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更新日:2011年3月1日

平成16年度第6回定例市長記者会見

日時 2004年6月22日(火曜日)14時~
場所 記者会見室
記者数 16人

冒頭、市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

発表内容

「ポートランド等出張に伴う帰国報告」

まず、6月11日から19日までポートランド等を訪問してまいりましたので、そのご報告をさせていただきたいと思います。
今回の訪米につきましては、ポートランドと札幌市の姉妹提携45周年の記念事業といたしまして訪問をさせていただきました。市長交流団、それから議員交流団、市民交流団、女性交流団、あるいはライオンズクラブの交流団、観光PR団と、こういう6つの交流団を組織いたしまして、総勢84人でポートランド市を訪れたわけでございます。

この滞在中にどういうことをしたかということでございますけれども、それぞれの交流団の目的に従いまして、市長交流団は、45周年の姉妹提携都市の再調印をしようというふうなことが主たる目的でございます。市民交流団は、市民レベルでのさまざまな交流をしていこう、女性交流団も、一般公募の女性の市民の皆さま方が、ポートランドの市民の皆さん方と交流をし、さまざまなボランティア活動だとか、社会活動といったものを学び合ってこようと、こんな目的でございます。観光PR団は、ミスさっぽろ2人と観光事業に携わっている職員等が参加をさせていただいたということでございます。滞在期間も少しばらばらでございますけれども、それぞれ交流の実を上げながら、無事に全員帰国をさせていただいたということでございます。

市長交流団が滞在中にどんなことをやってきたかということについて、若干ご報告を申し上げます。

まず、姉妹都市提携45周年記念の再調印式というものをさせていただきました。ポートランド市役所の市議会の議場におきまして、札幌からの訪問団を含めまして約300人の両市の市民が見守る中で、私と、ポートランド市の現市長はベラ・カッツさんという方でございますけれども、ちょっと体調を悪くされておられまして、ジム・フランシスコニーさんという副市長さんとの間で再調印の儀式を行わせていただいたということでございます。

そして、今回既に退任の表明をされておりますベラ・カッツ市長さんに対して、3期12年にわたりまして、この間、姉妹都市としての交流事業に大変ご努力いただいたということの功績をたたえ、札幌市から感謝状を差し上げるということをさせていただきました。副市長が代理で受けてくださったということでございます。

それから、この再調印式のほかに、ローズフェスティバル・グランドフローラルパレードというのがございまして、この時期、ポートランド市はバラをたくさん飾って街でお祝いをすると、こういう期間にちょうど合っていたものでございますから、6月12日でしたでしょうか、グランドフローラルパレードといいまして、全米でも非常に有名なパレードでございます。山車を100台ぐらい連ねて10キロぐらいの距離をパレードすると、こういうことでございます。

沿道に40万人ほどの市民がずっと切れ間なく、座ったり立ったりということでパレードを見学される。山車の前には、必ずスクールバンド、100人規模の大ブラスバンド、あるいはチアリーダーとか、そういう方々が華やかにパレードをするというふうなことでございます。

そのパレードの中の一員といたしまして、私と、ポートランド・札幌姉妹都市協会の会長さんと、それからオレゴン日本庭園協会の会長さん3人が、オープンカーに乗りましてパレードに参加をさせていただいたということでございます。40万人の市民の方々にごあいさつをしながらパレードをさせていただき、札幌とポートランドの友好都市関係をアピールするという事業に参加をさせていただいたところでございます。

2人のミスさっぽろとローズフェスティバル・クイーンが、生のバラで飾られました山車に乗って札幌のPRをするということもございまして、ポートランド市民から喝さいを受けたということでございます。

100台余り山車が出るわけでありますけれども、その中の1台として、札幌の日本庭園を形づくった山車があり、そこにミスさっぽろが乗ってごあいさつをするという形なのですが、これが順番を付けられまして、このパレードの中で100台中第2位になったというのが札幌の山車でございます。

これがポートランドでの交流のだいたいの内容でありますけれども、そのほかに、ポートランドは非常に先進的な環境政策がとられている、全米で最も環境政策が徹底している街だというふうに評価をされている都市でありますので、これに携わっておられる方々、あるいは市民活動をされておられる方と、私ども市民交流団、市長交流団が意見交換をさせていただくというふうな機会も持つことができました。

それから、都心交通のストリートカーだとか大型のマックスという、路面電車でございますけれども、これらのことも、今後の札幌市政の中における都心交通の問題を考える資料といたしまして、試乗をしたり、どういう工夫をされているのかというようなこと、あるいは市民合意の形成過程等について、経験談をお聞きしながら、意見交換をさせていただいたというところでございます。

なお、環境政策に携わっておられる方々は、札幌で地球温暖化防止に向けての札幌世界環境都市ミーティングというのを8月5日から7日まで開催することにしておりますけれども、これにポートランドの代表ということで、8月の6日、7日においでいただくということになっております。そのことも含めて少し打ち合わせをさせていただいてきました。

女性交流団や市民交流団、議員交流団の皆さん方は、それぞれポートランド市における、特にボランティア活動の実践、それから女性の社会的活躍、活動、あるいは行政への市民参加といった問題について、それぞれのテーマに基づいて市民同士の交流の場といったものを広げてきたということでございます。

なお、札幌とポートランド市の交流が45周年ということで、ポートランドがそういう意味では全米の中でも極めて友好的な活動をしてきており、ポートランド・札幌姉妹都市協会という団体が、日米の交流の150周年記念ということで日本政府・外務省からこの3月に表彰を受けたということもございまして、その実績というものが非常に評価をされているということがございます。そのことを含めて、先ほど申し上げましたように、ベラ・カッツ市長に私どもから感謝状を差し上げることになったという経緯でございます。

市長交流団は、その後、ニューヨーク、それからモントリオールの各都市を回りまして19日に帰国したわけでありますけれども、ニューヨークでは国連本部を訪問させていただきました。国連本部の訪問先は、経済社会局、国連環境計画部、ハビタット(人の居住空間に関する組織)、それから広報局、この4つでございます。

このそれぞれの担当者にお会いいたしまして、札幌市が主催しております世界冬の都市市長会がこの2月に、既にご報告しておりますように、アンカレッジにおける会議で、環境問題に積極的に取り組んでいく、あるいは国連との関係で貢献をしたいというふうな方針を出しましたことから、既にこの都市市長会議が国連広報部の中にNGOとして登録をされておりますので、これからの国連とのかかわりについて積極的に展開していきたいのだということをご報告するとともに協議をさせていただいたというのが訪問の目的でございます。具体的な意見交換をし、これからこの市長会議が、環境問題について、国連と手を携えて積極的にいろいろなところで発言をしていきたいというようなことの道を開くべく準備をさせていただいたということでございます。

それから、ことしの夏、国連軍縮札幌会議が開かれます。7月26日から29日まででございますけれども、その担当者であります国連アジア太平洋平和軍縮センターの所長さんであります石栗勉さんとの打ち合わせ、それから国連軍縮担当事務次長の阿部さんにもお目にかかって、この軍縮会議の展開についても協議をさせていただいたということでございます。

次いでニューヨークでは、イサム・ノグチ財団にお邪魔いたしまして、庭園美術館がリニューアルしたものですから、そこを視察させていただくとともに、来年、イサム・ノグチさんの残されたモエレ沼公園の完全完成ということになりますので、完成したときの事業計画等についての協議等もさせていただきました。

ニューヨークではそういう慌ただしい日程でありましたけれども、それなりの意見交換と、これからの展望等について議論させていただいたわけでありますが、そこを後にいたしまして、モントリオールを訪問させていただきました。

ここの訪問目的は、もちろん地下街の有効活用ということに大変熱心に取り組んでおられる街である、環境政策にも非常に熱心に取り組んでおられるというふうなことも聞いておりまして、そういうこともあって、駅前の地下歩行空間の利用の仕方等について学ぶべき点があるというふうに考えて視察をさせていただくということと、それから市長さんを訪問させていただきまして、約1時間ぐらいお話をさせていただきました。

そこでの話題は、北方都市市長会に従前モントリオール市が参加をしていたわけでありますけれども、1995年に退会されたという経過がございます。これは市長さんが交代されて、政治絡みの退会だったというふうに聞いておりますけれども、モントリオール市という非常に大きな街、180万ぐらいの人口を擁するという札幌とお互いに同じ規模の街でございます。また、非常に寒い土地柄でもあるというようなこともございます。さまざまな意味で市長会に復帰をしていただいて、私どもと一緒に活動しないかと、そして、環境問題についても積極的にこれから取り組んでいこうという呼び掛けをさせていただいたところでございます。

市長さんからは大変前向きな回答をちょうだいしたわけでございます。今事務局レベルで、これからどういう形で復帰をしていただけるのかというようなことも詰めさせていただく、あるいは札幌市との間でこれからの交流といったものも深めていきたいというようなことも議論をさせていただいたところでございます。

地下街の開発の先駆都市であるという意味からも、いろいろな意味でこれから学ばなければならない部分があるというようなことで、視察等もさせていただいて、帰ってまいったということでございます。

全体の印象でございますけれども、ポートランドとの関係からいえば、40万人の人々が街に出て、沿道をぎっしり埋め尽くすというふうな状況でございました。そこでの私ども札幌の市長団に対する注目の仕方というのは、非常にフレンドリーであったというふうに私は感じました。

道のあちこちで、マイクロホンで案内があるわけでありますが、札幌市長の上田というのが来ているということと、そして45周年の友好都市であるというふうなことを言いますと、スタンディングオべーションというような感じの喝さいで歓迎をしていただき、この45年というのは、札幌市はこれまで努力を重ねて友好を大事にしてきた、そういった結果がこういうことになっているのかなというふうに考えました。

そして、(訪問団を)迎える体制についても非常にフレンドリーな対応といいますか、市民の人々の目線がそういうことであると同時に、市民ボランティアの方々が非常にいい働きをしているということを感じております。

今、観光都市ということを目標にして私どもは札幌市政をやっていかなければならないというふうに考えているわけでありますけれども、そのホスピタリティーといいますか、お客様をお迎えする人々の姿勢といったものについて非常に多くのものを学ぶことができたというふうに思います。

例えば、今、札幌市でポートランドの人たちがパレードをして、あれだけの注目を札幌市民がするかどうかということになると、必ずしもそうではないのではないかなということを思いながら、私どもの観光都市としての、あるいは友好都市といったものを大事にする、そういう姿勢のあり方、市民の皆さん方の意識の持ち方といったものもこれから検討していかなければならないのかなというふうに思っているところでございます。

ニューヨークでのことについては、先ほど申し上げましたように、市長会議の存在感、これからどう国際的に貢献をしていけるかというようなことへの一つの足掛かりをつくったようにも思います。今後のことも検討を重ねていきたいというふうに思います。

モントリオールについての感想としては、あまりにも巨大な開発が行われていることに驚きの念を禁じ得なかったというのが1つでありますが、「インドア・シティー」という開発を古くから志向をされてきている街と、私どものこれからやろうとしていることとの差がありますので、必ずしもすべてが参考になるというわけではもちろんありませんが、市民合意の取り付けの仕方だとかということについてはかなり勉強になるところがあったのではないかなというふうに考えているところでございます。

「第2回国連軍縮札幌会議の開催について」

既にご案内しておりますように、平成9年に1度札幌で開かれましたけれども、それ以来2回目の開催がされるわけであります。今回は、「平和・安全保障に対するさまざまな挑戦及び今日の軍縮」というのが統一テーマでございまして、アジア太平洋諸国を中心とする約20カ国から60人程度の政府高官、軍縮専門家が集まって会議をするということでございます。

会議はすべて同時通訳付きの傍聴が可能になっておりますので、ぜひ多くの方にご参加いただいて、傍聴していただきたいというふうに考えております。

そして、市民向けのさまざまなセミナー、それから子どもたちに対するワークショップ、「世界がもし100人の村だったら-平和編」といったものを催したり、あるいは学校教育の中で軍縮、平和といったものをどう考えたらいいのかというふうなことをテーマに、教員を対象にしたセミナーといったものも開催をしたりするということになっておりますので、ぜひこのご案内の内容について皆さま方の力もお貸しいただいて、PRをよろしくお願い申し上げたいと思います。

「『札幌の景観色70色-大規模建築物等色彩景観ガイドライン-』の策定について」

街の景観を保護しなければならないということで、平成10年に札幌市では都市景観条例というものを定めまして、建物の形状等について、一定の規模のものについては、新築をする、あるいは増築をする、改築をするというときには届け出をお願いいたしまして、そしてガイドラインに基づいて指導、助言をさせていただくと。街の統一的なイメージといったのを、きちんとしていこうということで景観条例を定め、景観形成指針というものを作ってまいりました。

しかし、色彩については具体的な指針というものが今まで策定されていませんでしたので、このたび札幌市立高専の先生方等にご相談を申し上げまして、その研究成果を景観ガイドラインという形で制定をさせていただいたということでございます。

言葉で何色系とかというふうなことはなかなか言い難いところがございますので、工夫をいたしまして、例えばモエレ沼公園のグリーンだとか、あるいは芸術の森のグリーンだとか、水色についてもどこどこの何々というような形で、市民共通の物差しで、どういう色合いなのかというようなことをイメージできるような形で作らせていただいたというのが特徴でございます。

なかなか説明するのは難しいのですけれども、そういうものだというふうに思って見ていただければ大変ありがたいのですが、一定の幅を持ちながらこういう色彩の基準を設けさせていただいて、建物として、ある地域地域の中で、どういう色彩が札幌にとってふさわしいのかというようなことを全体のバランスの中で指導、助言をさせていただく基準を設けさせていただいたということがこれでございます。

詳しくは担当者の方にお尋ねいただければと思いますが、そういうものをつくったということでございますので、その旨ご報告を申し上げたいというふうに思います。

「札幌市洪水ハザードマップの作製について」

石狩川、豊平川がはんらんした場合に、浸水が想定される地域の住民の方が安全に速やかに避難できるように、避難場所だとか避難する際の危険箇所等を分かりやすく地図で表示した洪水ハザードマップを作製いたしました。

作製に当たりましては、学識経験者や地域の代表者、それから河川管理者などからなります検討委員会を設置いたしまして検討を行ったわけでありますが、その際に地元の説明会も数回行い、そこで出された意見もこのハザードマップに反映をされているということでございます。

今回作製いたしましたのは、「北区・東区版」、それから「中央区・豊平区版」、「白石区・厚別区版」の3種類でありまして、7月下旬に札幌市のホームページに掲載するほかに、特に想定される浸水被害が大きいと言われております北区・東区の一部世帯を対象にこのマップを配布させていただいて、地元で説明会を行うというふうな手はずになっております。

また、特に想定されるところ以外の北区・東区の残りの世帯、あるいは中央区の全世帯、白石区・厚別区・豊平区の浸水想定区の各世帯には、17年度中にこのマップを配布するということにさせていただいております。そして、「西区・手稲区版」につきましては、18年度中に作製をし、配布をするという予定にさせていただいているところでございます。

水害など、災害は忘れたころにやってくるというふうによく言われておりますけれども、備えあれば憂いなしという言葉がありますように、万が一のときに被害を最小限にするためにこの洪水ハザードマップを有効に活用していただきたい、このように考えているところであります。

また、7月24日には札幌コンベンションセンターで洪水危機管理シンポジウムが行われますので、こちらのイベントも市民の皆さんにご紹介をいただきたいというふうに考えております。

なお、「南区・清田区版」は、水防法に基づく浸水想定の対象区域外ということになっておりますので、現在のところそのハザードマップを作製するという予定はございません。

「チャレンジショップ『タヌたまプラザ』のオープンについて」

景気の低迷の中で、札幌市でも小売・サービス業などの起業家を育成いたしまして、都心部の商業地のにぎわいを取り戻したいということでいろいろな知恵を絞っているところでありますが、このたび、その成果の一端といたしまして、狸小路4丁目にチャレンジショップ「タヌたまプラザ」をオープンさせることができました。

それで、チャレンジショップというものの意図を少しご紹介したいというふうに思っております。

これは、新たに店舗経営を目指す起業家を対象に、街なかの空き店舗を貸し出しいたしまして、専門家による経営アドバイス等の支援を受けながら店舗経営を経験していただく。そして営業する上での実務的なノウハウとか情報、そういったものの提供を受けて、その習得をし、店舗を新規に開店するリスクを減少するというようなことを通じて起業家というものを育てていこうという試みでございます。

市内で創業意欲のある51人の応募者がございまして、その中から選考した4人の方が狸小路の4丁目の狸小路商店街サロン1階部分に7月9日からお店をオープンするということでございます。ぜひ皆さんにもPRという方法で応援をしていただきたい、このように考えているところであります。

タヌたまプラザの意味するところは、狸小路の「タヌ」、それから起業家の卵を育てるという意味で「たまご」、「タヌたま」というのはその合成語だということでございますが、狸小路に起業家の卵が集まる場所という意味で「タヌたまプラザ」ということにさせていただいております。

ぜひともこの事業も成功するように、皆さん方のご支援をちょうだいしたい、このように考えております。

お店の内容については、イタリアをメインにした輸入雑貨、デニムを中心としたリメイク商品、それから生活雑貨、国内外の人形および人形小物といった4店舗でございます。

「パブリックコメント手続きに関する要綱の制定ついて」

3月末の記者会見で皆さんにもご説明いたしましたけれども、要綱案について、パブリックコメントに対する市民のパブリックコメントを求めるということで実施させていただきました。

20件ほどのご意見がございまして、その中で、政策案の公表方法と意見募集方法について、市役所の本庁舎だとか区役所だけではなくて、もっと身近な場所で政策案なり資料を閲覧したり、あるいはそのコピーを提供してもらったりすることができるようにしてはどうかというふうなご提案がございました。まちづくりセンターをそういう形で活用したらどうかというふうなご提案がございましたので、これはもっともな話だということで、より身近な場所においても政策案の配布、意見を受け付けさせていただくというようなことで、要綱案をそのパブリックコメントによって修正をさせていただいたところでございます。

そういうことで要綱案ができましたので、これに基づいて今後、札幌市の重要な施策決定過程にはこの制度を利用して、市民の皆さま方の意見を反映する、そういう制度の中で有効に市民参加を勝ち得ていきたいと、このように考えているところであります。

政令指定都市では既に名古屋、大阪、さいたま、福岡、横浜、北九州、この6市が既に実施をしておるところでありますので、札幌市は7番目の実施ということになります。7月1日から導入いたしますので、そのように広報方お願い申し上げたいというふうに思います。

ただし、実際に活用されますのは、7月の下旬に新まちづくり計画案をお示しすることになりますので、そのころからということになるかと思います。

「エコスタイルの実施について」

札幌市ではCO2削減アクションプログラムというものをことしからスタートさせておりまして、ストップ・ザ・温暖化キャンペーンということを札幌市が先導的に取り組みをしていきたいということでさまざまな企画をさせていただいているところでありますが、市民や企業の皆さん方にもそのことを知っていただいて、そして一緒に頑張りましょうということでやっているところであります。

7月1日から始めるエコスタイルについては、従前は7月、8月の2カ月間でありましたけれども、ことしは9月まで延長して実施いたします。9月もまだ暑いということでありますので、上着やネクタイを着用せずに札幌市役所の職員が仕事をさせていただくということです。室温を28度に設定し、上着を脱ぐ、あるいはネクタイを外すということで軽装にさせていただいて、そして暑さをしのぎ仕事をさせていただく、そのことでCO2の削減、省エネ効果を発揮したいということでございます。皆さんのご理解とご協力をお願いしたいというふうに考えているところでございます。

配布資料

質疑内容

「参議院議員選挙について(1)」

北海道新聞

24日に参院選が公示になりますけれども、この前の記者会見、前回も質問が出たのですけれども、その後、市長は特に特定の候補者なり何なりの応援をされるという考えはございますか。

市長

人気がなくなったのか、どこからも声が掛かっておりませんので、今のところ何も考えておりません。

「参議院議員選挙について(2)」

朝日新聞

選挙に絡んでなのですけれども、市長ご自身というよりも、年金改革とか多国籍軍参加問題とかいろいろな騒動がありますが、投票率だいたい57、8%、半分ぐらい選挙に参加しないということですが、市の長として市民にどのような視点で選挙に臨んでほしいかということ、それと、ご自身はどのようなスタンスで臨みたいかという2点をお聞かせください。

市長

投票率が非常に低いということは、私の札幌市長選でも、再選挙でも味わったところであり、一番私の憂いているところであります。

今度の参議院選挙のことについては、さまざま論点というものも提示をされておりますけれども、選挙はさまざまな観点で国民の意思というものがそこに反映をする非常に重要な機会でありますので、とにかく棄権をしないでいただきたい。棄権をしないで、よく自分の市民としての物の考え方というものを十分熟慮をされて、国の行方といったものを決定するために参加をしていただきたいというのが私の述べられることだというふうに思っております。

私自身もさまざまな報道に接して、情報提供を日々テレビ、ラジオ、新聞、雑誌等で得ており、十分に熟慮をして選択をしたいというふうに考えております。

「創成川通再整備事業について(1)」

北海道新聞

創成川通の再整備事業、いわゆるアンダーパス連続化事業についてお聞きします。札幌市は先日、道に対して事業認可申請を行ったというふうに承知しておりますが、その中で、北大通の東側の延長についても計画に盛り込まれているとお聞きしましたが、市長はかねて北大通の東側への延長について、引き続き今後も検討したいとか、あるいは継続的に考えたいというふうにおっしゃっておられましたが、現時点でこの北大通の問題についてどんなふうにお考えになるのかお聞かせください。

市長

もともとの都市計画決定等について、北大通を東伸するという案が盛り込まれていたわけでありますので、私どもの事業認可申請にはそのような線でさせていただいたという経過がございます。

この問題につきましては従前から市民議論がたくさんあるという事実があります。それは今も変わらない事実でありますので、私としてはそういう議論があるということを踏まえながら、今後この事業をしっかり進めていくということで申請をさせていただいたということでございます。もちろん、人と環境を重視した都心交通を実現するという視点を大事にしながら、これから幅広い検討を継続していくということであります。

「サマータイムについて」

NHK

サマータイムについて、札幌商工会議所が7月からスタートをして、札幌市や道にも参加を呼び掛けているということなのですけれども、札幌市の対応としてはどのようになりますでしょうか。

市長

札幌市にもサマータイムについて呼び掛けがございまして、北海道の新しいライフスタイルというものを創造していくために、北海道(に※注)も道州制特区の提言の中で導入について提案を行っているということもございます。

(※注について=サマータイムの導入については、札幌市が北海道に対して提案を行っているものでありますが、北海道が提案しているような言い回しになったため、訂正いたします。)

札幌商工会議所が7月に予定しているサマータイム実証実験ということでのお尋ねでありますけれども、私ども、参加の方向で今考えているということでございます。

実際に実験参加に当たりましては、今のところ、総務局や企画調整局、環境局、経済局の4局での実施を考えているところでありまして、その中でも、市民対応があります窓口の職場については、今回は含めないというふうにしようと考えております。職員数で約200人の方々に参加をしていただけるように、今、調整をさせていただいているところであります。

これにつきましてはいろいろな議論がありまして、一部だけ実施してどういう効果があるのかとか、どういう評価の仕方をするのかと。実験というからには、その評価の基準がなければいけないじゃないかというふうな議論もございます。そういう中で、一部実験に参加ということの評価の基準というのは、かなり限定されたものになるとは思います。

しかし、北海道という地域の特性を生かしながら生活の余暇時間をどういうふうに創出し、それを利用するかについての職員の皆さん方の意識の問題だとか、あるいは、それを実施するとどんな混乱が起きるのかとか、デメリットがあるのかというようなことも、これから項目を定めて評価をしていきたいなというふうに考えているところであります。

今、その問題についてもう少し調整し、内容・点検項目等についての整理をさせていただいているというところでございます。

NHK

ほとんどが民間企業だということなのですけれども、行政が参加することの意味とか意義とかというのはどのようにお考えになりますか。

市長

もちろん、行政においてもどういうふうな影響があるかということを調査したいということであります。

NHK

今の段階で、行政が参加することによって見込まれる経済的な効果とか、それ以外の効果とかデメリットとかというのは、何か想定できるものがあるのでしょうか。

市長

今申し上げましたように、今とりあえず考えられるのは、ライフスタイルの変更といいますか、1時間早く起きて1時間早く帰るということによって、あるいは2時間というのでも結構なのですけれども、とりあえず1時間ということで、その1時間をどういうふうに利用し、そしてどういう消費活動に結び付くのかということ、そういう時間の使い方についての意識調査というようなことが重点になるのではないかなというふうに思っているところであります。

「創成川通再整備事業について(2)」
「構造改革特別区域計画及び地域再生計画の認定書授与式について」

札幌タイムス

先ほどの創成川通の、北大通のアンダーパスについて、引き続き市民議論をということで、以前に東伸の交通量を測定するというようなことも聞いたのですけれども、そういうことを今後やるのかということが1点。あと、きのう東京に行かれて、構造改革特区の認定式、直接受けられる予定だったのですけれども、予定が狂ってということだったのですが、首相に何か伝えたいこととか、考えていたことがあればお聞かせ願えないかと思うのですけれども。

市長

創成川通の問題については、先ほど申し上げましたように、人と環境という問題について、これが1つ札幌市のテーマでもあり、そして、市民議論として、そういう東伸の問題について意見の表明がずっと根強くされているという事実がありますので、それは無視することはもちろんできないわけであります。今後ももちろん、そういう議論があるということを私は認識しながら事業を進めていくというふうにお答えさせていただきたいと思います。

きのうの構造改革特区認定書授与式に参加をさせていただきましたけれども、特に首相には、北海道をよろしく頼むよというふうには、機会があればもちろん申し上げることができればよかったかなと思いますけれども、残念ながらそういう状況になかったということであります。

今、自治体はみんな困っていますので、どなたが話をしても、240人ぐらいですか、各市町村の代表者がお集まりになって、ミーティングのような形であったわけでありますけれども、どこのまちも、今の三位一体改革の中でアンバランスが出てきているという事実、みんな財政的に厳しい、そういう状況にあるわけでありますが、どなたがお話をしてもそういう話にはなるだろうということは想定されますので、特に私の方ではこだわらないということでございます。

「高層マンション建設が周辺に及ぼす影響について」

HBC

マンション建設の際の周辺への影響についてなのですけれども、今札幌市内で高層マンションの建設が進んでいまして、その際に、例えば日照の問題ですとか、これまでの規制を超えた部分でいろいろ問題になっていることもありますけれども、そうしたマンション建設の際の例えば教育施設ですとか、あと周辺住民の日照とかプライバシーの問題というのを市長はどのようにお考えか教えてください。

市長

私の考えは、もちろん、非常に悩ましい問題であるということに尽きるわけであります。街全体のありようがどうあるべきなのかということ、都市に生活をするということのメリットとデメリットをどう調整していくかという大きな課題があるだろうというふうに思いますし、札幌市において有限な都市空間といったものをどう有効に活用していくのかというようなことも重要なテーマとして与えられている中で、日照という問題について非常に多くのトラブルが発生しているということも現実であります。

ご質問の趣旨は、建築基準法で定められている以上の規制が何らかの形で条例等でできるかと、こういうふうな大問題についてであります。これは、現在のところ、法解釈の問題としては、私権の制限ということになりますので、条例で日照時間の規制を法令以上に強めて、一律に時間を延長するとか規制を強化するというようなことは、法理論的にはなかなか難しい議論だというふうに言わざるを得ないというふうに思います。

しかしながら、個別の問題として、私どもの本当に現実的な対応として、隣接する利用者、土地所有者、建物保有者の倫理の問題だとか、あるいは都市に住む者のお互いの理解といったことの必要性なども含めて、調整するのに、腹を据えた指導助言という形で対応するしか今のところはないのかなというふうに考えております。

法理論的な問題については、もちろん、法律を改正したらいいではないかという問題も含めて、これからまだまだいろいろ議論をしなければならないと思いますが、さらに検討を進めていきたいなというふうに思っております。

「敬老パスについて」

札幌タイムス

敬老パスについてなのですが、上限額などについての新しい案を市民に示される時期というのは、いつごろになりそうなのかというのが1点と、あと、市長の中で現在、3月に示した2万3、000円の上限と自己負担3、000円という、その案を変えることになるだろうなと予想されているのかということ。
あともう1点なのですけれども、先日の議会で、JRも使えるようにしてはどうかという意見が出たことについて、その後、調査検討などは進んでいるのでしょうか。

市長

JRとの関係については、一応調査の指示はしてあるところでありますけれども、まだ報告を受けておりません。それから、見通しといいますか、いつごろ案が出るのかということについては、これもまだ明確に申し上げることはできないという状況であります。鋭意努力をしているということでご理解いただきたいと思います。

一部に、こういうのは「エイ、ヤッ」とやった方がいいというご議論もお聞きいたしますけれども、私は、物の考え方を市民的に議論することが本当に大事な問題だというふうに思っております。もちろん「エイ、ヤッ」で決められないことはないと思うのです。しかし、これからの市政のあり方、あるいはこれからの市の行政サービスといったもののあり方ということについて市民議論をしっかりやっていかなければ多分いけない状態、時代の転換点にあるというふうに私は考えておりますので、これは少し時間をかけても、十分な議論を尽くして妥当な線を探るということが正しい選択であるというふうに私は考えているところであります。

札幌タイムス

4月の新制度実施というお考えは変わっていないのでしょうか。

市長

それは予算の問題もございますので、そういうことを念頭に置いて努力をしているというところでございます。

(以上)

この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

(作成:札幌市広報課報道係)

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