ホーム > 市政情報 > 市の概要 > 札幌市長のページ > 市長記者会見 > 平成16年度第17回定例市長記者会見

ここから本文です。

更新日:2011年3月1日

平成16年度第17回定例市長記者会見

日時 2005年1月4日(火曜日)10時~
場所 記者会見室
記者数 17人

冒頭、市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

発表内容

「年頭にあたって」

明けましておめでとうございます。

ことしもまた報道機関、メディアの皆さま方に、市民への情報提供、これはまさに私が目指しております市民自治の根幹ともいうべき役割をメディアの皆さん方に果たしていただくということでございますので、本当にいろいろご苦労がおありかというふうに思いますけれども、ご協力をいただきたいということを、まず冒頭にお願い申し上げたい。その意味で、本当にことしもよろしくお願い申し上げたいと思います。

年が明けまして最初の記者会見ということでございますので、1年のスタートに当たっての私の意気込みといいますか、思うところを多少述べさせていただきたいと思います。

昨年の仕事納めの12月にもお話をさせていただきましたけれども、市長に就任をいたしました1年目は、施政方針であります「さっぽろ元気ビジョン」を掲げて、これの土台づくりを行った年。2年目の昨年は、それを本格化させる年という位置付けをし、「市民自治推進」「新まちづくり」「市役所改革」の3つの元気プランの策定をしながらさまざまな事業を展開させてきたところでございます。

そして、3年目のことしは、私の任期の折り返し点が間もなく来る年でございますので、この出そろいました3つの元気プランを総合的に推進をし、これまで以上に目に見える形での改革といったものに取り組んでいきたい。そういう意味で市民の皆さんにこれからの取り組みといったものの成果を実感していただく、そういう年にしていきたいと、このように考えているところでございます。

私の目指しているのは、市民自治が息づくまちづくりというものであります。つまり、市民が自分たちの街をどうするのか。自分たちで考え、決めて、行動すると、そういう札幌人としての気概、あるいはその誇りといったものを持てる街にすること、これが私の市政運営の究極の目標であります。

その実現のためには、市役所が持っている情報は市民のものであるという観点に立って、必要な情報を分かりやすく市民の皆さんに提供し、さまざまな問題について、市民と共に考え、共に悩み、そして共に行動していきたい、このように考えております。

市民の皆さんが、どうしたら市政に参加をしていくことができるか、参加しているという実感を持っていただけるか、こういうことを絶えず念頭に置いて市政の運営に当たってまいりたい、このように考えております。

例えば、昨年は敬老パスのあり方をめぐりまして多くの市民の方々から意見をいただき、検討・討議、そして議論を積み重ねて、将来的にもこの制度を存続できるような結論を導くことができたことも、市民自治の推進にとっての貴重な経験になったものと考えているところであります。

また、札幌駅前の地下歩行空間あるいは駅前通、創成川通などを軸といたしました札幌の都心の再生についても、再整備をするということが決まりまして、これが決まったからそれで終わったというのではなくて、将来の札幌の都心としてふさわしいまちづくりをどうデザインするのか、今後も市民の皆さん方と議論を重ねながら進めていきたいと、このように考えているところでございます。

このほかに、札幌市では、市電の問題、あるいは雪まつりの問題など、簡単には答えが出てきそうもないようなさまざまな問題を抱えておるところでありますが、市役所だけで考えるのではなくて、市民全体に与えられた課題といたしまして、みんなが知恵を出し合うと、そして、真剣に議論をしていくということで必ず解決できるというふうに考えているところであります。

そうした市民参加の実践の積み重ねが、遠回りのように見えるかもしれませんけれども、市民自治の実現という私の市政目標への確実な一歩になるというふうに確信をしているところでございます。

全市的な大きな課題ばかりではなくて、市民の皆さんが市政への参加を実践、あるいは実感できるというのは、むしろ、自分が住んでいる地域のまちづくりについて考えるというふうな身近な活動にあると思います。

昨年4月、市内87カ所の連絡所、出張所について、まちづくりセンターというふうに名称を改編し、その内容も改めてまいりました。それは、地域に住む人たちが、自分たちの地域のまちづくりのことを考え、活動していく身近な市民自治実践の拠点として活用していただきたいと、こういうふうな思いがあったからであります。徐々にではありますけれども、このまちづくりセンターで、子どもやお年寄り、健康あるいは環境など、地域の人たちの誰もが関心を持ち、また関心を持たなければならない、そんなテーマの下で1つになった、そんなさまざまな取り組みが始まってきていると言うことができると思います。

これらの取り組みを通して、町内会をはじめ、地域の多様な団体をネットワーク化いたしました「まちづくり協議会」といったものも出来上がりつつございます。いつまでに何をという期限が定まったものではありませんけれども、そういった自主的な活動がことしはさらに活発に行われ、そして取り組みの輪がさらに大きく広がっていくように支援をしていきたいと、このように考えているところでございます。

「右肩下がり」なんて景気の悪い話でございますが、「右肩下がり」の時代になりまして、札幌市の財政状況も過去に例のないほど厳しさを増しているところでございます。お金のない時代だからこそ、知恵を出して工夫するということが何よりも重要でございます。

ことしは、特に「連携」ということをキーワードにいたしまして、さまざまな事業、施策を進めていきたいと考えているところであります。この「連携」という言葉には、いろいろな側面があるというふうに思います。1つには、市役所における縦割りの組織の弊害をなくするように「部局間の連携」、これを強化できないかということ。2つには、「北海道や近隣の自治体などとの連携」、これを図っていく、進めていくほうが効果的なテーマがあるのではないか、それを探していこうということ。そして3つ目には、「民間、企業、そしてNPO、市民との連携」、これを今まで以上に推進をしていくということができないか模索していくということでございます。

特に財政上の問題等から言いますと、1つの部局で何かをドンと行うというようなことは、だんだん難しくなってきております。そういう単独ではなかなかできないことであっても、こうした「連携」の取り組みによって、より効率的に、効果的に仕事ができるというふうに思いますし、また、新たな発想も生まれてくるのではないかというふうに考えておりまして、こうしたことを絶えず意識しながら仕事を進めていきたいと考えているところであります。

札幌市を取り巻く厳しい、難しい局面を乗り切るためには、職員が一丸となって市役所改革に取り組むことが不可欠でありますし、市民の皆さんの知恵と行動力を結集すれば必ず克服できるものと私は確信をいたしております。市民サービス、特に窓口業務等については、改善の兆しありというような評価を市民の皆さん方から受けているということも、私はうれしく思っているところでございます。ことしも「市民の力みなぎる、文化と誇りあふれる街」札幌、この実現に向けて私自身全力を注いでいきたいと、このような決意をしているところでございます。

メディアの皆さんも、札幌市がより魅力のある元気あふれる街を目指していくということについては、私どもと変わることがない意思、意欲をお持ちだというふうに思っております。ぜひ今後とも、札幌市のまちづくりにお力添えをちょうだいしたいと、このように考えます。

なお、お手元にことし予定をしておりますイベントだとか、着工、オープンすることが予定されております施設など、主な事業についての資料をお配りしておりますので、私からの説明は省略させていただきますが、詳細については各担当にお聞きいただきたいと、このように思います。

「平成17年度予算編成の基本的な考え方について」

昨年の10月に予算編成方針を発表いたしまして、11月には各局の予算要求方針を公開するとともに、市民の皆さんからの意見を募集してまいりました。この間、市民の皆さんをはじめ各方面からいただいたご意見やご要望などを踏まえまして、今、財政局で編成作業を進めているところでございます。

国におきましては、引き続き歳出の抑制ということを行いながら、穏やかな景気回復に合わせた新規事業展開と財政健全化ということを同時に進めつつありますけれども、札幌市も、当然のことでありますが、「変えるべきもの」をしっかり変えていきながら、市民の皆さんの期待にしっかり応えることができる内容になるように知恵を絞りたいというふうに考えております。

そこで、いよいよ今月の14日から市長査定ということで、私が各部局から直接説明を受け、最終的な調整を図っていくこととなります。

こういうご時世でありますので、先行きの不透明感あるいは閉塞(へいそく)感といったものがあることは否めないところでありますけれども、そういう中にあっても、「経済的にはきついけれども、この街にいることが楽しい」というふうに思っていただけるような施策、言い換えますと、「よし、一緒にやってみよう」、「頑張ってみよう」と、こういう市民が1人でも多く現われていただけるような「夢をはぐくむ施策」だとか「元気の出る施策」について、私の考えを関係部局に伝えて、ぜひ形にしていきたい、このように考えているところであります。

例えば、地域のまちづくりに関しましては、まちづくりセンターの機能をさらに充実させまして、町内会や商店街、ボランティア、NPOなど、さまざまな活動をされている皆さんが活発に交流をし、区役所とも密接な連携ができるように、巨額の収支不足の影響で全体的にはマイナス基調にあります予算編成の中にあっても、きちんとした予算付けをしていきたいと、このように考えております。

また、札幌の未来をつくる子どもたちが、他人を思いやる心や豊かな人間性といったものをはぐくんでいく施策の1つといたしまして、新たに、札幌の子どもたちが、市内に住む外国出身の子どもたちや市内の大学で学ぶ留学生と交流をし、外国の文化、習慣といったもの、あるいは物の考え方などを楽しく学ぶような事業を展開していきたい、このように考えております。

また、公共交通の利用促進に関しましては、環境に優しい乗り物であります自転車を地下鉄とうまく組み合わせて、目的地へアクセスできる仕組み、こういったものをつくることで、地下鉄から少し離れた施設を利用しやすくするような工夫もできないか、試みをしていこうというふうに考えていきたいと思います。

さらに、芸術文化の薫る街を実現していくためは、大規模なお祭りの端境期となります秋、例えば、11月を「芸術文化月間」と位置付け、さまざまなイベントを集中的に開催いたしまして、札幌の芸術文化を創造・発信するということで、全国から、あるいは世界から多くの人々が集まる事業に育て、経済の活性化にもつなげていきたいというふうに考えているところであります。

一方、高齢者施策についてでありますが、この間、市民や議会の皆さんと数多くの議論を重ねた上で、敬老優待乗車証交付事業(敬老パス事業)の見直しをさせていただいたわけでありますが、お年寄りが地域で快適に暮らし続けていくための施策といったものを考えてまいりたいというふうに思いますし、環境対策についても、市民の皆さんとともに、CO2の削減や緑を増やすための予算をしっかり確保していきたいというふうに考えているところでございます。

いずれにしても、平成17年度予算では、市民の皆さんに札幌市のさまざまな取り組みの成果を実感してもらうということが大変重要だというふうに思っておりますので、あと数週間程度、十分な検討や調整を精力的に行って、来月初めには予算案の発表を行いたいと、このように考えているところでございます。

本日、皆さま方には、新年に当たりまして、これからの市政に対するご協力等ご要請申し上げ、併せて、予算編成についての基本的な方向といったものをご報告申し上げ、われわれの意気込みといったものを知っていただく、そして、市民との間で信頼関係をしっかりつくっていくための皆さま方のご協力をこれからもよろしくお願いを申し上げたいということで、ひと言ごあいさつを申し上げた次第でございます。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

「副市長・収入役の年頭あいさつ」

[田中副市長のあいさつ]

先ほどの市長の(職員に対する)年頭のあいさつにもございましたけれども、私も6日間何もない休暇を過ごさせていただきました。

昨年、本当に厳しい状況の中で、どういうふうに市政を運営していくか、市長をはじめ、市職員、大変ご苦労があったのではないかと思います。そういう成果がことしは実感できる、市民の方々に喜んでいただける、そのキーワードとして「連携」という言葉を市長が申されております。持てる力をすべて出し切るためには、みんなが寄り集まって大きな力にするということの例えだと思います。

そういう意味で、三役一同、またことしも厳しいことはいろいろ待っていましょうけれども、それを、楽しくできるかどうかは分かりませんけれども、楽しく思えるような、そういう仕事をしていきたいと6日間考えたところでございます。
ことしもどうぞよろしくお願いいたします。

[福迫副市長のあいさつ]

私は北海道へ来て49年になるのですが、いろいろ考えました。市長のお話にありましたように、いろいろな厳しい状況にあるのですが、北海道弁で「なんもさ」というのがあるのです。これは非常に素晴らしい言葉だと思います。

つまり、例えば、人から褒められたとき、そういうときも「いや、なんもさ」と言うのですね。それから、非常に苦しい、大変だなと周りから言われたときにも「なんもさ」と言います。これは、やはり北海道の人たちが開拓以来頑張ってきた、その力強さの背景を示しているのかなと思います。

ですから、今こそ、われわれ行政、それから札幌市民も一緒になって、大変苦しいときですけれども、本当に「なんもさ」と言いながら頑張っていく年かなと、そんなことを考えました。

以上です。

[小澤副市長のあいさつ]

正月休み、たっぷりお酒をいただきまして、ほとんど考えないで寝ておりました。

先ほど市長からお話がありました改革を実感できる年にしたいということですけれども、いろいろな予算措置をしても、例えば、民間の方と連携するといったときに大事なことは、やっぱり規制を緩和しなければなかなか民間の方との連携は難しい部分があったりしますので、そういう連携を裏付けるものとして規制緩和ということにきちっと取り組まなければいけないのかな、実感できないのかなというような思いをしております。

特に、マスコミの会社は、それぞれいろいろな文化・イベント事業を展開されておりますので、そのようなことを私ども行政と一緒に手を携えてやっていけば大きな成果を出せるのではないかなということで、いろいろまたお力添えをいただきたいというふうな思いを持っております。

よろしくお願いいたします。

[牧野収入役のあいさつ]

私はことし年男だそうです。昭和20年生まれ、酉(とり)年であります。60年間、えとが一回りして、また元に戻ったわけですけれども、一回りしたということは、次にまた何らかの新しい面でいろいろ考えていかなければいけないと。

先ほど市長の(職員に対する)あいさつにもありましたように、やっぱり仕事というのはみんなで楽しくやらないとなかなか前に進んでいかない。それから、みんなと一緒に(やらなければ)、それこそ「連携」ということが出てきませんので、どちらかというと、私の反省を込めて、できるだけたくさんの人に交ざってもらって楽しく仕事をする、同じ目的を持って仕事をしていく。

これはごく当たり前の話かもしれませんが、その当たり前が今までなかなかできない部分があったことも事実ですので、特に市役所内部だけではなくて、皆さん、それから外部の方含めて、いろいろな方とお話をしますといろいろな情報をまたいただけると。過去にもそういう経験をたくさんしておりますので、何とかそういう面で、ひとつ新しくえとが一回りしたことし以降、いろいろな方とまた、今まで以上に接触をして、それからお互いに本当に分かり合える、仕事を含め、それからプライベートも含め、そういった形での躍進といいますか、そういったものを個人的には考えていきたい。
そして、市役所としては、市長は当選してから元気ビジョンから始まっていろいろな施策を打ち出しています。その実現を1つずつ確認していきたいといいますか、皆さんと一緒に実感をしていきたいと。ぜひそういう年にしたいというふうに思っております。

どうかよろしくお願いいたします。

配布資料

質疑内容

「新年互礼会への出席について」

朝日新聞

互礼会、ことし市の主催は取りやめたということですが、教育関係も含めて各区の互礼会がございますよね。市長の出席予定、その辺はどうなっているかをお聞かせください。

市長

教育委員会も含めて、ほぼ昨年と同様です。少し時間の調整がありますが、できる限り出席をするということで、数は相当数になると思います。

朝日新聞

きょうはそうすると教育委員会。

市長

教育委員会も出ます。北区、白石区、厚別区もあります。

朝日新聞

すべて出るのですか。

市長

すべて出ます。出るのが好きなものですから。

(以上)

この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

(作成:札幌市広報課報道係)

平成16年度定例市長記者会見記録へ戻る

Adobe Acrobat Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。

このページについてのお問い合わせ

札幌市総務局広報部広報課

〒060-8611 札幌市中央区北1条西2丁目 札幌市役所本庁舎11階

電話番号:011-211-2036

ファクス番号:011-218-5161