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更新日:2011年3月1日

平成16年度第10回定例市長記者会見

日時 2004年8月26日(木曜日)14時~
場所 記者会見室
記者数 17人

冒頭、市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

発表内容

「集客交流の促進に向けたポストカード配布等の取り組みについて」

去年から来客2、000万人プランということを言ってまいりまして、「集客交流・シティPRキャンペーン」というものをいろいろ試みてきているところでございますけれども、ことしは、「広報さっぽろ」にポストカードをとじ込んで、それを市民の皆さん方に使っていただいて、市民自身に広告案内をしていただくと、こういうふうな試みをやろうというふうに考えております。

それから、おもてなしPRポスターの張り出しをするようなことだとか、昨年に引き続き「さっぽろおもてなしday」を実施いたしまして、市民の皆さんと一緒に道内外のお客さま方に札幌を大いに宣伝をしていただくと、こういうことをやっていきたい。そして、札幌人として、心温かくお客さまをお迎えすると、こういう活動をしていきたいというふうに考えております。

観光資源に恵まれた札幌にとりまして、集客交流というのは雇用の拡大、そして産業の創出などにつながるというばかりではなくて、人と人とのつながりといったものが密になることによって、街に活力を創出するということになるわけでありまして、私どもの街に活力といったものを与えていただく、あるいは元気になる、その源になる大変重要な施策であるというふうに考えております。

そこで、先ほど申し上げましたように、「広報さっぽろ」9月号の特集でポストカード、はがきを4枚とじ込みまして、全戸配布をさせていただくということにしているところであります。

これは、道内外の知人、友人等に送っていただくと。50円切手を張っていただかなければならないのですけれども、その分は、札幌の広報をしていただくということで、皆さん方に本当にご協力をいただきたいということでございます。

絵柄は、ことしの春に作成いたしましたモエレ沼のものと石山緑地の2枚と、それから絵手紙、これは公募したものですが、「君と一緒に来たらもっと楽しいかも」というふうに書いたのとか、「ほどほどいなか、ほどほどとかいの札幌にきてごらん」と、こういう呼び掛けでありますこの2枚の、合わせて4枚を、市民の皆さん方のご協力を得ていろいろな方にお送りいただきたいというふうに考えております。

この絵はがきを受け取った方が札幌に持ってきてくださいますと、記念品を差し上げるというようなおまけ付きでございまして、そういうことで皆さん方市民1人ひとりがPRの担当者になっていただきたいというふうに考えているところでございます。

それから、札幌を訪れる方を増やすためには、PRとともに、訪れた方を温かく迎えるというおもてなしの心が大切であります。そこで、おもてなしの意識を高めるために、9月の1カ月間、地下鉄の車内と大通駅構内に、例えば、「京都に負けるな。おもてなしで」というような、おもてなしで京都だとか沖縄だとかハワイだとか、他の観光地に負けないことをキャッチフレーズとしてポスターを掲出しようと、こういうふうに考えております。

「札幌おもてな市民憲章」と、ちょっとしゃれて、おもてなしをする市民憲章という、しゃれ言葉でこういうものをつくって、市民1人ひとりが観光においでになった方々、お仕事でおいでになった方々をおもてなしをするという気持ちで優しくお迎えする、そんな札幌市民になろうではないか、こういうふうなことを、意識を啓発するといいますか、そういう活動をしていきたいというふうに考えているところであります。

さらに、おもてなしが誰にもできるようにということで、多くの市民の皆さんにご理解をいただき、そして、体験をしていただくために、去年も行いましたけれども、それに引き続き、希望者を募りまして、羊ヶ丘展望台だとか大通公園で簡単な観光案内だとか、写真撮影のお手伝いだとか、そういうようなことを体験してもらう、そういう企画をしております「さっぽろおもてなしday」というものを実施いたします。

今回は、9月17日から23日まで試験的に運行いたします無料都心循環バスにも乗車をしていただきまして、観光案内等も体験していただくという予定でございます。

できれば、私も初日には、この観光案内をやってみたいなというふうに思っておりますけれども、札幌の歴史を語りながら札幌に親しんでいただくというようなこともやれたらいいのかなと、皆さん方に呼び掛けたいというふうに思っております。

例年、10月ころから本格的に雪が積もります12月の中旬ごろまで、観光客が非常に少なくなるという季節を迎えます。そういうことでもありますので、この9月に強化月間ということで集中的にさまざまなわれわれの活動を行うことによって、お客さんが減らないように仕向けていかなければならないというふうに考えておりますので、報道機関の皆さん方にも集客交流の重要性ということをご理解いただきまして、ぜひPR方をお願い申し上げたいと、このように思います。

「さっぽろの交通と都心まちづくりに関する取り組みについて」

9月から10月末までの期間、地下鉄をはじめといたします公共交通の利用促進を図るとともに、都心の魅力と活力を高めるために、社会実験などの取り組みを実施するものであります。

札幌市では、平成9年から、商店街、それから事業者と一緒になりまして、にぎわいと活力あふれる都心づくりを目指して、都心交通社会実験を実施してまいりましたけれども、今回は、これに公共交通利用の促進ということを目指しまして、都心交通社会実験に加えて、それを発展させて、人と環境を重視した都心のあり方を探っていくということを狙いとするものであります。

今回の取り組みにつきましては、公共交通の利用促進策といたしまして、平成14、15年度に実証実験を行って評判の良かった地下鉄専用のドニチカキップを10月1日から正式に発売するということにいたしましたほか、商品化の可能性を検証するために、9月25日から10月末までの期間、400円で路面電車が乗り放題となる1日乗車券を発売するということだとか、その期間中の土・日・祝日に限りまして、路面電車の1日乗車券1枚につき子ども1人が無料となる路面電車家族割引というものを実施するということが内容でございます。

さらに、公共交通の案内サービスの充実を図るために、9月17日から、現在試験運用中であります「地下鉄運休情報メール配信サービス」、これを正式に提供していくということにいたします。また、電話で市のコールセンターに問い合わせをすれば、公共交通機関の乗り継ぎだとか運行時刻を案内してくれる「えきバス・テル」というものも開始いたします。運休情報のメール通信、それから時刻案内の「えきバス・テル」、こういうものをこれから常時提供させていただくということにさせていただきます。

それから、もう1つは、北4条通と駅前通、それから、南1条通、東4丁目線を結びます都心に無料バスを循環させ、駅前通で迷惑駐車対策を実施するということによりまして、都心内の円滑な運行を確保するとともに、循環バスの定時性の確保を図る社会実験を行います。都心部一帯に、ここら辺にバスを運行することによって違法駐車といったものをなくするというようなことにもなるわけでありますので、そういうことを今回やろうということでございます。

それから、都心部一帯ににぎわいをつくるために、旧道庁赤レンガの北3条通を交通規制いたしまして、オープンカフェだとか演奏会などを実施いたしまして、道路空間の活用についても、併せて検証するということをやろうというふうに考えております。

これも、資料がさらにありますので、ご覧いただければお分かりかと思いますけれども、次々とこういう社会実験といったものをやって、まちの都心のにぎわいといったものを取り戻していこうというふうに考えているところであります。

それから、「まちを使う」ということをテーマにいたしましたフォーラムを9月11日の午後1時から実施いたします。また、駅前通の将来像について、現在の検討状況を公開いたしまして、市民と一緒に考える「まちづくり広場」といったものも開催いたします。

快適でにぎわいと活力あふれる都心づくりに役立てるために、今回の取り組みについては、ぜひ多くの市民の方に参加をしていただきたい、このように考えるものであります。

この「まちづくり広場」については、9月2日から5日まで、2つの会場において行われます。「リンケージ・アップフェスティバル」ともリンケージさせていただいて、説明をさせていただくと。駅前通はどういうふうなデザインになるのかということの1つの提案を市民の皆さま方にお示ししながら、意見をそこで交換していただくというような試みでございますので、ぜひ多くの方に関心を持っていただきたいと、このように思います。

「『旧琴似川流域の竪穴住居跡分布図』および『札幌市N30遺跡出土品』の札幌市の文化財指定について」

札幌の歴史と文化を理解する上で非常に重要な資料であります「旧琴似川流域の竪穴住居跡分布図」と「札幌市N30遺跡出土品」の2件が、随分昔であります昭和62年に「札幌村・大友亀太郎関係の歴史資料及び史跡」が文化財に指定をされましたけれども、それ以来、17年ぶりに札幌市の文化財に指定をされるということが、このたび決定したものでありますので、そのことについてお知らせをさせていただきます。

今回、文化財指定を受けましたのは、「旧琴似川流域の竪穴住居跡分布図」でありまして、これは明治27年、あるいは28年ころに高畑宜一(たかばたけ・よしかず)さんという方が作成したものでありまして、約1、300年から800年前の擦文(さつもん)時代ごろの市内にある竪穴住居跡のくぼみといったものを約720カ所記録しているものであります。

竪穴住居跡などを広範囲に記録した遺跡分布図といたしましては、全国的にも最古級の貴重な資料であるばかりか、地図の精度というのが非常に高いということになっておりまして、この分布図によって市内で39カ所の遺跡が確認をされているというような正確なものであるというふうにいわれております。

都市部の遺跡の分布図状況をよく知る上で非常に不可欠な資料であるという資料価値の極めて高いものであるということで、文化財に指定をしたということでございます。

もう1つは「札幌市N30遺跡出土品」であります。このN30というのは西区のNでございまして、西区にある市内で30番目に埋蔵文化財包蔵地台帳に記載された遺跡を意味しているところであります。

これは平成7年、8年に西区二十四軒4条1丁目、現在の北海道職業能力開発促進センターのところで発掘いたしました約3、700年から2、300年前、縄文時代の後期から晩期までの出土品でありまして、土偶や、工具あるいは装飾品として使ったと思われますサメの歯など、貴重な資料も含まれているものであります。

既に常設展示をしております「旧琴似川流域の竪穴住居跡分布図」に加えまして、あした、27日からは「札幌市N30遺跡出土品」の一部についても、埋蔵文化財センターで展示することになっておりますので、多くの方にご覧いただきたい、このように思います。

「ごみ減量に向けた新たな取り組みについて」

ごみの減量につきましては、平成5年に制定いたしました「さっぽろ・ダイエットプラン」において、「1人1日100グラムからのごみ減量」というものをスローガンに運動を展開してまいりました。平成6年度の排出量から100グラムのごみの減量を達成しようということで頑張ってまいりまして、大きな成果を得てきたわけであります。

しかし、その後の排出量は横ばい状況にありまして、平成15年度における1人1日当たりの廃棄ごみ量というものは656グラムということになっております。「ごみプラン21」に掲げております平成26年度の1人当たり1日排出量567グラムという目標値に約100グラムの開きが現在あるところであります。

そこで、新たにごみ減量に向けた市民行動を喚起するとともに、具体的なごみ減量の取り組みを展開するということにしたものであります。

ごみのない、無駄のない街全体をイメージする「スリムシティ」を目指しまして、市民行動を喚起するために、「100グラムごみダイエットプランをもう一度」、「ゴミを出さないアナタがステキ」というふうな標語を制定いたしまして、さらにごみ減量の4つのR、リフューズ、リデュース、リユース、リサイクル、この4つを進めるために、ごみのない世界「スリムランド」から来た4人の妖精をキャラクターといたしまして採用いたしました。ポスターやステッカーなどで市民の皆さんにごみ減量を呼び掛けることにしているわけであります。

なお、このキャラクターの愛称については、まだございませんので、「リンケージ・アップフェスティバル」の会場だとか、リユース広場での市民投票、さらには清掃工場に見学を申し込まれております小学校の児童による投票によって決定するということにしております。

さらに、ごみ減量に向けた具体的な取り組みといたしまして、市民が段ボール箱を使って作りました生ごみたい肥、この利用場所がなくて余っているものについては、清掃事務所などで受け入れをいたしまして保管をし、完熟させて市の施設などで活用していこうというようなことだとか、リサイクルの推進と環境負荷低減のため、従来燃やせないごみとして収集していた蛍光管を、市が指定をいたしました家電量販店やホームセンターなどに持ち込むことによって回収をする「蛍光管リサイクル」というものを10月から開始することにいたしました。

それから、埋め立て地の延命化と有機系の資源の有効活用を促進するために、市の埋め立て地に持ち込まれておりましたせん定枝や幹、木の根、これらの樹木を搬出いたしましてチップ化処理をする「木質系バイオマスリサイクル事業」を実施するということも展開させていただきます。

ごみ減量という問題につきましては市民の皆さん1人ひとりの協力が不可欠なものでありまして、多くの方に趣旨を理解していただき、ぜひ取り組みに1人ひとりの皆さんにご参加いただきたい、このように考えておりますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。

「障がい者を雇用している企業への入札制度上の優遇措置の実施について」

バブル経済崩壊後の長引く景気の低迷の中で、雇用状況というのは極めて悪いということが続いているわけでありますが、特に障がい者の皆さん方にとっては一層厳しいという状況が続いております。法律上企業に一定割合の雇用義務というものが課せられてはいますものの、就職という問題については極めて困難であるという状況が現実問題としては続いているという状況にございます。

そこで、こういった状況を少しでも打開をし、障がい者の雇用促進を図ろうということで、来年度から、企業の社会貢献活動に対する強化の1つといたしまして、一定割合以上の障がい者を雇用する企業を入札制度において評価をし、優遇措置を実施するということにいたしました。

具体的には、「障害者の雇用の促進等に関する法律」に基づく障がい者の法定雇用率を達成している企業について、工事における等級認定要素であります評定点に加点をするということによって、より大きな契約金額の工事に参加できるようにするものでございます。

手続的には、平成17年・18年度の札幌市競争入札参加資格者の登録時に申請をしてもらうということになります。
なお、工事以外の物品、役務などの登録企業についても、今後、障がいのある方の雇用促進につながるような優遇措置といったものの検討を進めていきますので、周知をしていただきたいと、このように思います。

「平和大橋の開通について」

以前にもご案内いたしましたが、平成11年から工事を始めておりました平和大橋、これは豊平川に架かります37番目の橋でございますけれども、9月7日に完成、開通することになりました。

この橋は、苗穂駅前から白石、厚別区へと続く平和通を結んでおりまして、この完成によりまして平和通全線が開通することとなります。

平和大橋の名称には、「平和な世界が築けるように」という願いが込められているわけでありますけれども、完成した橋の両端に市の平和都市宣言を刻んだプレートを設置するとともに、台座には平和に関する市民の皆さんのメッセージ約800通を収納したタイムカプセルを納めることといたしております。

9月7日には、タイムカプセルの収納式が行われますけれども、親子3代の渡り初めなども開通記念式典の行事ということで執り行うことになっております。

「厚別温水プールの移転新築について」

老朽化のために、厚別中央2条6丁目で移転新築工事を進めてまいりました厚別温水プールが間もなく完成をいたしまして、10月2日にオープンすることになりました。

新しいプールには、水中ウオーキングやアクアビクス等に対応できる多目的プールの設置や、プール水の浄化除菌装置に電気分解方式を採用するなど、市のプールとしては初めての機能を設けておりますほか、自然換気や自然採光などを活用いたしますエコロジカルコート(中庭)や熱源にゴミ固形燃料「RDF」を活用するなど、環境にも配慮をしたプールということになります。

また、バリアフリー対策といたしましても、車いす対応のエレベーターだとか駐車場が完備しているほかに、更衣室やトイレ、シャワー室も身体に障がいのある方にも対応できるようになっておりますので、ぜひ多くの方にご利用いただきたい、このように考えています。

「市長の中国訪問について」

集客等について最初にお話いたしましたけれども、海外からの観光客の誘致、特に近接をいたします東アジアからの観光客誘致を促進するために、私は、9月3日から10日まで、近年経済発展の著しい中国を訪問し、トップセールスによる宣伝誘致活動を行ってまいります。

中国では、大手旅行社の集まっている北京市や、新たに9月から団体観光ビザが解禁になります遼寧省の政治・経済の中心都市であります瀋陽市、大連市を訪問いたしまして観光プロモーションを行うほかに、7月に札幌市との間で交流に関する覚書を取り交わしました杭州市で都市セミナーを開催いたしまして、市民との交流を図る予定となってございます。

配布資料

質疑内容

「敬老パスについて(1)」

NHK

きのうからきょうにかけて一部報道等でも伝えられておったのですけれども、札幌市が懸案とされておった敬老パスについて、札幌市として具体的な案を取りまとめられたということがございました。

市長の方からあらためて、前回ご提示された案と何が違って、どういった狙いがあるのかというのをお話しください。

市長

まだ正式には市民の皆さんにご提示しているわけではありませんけれども、昨年来、多くの市民の皆さんにご意見やご要望をいただいて、3月に具体的な検討案というものを示し、さらに市民の皆さんにもご意見をいただいた上で、議会でもご議論をいただき、バス事業者の方々とも協議を重ねてきたところでございます。

これらの議論を基に、来年4月の実施に向けて新しい制度案を最終的にまとめて、市議会の各会派の皆さん方に事前にご説明し、ご理解をいただきたいというふうに考えているところでございます。市民の皆さんや市議会に正式にお示しするのは9月中旬ごろというふうに考えています。

どこが違うのかということでありますけれども、以前、最初にご提示申し上げたのは、3、000円負担、そして上限が2万3、000円ということでありました。

この新しい制度の基本的な考え方といたしましては、利用上限額を設定することはやむを得ないということでございますので、そこは上限額を作るか作らないかといえば、作ると。しかし、可能な限り利用上限額の引き上げを図りたいということです。

それから、上限額は複数設定をして、利用者に選択をしていただきたいというのが2点目です。

3点目は、利用者には選択に応じた負担をしていただきたいということです。

4番目は、従前言っておりましたプリペイドカード方式ではなくて、敬老用の乗車専用カードを発行いたしまして、そのためのシステムを構築するということなどです。これらが今回の新しい考え方でございます。

先ほど申し上げたように、正式には皆さん方に、9月の中旬ごろにご提示させていただきたいと思っておりますので、またその時にご議論をいただきたいと考えております。

「雪まつりへの自衛隊の支援縮小について」

NHK

先日、さっぽろ雪まつりの関係で、毎年支援をいただいている陸上自衛隊から真駒内会場について、雪像の減少、数を少なくするということを含めて、体制の縮小をする方針を固められたということで札幌市のほうに打診があったということなのですけれども、これについて上田市長はどのようにお考えでいらっしゃるか。

また、かねがね、市民が参加した新しい形の雪まつりのあり方も広く検討するべきではないかというふうなお考えを持っておられたかと存じておりますので、その辺り、今後の雪まつりのあり方についてどのようにお考えであるか、お話をいただきたいと思います。

市長

自衛隊の協力が縮小するということについては、私が就任する以前であります平成13年ころから、第11師団が将来、旅団化するというふうなことでその可能性を示され、これまで通りできるかどうかということについては検討事項であるというふうに言われ続けてきたところでございます。それがいよいよ現実のものになりつつあるということについて、私どもは、雪まつりの主催者の1人といたしまして、非常に厳しい状況にあるということを認識せざるを得ないというふうに考えます。

しかし、戦後ずっと55回、56回と続いてきた雪まつりで、これだけ全国的にも認知をされ、そして市民もそれに協力をするということで、雪と戯れ、親しみ、そして札幌を盛り上げていこう、こういう運動がずっと続いてきているわけであります。そして、自衛隊の皆さん方のお手伝いや協力があって今日の姿があることは間違いないわけでありますけれども、一部物理的な理由によって協力の体制を縮小せざるを得ないという状況は、やむを得ないことだろうというふうに思います。

その分を誰がどのようにカバーをしていくかということについては、雪まつりフォーラムといったものを作って、市民とともに考えていくというようなことを今、提案させていただいておりますし、現実にこれからの、来年、再来年以降の雪まつりのあり方について市民議論を起こして、担うべき役割、市民の役割、札幌市の役割、そして協賛していただける企業等の役割といったものについてしっかり議論を尽くしていきたいと、このように考えております。

「温泉の不当表示問題について」

HTB

全国で今、温泉問題が大変な勢いで広がっていますけれども、観光都市を目指す札幌としても温泉資源を持っているわけで、人ごとではないという中で、問題の本質の中に、消費者に対して情報開示がないという現状が、法律上も、それから業者のモラルの面でもあるというのは見て取れるのですが、札幌市としては、行政として、自らの市内に抱える温泉地に対して、基準作りを進めなさい、あるいは市と一緒に作っていきませんかというような動きというのは、今後になるとは思うのですが、市長のお考えとしてはありますでしょうか。

市長

指摘をされてから慌てふためいて調査したらこうだったということにならないようにするための検討は、やはりしていかなければならないというふうに私は考えております。水道水を使って大きな施設を運用されているというところが、そうではない、温泉水を使っているというふうな表示をしたりすることは、これは明らかに虚偽ということになりますし、そこまでいかないにしても、紛らわしい名称を使うとかいうことがあれば、それはやはり是正していかなければなりません。消費者の皆さん方の期待に応えていないという意味合いにおいて由々しき問題であるというふうに私も思います。私どもも温泉地を抱え、観光の大きな目玉になっているものでもございます。信頼確保ということは避けて通れない、追求されるべき課題だと私も思いますので、検討をさせていただきたいというふうに思っております。

HTB

その検討の方向ですけれども、例えば独自の基準作りを進めている県もありますし、市町村も全国にあるわけですけれども、札幌市としては、その方向、あるいはそれ自体を何か出していくというような。

市長

今は情報収集等をしなければなりませんので、それも含めて検討させていただきたいと思います。

「『レインボーマーチ』への参加について」

STV

レインボーマーチ、去年参加され、ことしも参加されるというようなことを伺っているのですけれども、去年もろもろ批判等があったかと思うのですが、それについてはどのような。

市長

どういう批判でございましたか。

STV

公的に出るのがどうかというような話があったというような話を聞いているのですけれども。

市長

そういうご批判をあまりたくさんちょうだいしているわけではないものですから。私は人権が守られる札幌市でありたいというふうに考えておりますし、事の本質についてしっかりご理解いただければ、そのようなお話は多分、少ないご意見だと思いますけれども、そういうご批判があるとすれば、そういうご批判には、しっかりお答えできるのではないかなというふうに思っております。

性同一性障がい等という名称で呼ばれている方々、診断名が付く方、それから、診断名まではないにしても、そのような傾向を生来持っておられる方々が大勢いらっしゃる、少なからずおられるという現状に接したときに、なかなか表現しにくい部分もありますけれども、好きこのんで人の目を引く行動を取ろうとしている方々ではないわけでありまして、非常に大きな冷やかしを受けたり、ばかにされたりしながらも、一生懸命生きようとしているにもかかわらず、自分の外見の性別と内面の性別が一致しないというふうな方々が、自分らしく生きるという、正直に生きたいという気持ちを表明されているときに、それを止める、あるいは批判をするということは、できないのではないかというふうに私は考えております。むしろ、精いっぱい生きてください、生きることの素晴らしさを私たちの仲間として一緒に共有しようではないかというふうに励ましてあげることの方が私は人間的であると思いますし、人権を尊重する社会ではなかろうかというふうに考えておりますので、札幌市長としても彼らに対するメッセージをしっかり送ってあげたいというふうに考えております。

「敬老パスについて(2)」

NHK

先ほど伺った敬老パスの新しい案について、従来案の要するに均一割合の負担から、利用頻度に応じて負担割合を変えるというような新しい案なのですけれども、その意味というのは市長としてはどの辺りなのか。

市長

公平性ということが1つあると思います。利用者の利用率が随分違うということがアンケートとか調査の中で明らかになっているわけでありますから、そこら辺の利用者の負担の公平性というふうなことを念頭に置いて、利用度に応じて負担をお願いするという案を考えさせていただいたということでございます。

「集客交流の促進に向けて配布するポストカード持参者への記念品について」

uhb

小さな話なのですが、間もなく札幌市民に配られるはがきのことなのですが、粗品というのはどの程度の、どれぐらいの粗品になるのですか。どこも一律ですか。具体的でなくてもいいのですけれども、鉛筆ぐらいなのか、缶バッジだとか、それともほかのものか。

市長

まだ決まっていないのです。

事務局(広報部)

少なくとも鉛筆よりもかなりグレードのいいもので、印象度の高いものを用意したいというふうに考えております。

uhb

では、割とお金も掛かっているというような。

事務局(広報部)

金額までは申し上げられませんけれども。

uhb

鉛筆よりはいいものということで。

事務局(広報部)

札幌らしさみたいなインプレッションのあるものをということで。

uhb

分かりました。ありがとうございます。

市長

鉛筆とボールペンと、どちらがいいかということは分かりませんけれども、印象に残るものをということでご理解いただきたいと思います。

uhb

はい。

(以上)

この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

(作成:札幌市広報課報道係)

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