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更新日:2011年3月1日

平成16年度第21回定例市長記者会見

日時 2005年3月16日(水曜日)14時~
場所 記者会見室
記者数 16人

冒頭、市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

発表内容

「受動喫煙防止対策をはじめとした市民の健康づくりの推進について」

たばこの煙につきましては、いろいろな有害物質が含まれているというふうに言われております。特に、平成15年に施行されました「健康増進法」以降、受動喫煙、吸おうとしなくても、周りの人が好むと好まざるとにかかわらず吸ってしまうという受動喫煙に対する関心というのが非常に高まってきております。また、吸い殻のポイ捨てだとか歩きながら喫煙するというふうな、マナーについても関心が非常に高まっているところでございます。

札幌市でも、市民の健康づくりの基本計画である「健康さっぽろ21」の中で、たばこの問題を重要課題というふうにしておりまして、特に未成年者や妊婦の喫煙というものをなくすことや、分煙対策に取り組む公共施設を増やしていくということなどを目標に掲げているところであります。

このため、市立病院や市民会館、学校、市営交通など多くの人が利用する公共施設につきまして禁煙措置を取ったということのほかに、市役所や区役所についても完全分煙というふうな対策を進めてまいりました。

また、喫煙マナーにつきましても、昨年12月に「ポイ捨て防止条例」が制定されましたし、今後、吸い殻のポイ捨てや歩きたばこなどについては禁止され、そして、場所によっては罰則が適用されるということとなったわけであります。
こうした状況を踏まえまして、健康づくりの面から、市民、事業者、そして行政が一体となってたばこの煙から市民を守っていこうと、こういうことにいたしまして、このたび「受動喫煙防止対策ガイドライン」というものを制定し、これを推進する事業を実施していくこととなったわけでございます。

このガイドラインでは、市民の取り組みといたしまして、たばこの害や喫煙マナーを知り、そして健康的な生活習慣を身に付けることだとか、禁煙や完全分煙が望ましい場所といったものを具体的に挙げまして、事業者の取り組みを促しているところであります。

具体的には、禁煙、そして完全分煙などガイドラインの基準を満たしている施設に登録していただきまして、「禁煙・完全分煙施設」と認証するステッカーを交付いたします「ここから健康づくり応援団」という事業を始めようというふうにしておりますし、健康づくりの意識を高めるために、「禁煙宣言」、「私の健康法」など個人で実践している健康法を募集する「市民健康づくり宣言」事業を通じまして受動喫煙防止を推進してまいりたいというふうに考えているところであります。
また、これらの事業に登録していただいた企業や応募をいただいた方につきましては、企業名や宣言の内容をホームページでも公表していこうというふうに考えております。

ガイドラインや「ここから健康づくり応援団」事業、それから「市民健康づくり宣言」事業の申込用紙につきましては、3月18日から本庁4階の地域保健課、そして各区の保健センターで配布するほかに、ホームページ「健康さっぽろ21」でも公開いたしますので、ぜひ多くの企業や個人の方に関心を持っていただきまして、これらの取り組みに積極的に参加をしていただきたいと、このように考えております。

ステッカーについては、お店だとか事業所等に張っていただきまして、そういうことをやっているぞという認証でございます。こういうものを利用して、ここから健康づくりを始めていくぞという応援団に皆さんになっていただくというふうな趣向でございますので、ぜひ、多くの皆さん方にご参加いただきたい、このように考えております。

「屯田北小学校および屯田北中学校の新設について」

屯田地区に季実の里団地というものができましたが、この団地により人口増ということになりました。そこにお住まいの児童・生徒数の増加ということに対応するため建設を進めてまいりました「屯田北小学校」、それから「屯田北中学校」がこのほど完成をいたしまして、この春から開校をいたします。

完成した両学校とも、バリアフリーを考慮いたしまして、車いすに対応するエレベーターだとかトイレを設置しているほかに、環境についても学べるように、ソーラー式の屋外時計だとか、小学校には、市立小学校では初めてでございますが、風力発電装置、中学校には地中熱を利用したヒートポンプなど、自然エネルギーを利用できる、あるいはそれを学習できる、そういう設備を備えているところであります。

また、児童が休み時間などに、たまり場として使うことができるように、小学校には穴蔵的なスペース、「デン」というふうに名付けておりますけれども、こういうものを作ったり、あるいは地域開放にも使えるような交流スペースというようなものも設けているところであります。

小学校の新設は、平成16年の資生館小学校に続くものでありますが、中学校の新設は、平成12年に星置中学校が開校いたしましたけれども、それ以来5年ぶりということになります。

この両校の完成によりまして、市立の学校の数は、分校2校を含め、小学校209校、中学校はちょうど100校ということになります。

「円山動物園「こども動物園」のリニューアルオープン等について」

ことしで開園55年を迎えます円山動物園に、この4月から、リニューアルをいたしました「こども動物園」がオープンするということになりました。同時に、来園者から要望の強かった年間パスポートというものが、入園者、利用者を増やすというふうな政策の一環として発売されることになりました。また新たな魅力が加わるということで、皆さまにご利用いただきたいというご案内でございます。

今回リニューアルいたしました「こども動物園」には、道内の動物園では初めてお目見えとなります、国内で最も小さいクラスの馬、「スーパーミニホース」というのが新しく仲間入りをいたします。

仲間入りする「スーパーミニホース」は、体の高さが60センチから70センチの馬でありまして、雄の「サトシ」、雌の「シズマ」と「ミヨコ」、この3頭です。ホッキョクグマの「ツヨシ」に代わる動物園の新しいアイドルとして、多くの人にかわいがっていただきたいというふうに考えております。

また、今回のリニューアルで、新しく屋内施設といたしまして「ふれあい教室」というものを新築いたしました。天候に左右されることなく、ウサギだとかモルモットなどをじかに抱いて、動物との触れ合いができる環境を整えた次第であります。

それから、学校などから要望の強かった飼育体験を通じまして動物の生態といったものを学ぶ、そして子どもたちの情操を高めていくというようなことを目的に「総合動物館」というものを改修いたしました。ヤギだとかヒツジ、スーパーミニホースなどの餌の調理をするとか、あるいは清掃といった飼育作業を通じまして、より密接に動物と触れ合っていただきたい。そういうことができるように環境を整えていこうということでございます。

もう1つは、先ほど申し上げました年間パスポートの件でありますが、これは購入した日から1年間であれば何回でも入園できるというものでありまして、1枚1、000円で販売をいたします。現在、大人の入園料が600円でありますので、2回行けば完全に元が取れると、こういうものでございます。大変お得なものでありますので、小さなお子さんがおられるご家庭では特に、ぜひご購入いただいて、動物との触れ合いというものを大いに楽しんでいただきたいというふうに考えております。

このほかに、飼育動物の治療を行っておりました病理研究室も老朽化してまいりましたことから、年内に新しい動物病院を建築することにいたしておりますほか、この病院には、希少動物の精子や卵子を冷凍保存いたします「種の保存作業室」というものも新設をするという予定にしております。

円山動物園も旭川の旭山動物園に負けないように知恵を絞って魅力アップに力を注いでいきたいというふうに考えておりますので、ぜひ多くの皆さんのご利用をご期待申し上げたいと、このように考えているところであります。

配布資料

質疑内容

「民間の除雪業者をめぐるトラブルへの対応について」

毎日新聞

民間の除雪業者のことについて伺いたいのですけれども、今冬の豪雪ということもあって、2、3年前から中小の民間業者、建設業者を中心に、市民の要望に応えて、数万円で家の周辺の除雪作業を行うという業者が現れていますが、またその一方で、北区の業者のように、契約不履行で、お金を先に払ったのに契約どおりの回数の除雪をしてくれないと。その被害者が400人程度に上るということと、あと厚別では詐欺容疑で何やら除雪業者が逮捕されたという事件もありました。

こういうことも受けて、今現状ではそのような除雪業者に対して市が何か行政的な指導をするとか、そういう権限がないというふうに伺っていますけれども、現状を把握する実態調査であるとか、届け出制にするとかというような、何かその対策というのでしょうか、来季に向けてということになると思うのですが、そういうのがありますでしょうか。その辺のお考えを伺わせてください。

市長

現在私どもが承知しておるのは、375件ほどのそういう、詐欺と言えるのか、債務不履行となるのか、被害届というものが出されているというふうに聞いております。総額600万円ぐらいの被害だというふうに聞いておりますけれども、基本的には、これは民民間の契約の問題でありますので、また、雪が降って大変困るというふうな心情がそこにあって、どうにかしなければならないという気持ちと、それに地域で、新しい取り組みとして除雪作業も請け負おうというふうな業者さんがこういう対応を取られたのだというふうに思いますけれども、中には約束を守れない、そういう方々もおられるというようなこともあります。

私どもに、これを今指導するという公的な権限があるわけではありませんけれども、こういう事態になることは決して好ましいわけではありませんので、業界内で何とか、例えば組合をつくるとか、そこでの登録制にしてしっかり相互に協力し合うとかというようなことができるようになればいいのかなというふうに思ったり、今回初めてこういうケースになりましたので、非常に予想以上に雪が降ってどうにも手を付けられなかったというふうな事情があるのかもわかりません。そこら辺の事情はいろいろあろうかと思いますので、そこら辺も含めまして研究をしていかなければならないというふうに考えております。

毎日新聞

そうすると、何らかの対応は考えたいということでしょうか。

市長

どういう対応が可能であるかについても含めて、札幌市で指導という形になるのか提言という形になるのか、いろいろあろうかと思いますけれども、市民が本当に困っておられることでありますので、調査・研究はしていきたいというふうに思います。

「議員に対する駐車場料金の負担について」

NHK

議員が登庁する際の有料駐車場の利用についてなのですが、委員会あるいは本会議等がある場合、市のほうでその料金を支払っているということを聞いておりまして、この後、実は市民団体のほうから、それを来年度から改めるよう要望のようなものが議長あてに出されると聞いております。確かに費用弁償というものが支払われて、それが報酬ではなく、経費に充てるための日当と考えれば、駐車料金というのも議員が払う、それも当然かなと思うわけでありますが、市長は、それに関してはどのようにお考えかを聞かせください。

市長

これまでは、必ずしも費用弁償の中に駐車場の費用というものがダブっているという認識ではなかったように聞いておりますので、そのような扱いをしてきたのだというふうに思いますが、市民団体の方からそういう要望が議会に上げられるということは、当初どういうふうにこの制度を考えたかどうかは別として、多くの市民の方、あるいは一部なのか分かりませんが、市民的な視点から見ると、ちょっとおかしいのではないかと、こういう問題提起がされているわけで、議会もわれわれもそうでありますが、市民の意見というものは十分に参考にしながら適切に身を処するということが必要なことだというふうに思いますので、しっかり議論をしていただかなければならないのかなと、そんな感想を持っております。
議会できちっと議論されることだというふうに思います。結論がどうなるかについては分かりませんが、しっかり問題提起をされているわけでありますので、そういう意味では前向きに議論されるというふうに期待をしているところであります。

「ダイエーと西武の再編による影響について」

朝日新聞

ダイエーと西武の再編がこれから本格化してくると思われるのですけれども、市内にもそれぞれのグループの事業所が相当数あって、この影響だとか、場合によっては、市として、要請なり何なりの行動をすることがあり得るかどうか、その辺を教えてください。

市長

ダイエーは、市内随所に、人の非常に多く集まるところにある商業施設でありますし、コクドについても、今いろいろ取りざたをされているところであります。私ども、現在、これはどうなるのかについては非常に流動的な状況だろうというふうに思いますので、しっかり情報収集をしていくという状況でございます。その上で、的確に、札幌市の方で要請活動、要望活動というものが必要であるというふうに考えたときには、それなりの対応を取っていきたいというふうに思います。
大変影響が大きいと思いますので、市民生活あるいは札幌市の発展という観点から、必要な措置といったものは考えてまいりたいというふうに思います。

(以上)

この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

(作成:札幌市広報課報道係)

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