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更新日:2011年3月1日

平成16年度第22回定例市長記者会見

日時 2005年3月29日(火曜日)14時~
場所 記者会見室
記者数 19人

冒頭、市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

発表内容

「さっぽろ夢大陸『大志塾』の実施について」

これは、私たちの札幌で育つ子どもたちの現状を見て、もっと主体的に自立的にいろいろな活動ができる環境の中で、子どもたちに育ってほしいというふうな気持ちから、サッポロさとらんどなどでの活動を通して人間的な成長を遂げていただきたいという希望を持った事業でございます。

昔は、年齢の違う子どもたち同士が、近隣の空き地などがたくさんありましたので、そういうところで遊んで、その遊びの中で仲間づくりをし、仲間としてのルールをみんなで体得をしていくというようなことができたわけであります。そんな中で、主体的な行動、自分らしさといったものを発見し、仲間との連帯感といったものを学んできたというふうに思います。しかし、残念ながら、少子化だとか核家族化、都市化というものが進む現在、そういった経験を積むということが、なかなかできなくなってしまっていると。

そういうことから、次代の札幌を担う子どもたちに、主体的に考え、参加し、行動をするということで、自分自身の達成感だとか、自己実現だとか、そういったことを学んでもらうというために、平成15年度、16年度と、試行的にではありますけれども、さっぽろ夢大陸「大志塾」というものをやってきたわけでありますが、これを本格実施しようというふうにしたものでございます。

この事業は、市内の小学生を対象にいたしまして、自分たちの「やってみたいこと・やりたいこと」というものをお互いに相談して決めて、そのことに必要な事柄について仲間と協力しながら調査や準備を進めて、サッポロさとらんどの中の未整備地などを使いまして、体験をしてもらおうというものであります。

例えば、平成15・16年度では、畑を起こしたり、種まき、収穫までを体験いたします、野菜の耕作活動、それから、建築廃材を利用しましたベンチだとかテーブルを作る製作活動を体験していただきました。
ことしは、サッポロさとらんどの農業体験プログラムに参加をしたり、農業指導も受けられるようにしているところでございます。

4月1日から18日まで、小学生200人を募集いたします。1人ではできないけれども、こんなことをやってみたいという夢を持っている小学生は、ぜひ参加をしていただきたいということを、この事業の意味を含めて皆さま方に広報方お願い申し上げまして、多くの小学生が参加する機会を与えられますように皆さま方のお力を借りたいということでございますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。

「札幌市青少年科学館プラネタリウムのリニューアルオープンについて」

補助投影装置の老朽化だとか、スクリーンとなりますドーム面が劣化をしたということのために、去年から整備を進めてきた青少年科学館のプラネタリウムの工事が間もなく完成し、4月29日にリニューアルオープンをすることになりました。
プラネタリウムにつきましては、昭和56年の設置以降、今日まで300万人以上の方にご利用をいただいておりまして、小中学生や一般市民などに星空の不思議さといったものを知ってもらい、宇宙科学への興味、関心というものを培ってきたところでございます。

今回の整備では、ドーム全体を継ぎ目がなるべく見えにくいスクリーンに張り替えをさせていただきました。しかも、国内では初めてとなります「デジタルプラネタリウム機能付き全天周映像投影装置」というものを導入いたします。6台のプロジェクターを使いまして、全天で10万個の星を映し出せるということのほかに、動画だとかコンピューターグラフィックスによりまして、肉眼では見えない星の美しさや自分に降り注ぐように光るというような工夫がされておりまして、宇宙旅行をしているような迫力のある映像といったものを堪能できるということになっております。

また、リニューアルオープンに合わせまして、青少年科学館の職員が2つの新しい番組を自主制作しているところです。題名は「太陽系外に惑星を求めて」というものと、「よぞらにかかる川」という番組でございます。より多くの方に宇宙への関心を高めていただきたいということで、皆さま方のご来場をお待ちしているところであります。

ことしのゴールデンウイークには、リニューアルしたプラネタリウム以外にも、生物の誕生だとか進化、生物と環境のかかわりといったものを全身で感じることができる「バーチャリウム」など、科学を楽しみながら学ぶことができる青少年科学館へ発展をさせていきたいというふうに考えておりますので、ぜひお越しいただきたいというふうに思います。

29日のオープンに先立ちまして、28日にリニューアルオープンのセレモニーを行いますし、報道関係者の皆さま方にはその後、事前に公開をさせていただきたいというふうに思います。夢を持って、もう一度夜空を見てみたいという皆さま方は、ぜひご参加をいただき、その感想を含めて報道方お願いできれば、多くの方にご来場いただけるのではないか、こういうふうに思いますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。

「転入者へのライラックの苗木のプレゼントについて」

ことしの3月以降札幌市に転入をされた方1、000人に、「札幌の木」でありますライラックの苗木をプレゼントさせていただくことにいたしました。

皆さまもご承知のように、昨年の9月8日の台風18号によりまして札幌市内の木が、公園や街路を含めまして約18、000本から19、000本倒れた、倒木したということで、多くの緑が失われたということであります。これを何とか復元したいということで、昨年秋には小学生などにより約5、000本の植樹活動が行われたところでございます。

さらに17年度におきましても、この植樹活動を引き続き実施していこうということでありまして、広く市民の皆さんの協力も得ながら、各家庭での植樹、緑のボリュームアップというものを図るために、「一家庭一植樹運動」というものを進めていきたいというふうに考えております。ライラックの苗木プレゼントというのは、その運動の一環として行うものでございます。

苗木をご希望される方は、これはこの3月以降住んでおられる方ということになりますけれども、4月1日から5月31日までの間に札幌市のコールセンターに電話かファクスでお申し込みをいただきたいというふうに思います。応募者が多数の場合には残念ながら抽選ということになりますが、そのような公正な方法で選定をさせていただきたいと思います。
この苗木には、育て方が分かるように「育樹パンフレット」というものを添えまして、失敗がないように成長させていただきますように、ガイド付きでお送りしたいというふうに思っております。6月下旬には、申し込み者のご自宅に、この苗木を直接お届けする予定でございます。

多くの市民の皆さん方に申し込みをいただき、新しい市民になられた方に、ライラックの苗木を通じて緑豊かな札幌のまちづくりに参加をし、また知っていただきたいということで、これを契機に、今後も一家庭一植樹という運動の輪が市民の方に広がることを願っているところでございます。

配布資料

質疑内容

「市議会議員を告発したことについて(1)」

朝日新聞

きのう、市会議員を傷害で告発という、これは極めて珍しいことだと思いますけれども、市長のコメントはいただきましたが、あらためて市長の口から、なぜ告発までに踏み切ったかということを説明していただければと思います。

市長

昨日、書面でコメントを発表させていただきました。ご本人の弁明もその後あったようですが、私どもの立場から見ますと、これ以上放置できない事態にまで立ち至っていると。議員さんの行動として、あるいは一般市民としての行動としても到底許されないような行為に及んでおられるということを認知いたしましたので、札幌市として厳正な処分をお願いしたいということを申し上げた次第でございます。

大変希有(けう)な例だというふうに思いますが、告発するということが希有なのではなくて、そういう行動をとられるということの方が希有でありますので、ぜひ誤解がなきようにお願い申し上げたいというふうに思います。

「市議会議員を告発したことについて(2)」

NHK

今の傷害のことの絡みですが、市議本人も、逆に田中副市長あるいは秘書を相手に同じく傷害で告訴ということを行うと、きのうわれわれに対して言ったわけなのですが、それについてはどうお考えで、また何か行動を起こすようなことがあるのであれば、お聞かせいただきたいと思います。

市長

特に感想はございません。告訴するとかしないとかいうことは、ご本人の自由な判断だというふうに思いますので、私の方でコメントする何ものもございません。

私どもは、現にあった事実をうやむやにすることなく、司直の判断に委ねるという方法をとらざるをえない事態だったということで、このような行動をとったわけでありますので、それに対して議員さんがどのような行動をとられるのか、それはご自分の責任と判断においてなされることだというふうに考えているところであります。

「市議会議員を告発したことについて(3)」

uhb

告発の原因となった副市長へ押し掛けるという行動なのですけれども、市長ご自身は今回の市議から同じような形で無理やり押し掛けられたりしたということは度重なってあったのでしょうか。

市長

そうです。これは一時期雑誌でも取り上げられたことがございます。私どもは、面会をしたいというご要望、これは議員さんのご要望でありますので、当然お受けするのを原則といたしております。

しかし、私どもがどのような重要な仕事をしていても、常に、(議員との面会を)1番最初にしなければいけないというようなご要求なものですから、それは困りますということを何度も申し上げているのですが、お聞き入れいただいておりません。

それだけならばまだしも、今回のような事態に至ったわけでありますので、私どもがいくらご要望申し上げても難しいのだなというような感想を持ちながら今回の事態に至ったということでございます。

uhb

市長の場合は何度ぐらいそういう目に遭われたのですか。

市長

それはまた…。いろいろ判断をされる過程で明らかになってくるとは思いますけれども。私ばかりではございませんので。

「ダイエーとコクドの再建に関する市の対応について」

朝日新聞

ダイエーの再建計画についての要望書を提出したとのことですけれども、これをお出しになられたことの経緯と、あと、西武の件については現時点ではどのようにお考えか、教えてください。

市長

ダイエーについては、再生機構の方で、現在、鋭意努力を重ねられているところでありますが、札幌市内に6つダイエーの事業所があると。しかも極めて繁華街といいますか、そこを中心に街があるというところでありまして、この行く末が札幌市の経済、あるいは市民のさまざまな意欲だとかいうものにも大きく影響するというふうに考えますので、再生機構には特段の配慮といったものを求めたいということで、そのような要望を出させていただいたということでございます。
「ああしろ、こうしろ」というようなことは、なかなか難しい問題でありますけれども、地元としては、そういう重大な関心を持たざるを得ない状況にあるということを私の立場から申し上げて、十分にそこのところを配慮していただきたいというご要望を申し上げているところであります。

コクドにつきましては、今、全く情報としては何もございませんので、今は情報収集ということと、何らかの方針なり打診、そういう正確なものがキャッチできた段階で意見を述べさせていただく、要望を申し上げるというような活動をしていかなければならないのかなというふうに考えているところであります。

朝日新聞

ダイエーについては、イニシアチブをとられたのは要するに市ということになるのでしょうか。それとも商工会議所なり何なりに。

市長

一応私どもが起案をさせていただいて、商工会議所にも一緒にやっていただくと、こういうふうな形になりました。

朝日新聞

コクドについても、けさの報道で一部固有名詞が出ておりましたけれども、札幌市内についてはボウリング場ぐらいでしたが、今、情報収集というお話でしたが、けさのその情報というのを受けていかがでしょうか。

市長

それが本当に正しい情報なのかどうかもよくわかりませんので、コメントを今の段階で申し上げることは差し控えたいと思いますが、本当に影響が少ないように、札幌に限らず、周辺も含めて、北海道が非常に大きな影響を受けることでありますので、何とか最小限度の影響、あるいはもっと発展できるようなことになれば、ご配慮いただけるようにという希望でございます。

「来年度の抱負について」

NHK

きょうは今年度最後の定例会見ですが、この1年を振り返って、それから来年度への抱負や課題などが具体的にあれば、お伺いしたいと思います。

市長

何をおいてもというのでしょうか、今の日本の国が向かおうとしているのには、地方の自立という方向があると思います。

その地方の自立には、もちろん経済的な自立性といったことを求めて、私ども地域が元気になるように、地域の産業といったものがしっかり発展できるような施策として官民挙げて努力をしていこうと、それが1つでありますし、行政の関係からいえば、市民が担うべきこと、行政がやるべきことをしっかりわきまえて、強い自治体を支える市民と行政の関係といったものをつくっていくということが私どもに求められていることだというふうに思います。

そういう意味で、まちづくりということに一生懸命取り組んで1年まいりました。まちづくりセンターにおける活動も、多くの市役所の職員にも相当理解を得ているというふうに思いますし、それを取り巻く市民の皆さん方にもご協力いただいている、参加をいただいているというふうに思います。それをさらに進めるためにこれから頑張っていきたいと。

そして、地域における産業といったものも強めるための、今回予算を通していただいた施策について、十分に1年じっくり取り組めるように頑張っていきたいなというふうに考えているところであります。

(以上)

この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

(作成:札幌市広報課報道係)

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