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更新日:2011年3月1日

平成16年度第15回定例市長記者会見

日時 2004年11月25日(木曜日)14時~
場所 記者会見室
記者数 18人

冒頭、市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

発表内容

「韓国出張に伴う帰国報告」

11月13日から18日まで、世界ソーラーシティー総会への出席や、IT企業の札幌進出の要請などを行うために、韓国の大邱(テグ)市、大田(テジョン)広域市、そしてソウル特別市を訪問してまいりましたので、その成果等についてご報告を申し上げたいと思います。

まず、大邱市でございますが、14日から開催されました「第1回世界ソーラーシティー総会」に出席をさせていただきました。この会議は、将来的な国際的ネットワークの構築を目指して、太陽光をはじめとする新エネルギーの普及拡大、エネルギーの効率性向上のための技術開発などについて情報交換や政策提案などを行うものであります。

私は、市長サミットと市民フォーラムに参加をいたしました。この市長サミットというのは、スウェーデンのイエーテボリ市や、オランダのハーグ市、中国の青島市、イギリスのオックスフォード市など11都市の市長、副市長が、各都市の地球温暖化対策とか新エネルギーの活用等の取り組みについて発表を行ったものでございます。

札幌市といたしましても、「CO2削減アクションプログラム」というものを今年度の予算で計上し、今、実行しているところでありますので、そのアクションプログラムの実施だとか、行政、市民団体、企業によるさまざまなエネルギーの活用事例などを紹介させていただきました。

目新しいものといたしましては、アメリカのサンタモニカ市からは、「グリーン・ビルディング・ガイドライン」というものを策定しているという報告がありました。これは、建物を新築する場合には、環境への負荷を軽減するためのエネルギー消費節減、それから節水、建築材のリサイクルなどを取り入れてもらおうというものです。このような取り組みは、札幌市でも今後、市民や企業の皆さんの協力を得ながら実施していく可能性がある、良い政策ではないかというふうに感じ取ってきたわけでございます。

また、この総会と同時に開催されておりました「国際クリーンエネルギー見本市」というものがございまして、札幌市の公園等を紹介いたしますブース展示を行ったわけでありますが、札幌市の観光案内のパンフレットもそこに置きましたところ、大変好評でございまして、瞬く間にパンフレットがなくなるという状況でございました。韓国においても、あらためて札幌の人気といったものを実感したところでございます。

16日に、「大邱宣言」というものが発表されることになっておりましたが、この日、私は次の大田市に行かなければならない日でありましたので、この共同宣言を出す場には立ち会いをすることはできませんでしたけれども、この会議に参加した19都市により、参加都市が連携、交流を図りながら、地球温暖化対策、新エネルギー活用を積極的に進めて持続可能な循環型社会を目指す「大邱宣言」というものを発表させていただきました。

私といたしましても、この会議を契機に、国際ネットワークの構築を実効性のあるものにするために、今後、さらに各都市との連携、情報交換、交流を深めながら地球温暖化対策に取り組んでいきたいというふうに考えますし、各都市から紹介された新エネルギー活用等にかかわります優れた技術や取り組みといったものについて、今後、札幌市の施策にも生かせるように検討していきたいと考えているところであります。

16日からは大田広域市を訪問いたしました。大田市ではトップセールスとして、韓国のIT企業に対して、札幌への進出を要請してまいりましたところ、6企業から正式に札幌進出の表明をいただきました。今後、札幌市への拠点設置に向けた具体的な協議に入るということになりました。

また、トップセールスの後、大田市長と韓国のマスコミに向けた記者会見を行い、これまでの両市の交流成果として、大田市の6企業が札幌へ進出を決定したことをはじめ、札幌市のIT企業が大田市のIT企業と業務提携を行い、韓国市場へ進出を検討しているということや、両市の関係機関、大学との人的交流についての具体的な協議を開始していくことなどを発表させていただきました。

今回の大田市訪問によりまして、札幌への企業進出が決まるなど、両市の関係強化が一層図られたという成果を得たと思います。

今後は、企業の連携によります技術、新製品の開発など、アジア市場での日韓の協力による優位性を確保するということに、ひとつの目標を置いて、それを目指していきたいと、このように考えているところであります。

17日はソウル特別市に参りまして、来年1月開催する予定にしております「ソウル・札幌の物産と観光フェア」の会場となる新世界百貨店を訪問して、この百貨店の社長さんと会談をし、この催し物への協力を要請するとともに、食を通じた一層の経済交流の促進といったことをテーマに意見交換を行ってまいりました。

また、新世界百貨店で札幌の特産物、これはめん類とお菓子、醸造品等の販売が現に行われておりましたので、その状況を視察し、その人気の高さといったものも私自身感じ取ってまいりました。また、今後の市場拡大の可能性といったものも実感してまいりました。

「さっぽろ雪まつり市民フォーラムの開催について」

既に報道されておりますように、さっぽろ雪まつりについては、これまで、大雪像の制作や、雪の輸送などで多大な貢献をいただいてまいりました自衛隊第11師団が、昨今の社会状況の変化の中で、国際貢献業務だとか、テロ対策等に伴う訓練業務が増加したというようなこと、さらには近い将来の旅団化といったことから、従来と同様の支援体制、協力体制を組むことが物理的に困難になっているという状況にあるということはご承知のとおりでございます。

また、ここ数年、来場者が若干伸び悩んでいるというようなこともありまして、今まで以上ににぎわいのある祭りとするための新たな魅力づくりというようなことが必要になってくるというふうに考えております。

そこで、市民の皆さんにいろいろなアイデアや知恵、創意工夫といったものを出していただいて、こういった課題を克服するとともに、これからの雪まつりのあり方について考えていこうということで、12月16日に札幌エルプラザで「さっぽろ雪まつり市民フォーラム」を開催しようというものでございます。

先ほどの韓国出張に先立つ11月12日、東京におきまして、旅行会社の代表者などプロの業者といいますか、旅行観光業者200人ほどに集まっていただき、「ラウンドテーブル・アバウト・サッポロツーリズム」という会議を持ちまして観光プロモーションを開催いたしました。その際に、札幌の観光についていろいろ意見交換をさせていただいたわけであります。
プロの目から見て雪まつりはどうかだとか、街のつくりはどうか、サービスはどうかというような意見交換、あるいはご忠告、ご忠言といったものをちょうだいするという企画でありましたが、この中でも、「雪まつりについては、見るだけではなく参加型であるべきだ」、「市民と交流できる祭りにしてほしい」という意見だとか、「観光情報の発信についてももっと早くしてほしい」というふうな若干辛口の意見もちょうだいした経緯がございます。

これらの意見、プロの目から見た雪まつりのあり方というものに加えて、これらも参考にしながら、1回目の今回は、雪まつりの歴史と現状について市民に紹介するほか、雪まつりに関係の深い方々をパネリストにお招きをいたしまして討論を行い、市民の皆さんとともに将来の雪まつりのあり方や発展の方向性について考えることとしたいというふうに考えております。

昭和25年に始まりました雪まつりは、来年で56回目を数えることになります。克服すべき対象でありました雪を利用いたしまして、雪と親しもうという札幌人の知恵が生かされ、そこで生み出されたお祭りであります。

雪まつりがあったからこそ、冬季のオリンピックが開催できたと言われるほど札幌市とともに発展してきたお祭りでありますので、ぜひ大事にしていきたいという考えとともに、市民の皆さんのアイデアと知恵を結集して、諸先輩が築き上げてきた伝統ある祭りを21世紀にふさわしい祭りにしていくと、そういうものに承継をしていくということに努力をしたいというふうに考えます。ぜひ多くの市民の皆さんに参加をしていただきたいというふうに希望するものでございます。

「社会科副読本『消防のしごと』の全国消防広報コンクール最優秀賞受賞について」

札幌市消防局で作製をいたしました小学校の社会科の副読本であります「消防のしごと」が、このたび「第7回全国消防広報コンクール」の広報紙部門で最優秀賞、消防庁長官表彰を受賞いたしました。

この「消防のしごと」は、小学校4年生の社会科の授業で使われる副読本でありまして、火災予防と消防の知識を深めてもらおうということで昭和63年度から作製し、配布をしているものであります。

今回、全国54点の応募の中から最優秀賞に選ばれたものでありまして、消防・防災行政の概要と災害予防啓発が、児童の視点に立って分かりやすい視覚表現でなされているというようなことだとか、キャラクターを設定して興味がわくように工夫をされているとか、訴える情報というものが見開きで完結するページの構成の良さというようなところがいい評価を受けた理由だそうであります。

これからの時期はストーブによる火災が増えますので、そういった副読本を活用しながら子どもたちに防火、防災に対する心構えを身に付けてほしいというふうに希望しているものであります。

これまで私は、自分たちの仕事、市役所の仕事についてのアピールの仕方というのは上手ではないのではないかなというふうに思っておりましたけれども、各部局で、自分たちはこういう仕事をやっているのだということを市民の皆さんにご理解いただけるように、もっとこういう手段を使う、これはたまたま副読本ですが、市民の皆さんに、私はこういう仕事をやっているのですよということを説明できるような広報の仕方といったものを工夫していかなければならないのかなというふうに考えております。そうやって情報を提供することによって、一緒に札幌市のことを考えてもらう契機になればというふうに思います。

昨年ご好評いただきました「さっぽろのおサイフ」という財政局のほうから出しておりますパンフレットも、今改訂中でございまして、近々完成品が皆さま方のお手元に届くと思いますけれども、札幌市の財政状況について詳しく、そして分かりやすくご説明するというようなことで情報提供させていただいております。

ほかの部局でも、こういうものに倣って市役所の仕事をしっかり進めていくというふうなことを、今市役所の職員に私のほうでハッパを掛けさせていただいているというところでございますので、皆さん方からも、こうやったらいいのではないか、ああやったらいいのではないかというようなアイデア等をいただければ大変ありがたいというふうに考えているところでございます。どうかよろしくお願いを申し上げます。

配布資料

質疑内容

「新しい『防衛計画の大綱』の財務省案について(1)」

毎日新聞

来月策定されると言われております新防衛計画の大綱で、陸上自衛隊の定員を4万人削減する財務省案が、今月明らかになりました。それによると、全国で廃止対象に挙がった57駐屯地のうち、札幌市では豊平が含まれています。

そこで、まずこの財務省案をどのように思われるかということが1点。2点目、豊平がもしなくなった場合どのような影響があるとお考えでしょうか。3点目、この案に対して札幌市は何か対応をした、あるいは対応を検討していることがあるでしょうか、その点をお聞かせください。

市長

自衛隊の再編というふうなことで、国で今計画をされているわけでありますが、この点につきましては、札幌市ばかりではなく、全道的に自衛隊の隊員が地域の中で構成している位置が非常に大きいというようなこともございまして、地域から自衛隊員が大量におられなくなるというような状況になりますと、地域経済、あるいは地域社会というものが崩壊するおそれがあるというようなことにもなりかねません。その意味で、北海道における自衛隊の地位、その社会的な意味、意義といったものを考慮して十分慎重に配慮してほしいという要望書を、全道の市町村長、そして札幌市長上田文雄の名前も挙げて、既に防衛庁等に提出をさせていただいて、要請活動にも2度ほど行っているということでございます。
豊平がうんぬんというお話でございますが、これも、地域社会に与える影響といったようなことを考えますと、その要望書の中に書かれているように、激変を地域の中に起こすような措置は考えていただきたいと、慎重にしていただきたいという点では同じ考え方でございます。

「ダルビッシュ投手あての手紙について」

HTB

日本ハムファイターズが指名したダルビッシュさんの件なのですけれども、市長はお手紙を書かれたということなのですが、まず、ダルビッシュさんに期待すること、それから、入団の可能性は、市長がお考えになるにはどのくらいあるかと。

あと、お手紙とかDVDを出されたことによる市長の周りからの反応みたいなものがありましたらお伺いをしたいのですが。

市長

11月18日に私が韓国から帰ってまいりまして、すぐ新聞のチェックをしていましたところ、ダルビッシュ君を指名したということと、その反応が、ダルビッシュ君の言葉として、札幌は寒いという印象だけだというふうな内容のインタビュー記事が載っていましたので、そう言われて札幌市長として黙っているわけにはいかぬというふうな思いがございまして、札幌は寒いけれども、雪は降るけれども、熱い気持ちがあるよ、もっといいところもたくさんあるよというふうなことをきちっとお伝えしたいと。日ハムに対する札幌市民の関心というのは、最終戦近辺のドームの盛り上がりようを見ても、これは本物だと。

ダルビッシュ君のようなスター性のある選手をお迎えしたいという気持ちはみんな異存がないだろうというふうに私は考えて、手紙を早速書かせていただいて。また、これはご両親とも相談をしなければならないことでありますので、ご両親に札幌の印象というものを良くしていただくために、札幌のDVDをお送りして、一緒によく考えてください、期待しているよというふうなことを申し上げたわけです。

それに対する成果が出るかどうか、それは分かりませんし、いろいろな要素がありますので何とも言えませんけれども、北海道人、札幌人としてそういう意思をお伝えするということに意義があっただろうというふうに思っています。

私の書いた手紙をメディアの皆さん方に報道していただいて、それに対していろいろな方が、私のところに声を掛けていただきますけれども、よくやったねというふうなお褒めをいただく言葉が大部分でありまして、札幌市民がそう考えているのだなという私の考えは間違っていなかったというふうに思っておるところであります。

できれば本当に成果があるように、来ていただければ、どんな理由でもいいですけれども、札幌ドームでダルビッシュ君のピッチングを見てみたいものだというふうに思っているところであります。

HTB

入団の可能性は、何パーセントぐらいと。

市長

それは分からないです。

「韓国IT企業の札幌進出について」

読売新聞

韓国の件なのですけれども、6企業が正式に表明をしたと。これは既にこっちに来ている6企業ですか。

市長

先行的に(市が)ブースを提供して、今調整をしている方々が、これでいいのではないかということで(札幌進出を)表明をされているということであります。

読売新聞

これは大体来年度ぐらいには企業としてというか、そのぐらいの段階と考えていいのですか。

市長

そうなると思います。

読売新聞

あちらにはたくさん企業があると思うのですが、ほかの企業の反応はどうなのでしょうか。

市長

非常に関心が高いということは言えるというふうに思いますし、特に行政が力を入れて、札幌市との提携を促進するというふうな方針を立てておられます。そういう意味でも、韓国で非常に得意分野がありまして、日本のマーケットとの関係で手を組んでやれば生き延びていけるといいますか、先駆的な成果を挙げることができるというふうな思いが各企業間にあるというふうに踏んでまいりましたので、この6社の動向、それから成果といったものをなるべく早く出せるような形にして、勢いを付けて、もっと多くの交流ができるように頑張っていただきたいというふうに考えているところです。

「市立大学の教員選考で不採用となった市立高専の教員の処遇について」

NHK

市立大学の関係でお伺いしたいのですけれども、市立高等専門学校の教員の方、市立大学の教員になろうと採用に申し込んだけれども、残念ながら掛からなかったと。そういう方たちが今後の処遇、納得いく雇用というのを求めて市側とも話し合っていると思いますけれども、この問題に対して市長としてどう対応して、どういうご意見か、どう対処していきたいかということをお伺いします。

市長

もちろん市の職員という身分を失うわけではありませんけれども、働く場が変更を余儀なくされるという状態は、2、3年先の話になりますけれども、現実になるわけであります。

そういう現実を前にして、ご本人等のご希望、それから事情といったものを十分に詳細に聴取した上で、ご納得のいただける、あるいは次善の納得ということになるかもわかりませんが、プロジェクトチームをつくりまして、双方が一番いい方法をしっかり聞き取り、そして討論・議論していきながら、いい解決法に持っていきたいということで努力をしているところであります。

NHK

今の関連なのですが、私もその中の1人にお伺いしたところ、要は、教育という面と、それから研究と、その両方を求めるということで向こうの方はおっしゃっているわけなのですが、それに該当するような部署といいましょうか、これは市役所内で思い当たるところはどこだろうと考えると、私は見当もつかないのですが。そこら辺は、考えれば無理かなと思うのですけれども、これに対処する方法として、例えば、札幌市の職員としては難しいかもしれませんが、道立のほかの高校にちょっと打診してみるとか、そういう対処の仕方というのも検討いたしますか。

市長

それはいろいろなバリエーションがあると思います。ここでなければならないというのではなくて、ご希望になるべく近い、ご希望をかなえられる、あるいは、「ここならしようがないかな」というところで納得いただけるようなものを努力しながら考えていきたいということであります。

だから、身分のことも、それはほかの身分になってもそちらの方がいいという場合だってないわけではないと思います。全部市役所全庁の中だけで解決できない問題であれば、そういうことも選択肢としてはあり得ることではないかというふうに思います。でも、それは納得しないとできないことですから、納得がいくように努力を重ねていきたいということであります。

「議員の報酬・期末手当等の見直しについて(1)」

NHK

今度はまた別の質問なのですが、市の職員の賃金に関する条例、今後第4回定例市議会のほうで審議されると思うのですが、おそらく改正になるのではないかなと思われますが、これで市長自らも期末手当のほうは大幅に削減しますし、今回の条例の改正によって市の職員も皆痛みを分かち合うと。市民も当然応分の負担を求められている。個人的な意見ですけれども、残るは議会かなとか、ちょっと思うのですが、市議のほうも期末手当なり、あるいは政務調査費なり、政務調査費の扱いはどうするか分かりませんが、そのほか議員手当とか報酬の関係で痛みを分け合うのがベストなのかなと思うのですが、そこら辺の市長のお考えはいかがですか。

市長

現在、議会改革検討委員会というのが議会内につくられていることはご承知のとおりだと思います。そこで費用弁償の問題、それから政務調査費の問題等について議論が重ねられているところであります。

そういう意味で、まず議会の中での内部議論といったものを重視したい、尊重したいというふうに考えているところであります。
その延長線上で報酬うんぬん、手当等についてご議論されるかどうかも含めて、今は議会で第一義的な議論がされている最中でありますので、その成り行きを一応私は見させていただきたいというふうに思っております

「『ポイ捨て』防止条例について」

HBC

「ポイ捨て」防止条例についての議員提案が次の市議会で行われるようですけれども、まず、今回の「ポイ捨て」防止条例に対する市長の評価と、あと、過料ですとか喫煙に関する制限区域などを設けるのは市のほうだということで、その辺り具体的に何かお考えがあればお教えいただきたいのですが。

市長

これは道条例が先行しておりまして、努力規定だということで、実効性が上がっているかどうかということの検証が必要だったというふうに思います。私も以前そのようなお答えを議会等でも述べさせていただいた経過がございます。
それで市議会の議員の方々が、実効性が上がらない、やっぱりきちっと罰則付きの条例を制定すべきだというお考えで提案をされるやに聞いております。
具体的な細部にわたっての正確な知識は、まだ、私は持ち合わせておりませんけれども、それがもし成立をすれば、実効性を保つためにどう過料の執行をするかということが私ども行政に課せられる課題ということになろうかと思います。
その意味で、相当勉強して、あるいは先行的にやっておられる地域の参考例等も調査しながら、どう対応できるかということを慎重に検討していきたいというふうに思います。

「議員の報酬・期末手当等の見直しについて(2)」

NHK

先ほど質問しました市議のほうの報酬の関係なのですけれども、今議会改革検討委員会のほうで検討中だということで、市としてはその意思を尊重するという考えだと、私は受け取ったのですが、これは、つまりその改革検討委員会の中で、では議員自らも減らそうという案が出されてくれば、これは市としては尊重したいというお考えなのか、また、現状維持というものが出れば、それは市としても現状維持で、市側から働き掛けていくことはないと、こういうお考えととらえてよろしいですか。

市長

今は仮定の問題で、この問題を議題にするというふうにはまだ聞いておりませんし、今回われわれがどういう認識で特別職についてのカットをするのかというふうなことは当然説明しなければならないところでありますので、その説明をお聞きになって、ほかのことについても議論をされるのであれば、それはその成り行きを見たいというふうに考えております。
私どもは、とりあえず、どうこうしてほしいということを申し上げるつもりは現在のところございません。

「さっぽろ雪まつり市民フォーラムについて」

札幌タイムス

雪まつりフォーラムなのですけれども、今回12月にやって、来年9月にもう1回やると。結構間が空くのですけれども、いつまでに結論を出すのかということが1点と、あと市長のこれからの雪まつりに対する考え方というのを伺いたいのですが。

市長

私の雪まつりに対する考え方は、もちろんこれだけ、56回にもなる、半世紀やってきた、そして、先ほども申し上げましたように、雪まつりイコール札幌、札幌イコール雪まつりという、そういうふうな大イベントであることは間違いのないところでありますし、これから、特に外国の観光客を誘致するというような場合に、札幌の雪まつりというものが札幌の象徴として輝き続けるものであろうというふうに考えておりますので、これを盛んにしていくということは当然私どもの課題であるというふうに思っております。

ただ、そのやり方について、今までの方法ではなかなか成り立ち得ないというふうなことも現在ありますので、多くの市民の方が言われるのは、見るだけではなくて参加をすると。雪像を作るということも1つ参加の方法ですが、それ以外にも、例えば大通公園に期間中スケートリンクを作るとか、雪と氷で遊んでいただける、そういうふうなこと、あるいは、雪合戦でもできるというような、まだ全然煮詰まった話ではありませんけれども。ちょっと来て、ただ見て行くというのではなくて、雪と戯れる、そういう遊びを体験していくことができる、あるいは、僕なんかは雪かきを手伝ってもらうのでも観光になるのではないかなというふうに思っているのですけれども、そんなことも含めていろいろな工夫をしていきたい。
いつまでに議論できるかというと、もちろんこれは自衛隊の再編との関係でタイムリミットがございますし、雪像の基数もどの時点でどのくらい減っていくのかということもございます。それを補完するのにこちらの十分な体制を整えるための時間的なタイムリミットを持った上で、それを見ながら議論を進めてまいりたいというふうに考えております。

札幌タイムス

市民議論のほうは、期限を設けて継続して話し合いを持ちたいと。

市長

はい、そのように思います。

「新しい『防衛計画の大綱』の財務省案について(2)」

毎日新聞

最初の自衛隊の話なのですけれども、もし豊平がなくなった場合の具体的な経済損失というか、それはどれぐらいになるとかという試算はあるのですか。

市長

しておりません。

「議員の報酬・期末手当等の見直しについて(3)」

毎日新聞

あと、さきほどNHKさんがおっしゃった、議会改革検討委員会があるのですが、これは私の意見かもしれないのですけれども、正直言って、今まで議論を続けてきて、あまり際立った成果というのが目に見えないと思っているのです。ちょっと遅いのではないかなという感じがするのですけれども、あらためてその辺は、市長、何か思っているところというのはありませんか。

市長

私は、今の段階では論評は避けたいというふうに考えております。

市民から選ばれた議員さんでありますので、当然札幌市民の有権者の意識を反映しておられるというふうに考えますし、市民がどういう感覚でいるのかというようなことを配慮されるものというふうに思います。どういう結論になろうが、それはそれということで私は認識をしているところであります。

毎日新聞

どういう結論が出てもそれは市民の気持ちをきっと配慮した上で出したのだろうということですね。

市長

ええ、第一義的にということです。

(以上)

この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

(作成:札幌市広報課報道係)

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