことから見れば、低いというふうに言われてもやむを得ないというふうに思いますが、なかなかまだ分かりにくいというような段階かなというふうに思います。

それなりに関心を持っていただいても、それにどう答えたらいいのかということについてまでは、まだ意見をしっかり持っていただけるまで十分説明し切っていない、あるいは、理念といいますか、問いの仕方が具体的な条文ではなくて、また、制度設計とかそういったものがまだできていない状況の中での発問ということでありますので、なかなか、どういうふうにイメージしたらいいのかというところまでまだいっていない可能性があるのではないか、そんなふうに思います。これから、この自治基本条例ができるとどういうことが変わっていくのかというふうなことを具体的にお知らせするような作業をしっかりやっていかなければいけないなと、そういうふうに私は考えております。

「市長の任期について」

北海道新聞

市長は新年度をスタートして、「私の残り任期1年」ということをこの4月におっしゃいました。前回の会見で。ただ、前回市長がご当選されましたのは再選挙の後で、就任は6月ということなわけです。

そういう意味で、具体の任期というと来年の6月まであるのですが、ただ、過去の統一地方選の流れを見ますと、任期のずれがあっても、4月と6月のずれだと、多分4月に選挙が行われて新しい市長さんが決まるということになろうかと思われるのですよ。

そういう意味では、残り任期1年とはいえ、実質次の市長さんが決まる選挙までだと2カ月少なくなる、つまり1年ではなくて10カ月ということになるのですけれども、その点どうなのでしょう。これは市長ご自身何もまだ示されていませんが、1年とはいいながら実質2カ月少ない任期ということなのですけれども、どう思われますか。感想といいますか。

市長

私、選挙はいつになるのかについてはよく存じ上げておりませんけれども、統一地方選挙ということで、毎回特例法が提示されまして、そして法律が制定されて統一地方選挙が行われるという約束になっておりますので、4月、議員さんの選挙と首長の選挙を一緒にやりたいということで、そういう、今ご質問いただいたような結果になるのかなというふうに思います。

ただ、私は、公職選挙法上(平成19年)6月7日まで任期がございますので、この間、しっかり仕事をさせていただきたいというふうに考えております。前回の定例記者会見で決意を申し上げましたけれども、残された任期は1年2カ月ございます。しっかり頑張らせていただきたいと、そのように考えております。

(以上)

この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

(作成:札幌市広報課報道係)

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