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更新日:2011年3月1日

平成16年度第5回定例市長記者会見

日時 2004年6月8日(火曜日)14時~
場所 記者会見室
記者数 14人

冒頭、市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

発表内容

「さっぽろキャンドルナイト2004の実施について」

環境問題について私ども札幌市も全力で取り組むということを申し上げ、具体的に「CO2削減アクションプログラム」を立てて、各市民にも企業にも呼び掛けるなど、いろいろなことをやっているわけでありますけれども、その一環といたしまして、市民1人当たりのCO2排出量を10%下げるという目標を達成することを市民的に本当に確認をしていただきたいということの1つのイベントといたしまして、6月21日の夏至の日に電気を一斉にみんなで消して、キャンドル、ろうそくで生活してみないかと、こういうふうな運動でございます。

昨年も市民運動としてございましたけれども、ことしは「ストップ・ザ・温暖化キャンペーン」、この中に位置付けて呼び掛けをしようということでございます。6月21日、月曜日の午後8時から10時までの間、市役所はもちろん、大通公園のテレビ塔、それから札幌市の名所でございますモエレ沼のガラスのピラミッド、そういうさまざまな施設がございますが、ここをみんな消灯しようと。そして、まちの中のビルのオーナー、利用者等にも呼び掛けをいたしまして、この2時間は本当に明かりをなくして、ゆっくり環境のことを考えようではないかという企画でございます。

明かりを消して、そして、ゆっくり生き方も考えてみようではないかというふうなキャンペーンでございまして、お手元にも配布してあるチラシには、「明かりを消したら、想いが灯る」、「でんきを消して、スローな夜を」というふうに書いてありますが、今の文明を少し考え直してみようというふうな運動でありますので、ぜひ多くの方にご参加いただきたいなと思っております。

このためのイベントとして、星空の観察会だとか、あるいはコンサート、キャンドル作りの教室、そんなことも市民の皆さん方に企画をしていただけるということでもございます。それから、14日から札幌環境プラザなどでキャンドルを、ろうそくを配布させていただくというようなことがございます。ぜひ多くの方に参加していただきますように、そして、身近なところから地球環境を考えていただきたいということで、皆さん方にもご協力をいただきたい、このように思っております。

「札幌芸術の森野外ステージリニューアルオープニングイベントの開催について」

前にもお伝えいたしましたけれども、芸術の森の野外ステージが完成いたしまして、リニューアルオープニングイベントが、このたび行われます。

2つございまして、1つは、6月20日、日曜日でございますが、この日に、野外ステージで札幌フィルハーモニー管弦楽団やHBC少年少女合唱団、それから私が昔所属しておりましたNOVA男声合唱団、当日、私も臨時で入れていただいて、歌わせていただきたいというふうに思っております。それから、YOSAKOIのチームだとか、創作太鼓だとか、そういうステージでにぎやかに演奏をしてみようと、こういうふうな企画でございます。

このステージの音響がどうなっているのかということなのですが、ことしのPMFの首席指揮者としてお招きをしております世界的な指揮者、ワレリー・ゲルギエフ氏、ロッテルダム・フィルハーモニーの常任指揮者ですけれども、彼が、5月23日にKitaraで演奏会があった次の日に野外の音響をチェックしてくださったのですが、大変素晴らしい音響だということで折り紙付きということでございます。

そこで、実際にオーケストラ、それから合唱団等が行って、やはり確認してみて、自然の中で非常に一体となったいい音が出るということのようでございます。

それから、野外ステージの屋根のせり出し部分について、この間もう1回確認したのですけれども、この雲の形をしたせり出し部分はやはり世界一だそうです。こういうふうに1つの建物からこれだけ大きなせり出しがあって、その下に500人座れるという建物は世界にないようであります。また世界一が1つ増えたということで喜んでいるところであります。

それから、7月17日でありますけれども、PMFの15周年記念式典がございます。PMFは、レナード・バーンスタイン氏がこの野外ステージから始めた演奏会といいますか、教育プログラムでありますので、この建物にバーンスタイン氏のメモリアル・プレートを付けることにいたしました。彼の肖像と彼が残した言葉、PMFにかける思いといったものが刻されたプレートをはめ込んでおりますけれども、それの除幕式等も17日に行う予定にしております。

また、PMFオーケストラやPMFウィーン・フィルハーモニーの首席奏者たちが、演奏会をここで催すということになっておりますので、併せてご案内をさせていただきたいと思います。

「第44回全北海道広告協会賞の受賞について」

それから、ちょっと話題でありますけれども、資料はございませんけれども、大変楽しいことがございました。

札幌市ではCM放送だとか、あるいはポスターなどをいろいろ出してシティPRに努めているところでありますが、このたび、第44回全北海道広告協会賞というのがございまして、ラジオ部門と、それからポスター部門でそれぞれ優秀賞を受賞したということでございます。ここにあるポスターは、「その国はSAPPOROです。」、「未知と出遭うまちSAPPORO」というコピーが添えられた石山緑地のものでございますけれども、これらがポスター部門で優秀賞に選出されたということが1件でございます。

もう1つはラジオ部門でありまして、地下鉄の利用喚起といったものをしたいということで、昨年、冬にお客さんがもっと乗ってくれるようなPRを考えたいということで、私も相当焦っていたものですから、交通局の方にラジオCMを作ってくれるようにお願いいたしました。

そのCMの内容は、彼女とデートをするのに、車で来たがために時間に遅れたということで、危うく恋が破たんしそうになるというストーリーなのですけれども、時間が経過するたびに彼女の態度が変わっていくという様子をうまく表したものです。最後のオチが、「冬はやっぱり地下鉄でしょ」と彼女がパートナーの男性をしかる、そういうフレーズで終わるという内容のCMでございます。これも優秀賞を受賞することになりました。

専門家から見て、非常にインパクトがある評価を受けたということでございますので、この調子に乗りまして、札幌のシティPRならびに地下鉄利用に、皆さん方にもまた一つ話題として取り上げていただくと同時に、市民の皆さん方のご利用の増進を図っていきたいなと、このように思っているところであります。

この表彰式が6月30日にございまして、ありがたくちょうだいしようということでございます。

「就任1年を振り返って」

きょうは折しも6月8日でございます。私にとっては、1年前の本日、再選挙の投票日でございまして、きょうの夜10時半ぐらいに当選をするという報告を受け、複雑な思いでいたところでございます。

1年たちまして、この間、記者クラブの皆さま方には本当に大変お世話になったことを心から感謝申し上げたいというふうに思います。

この1年の感想でございますが、幾つかの新聞社やメディアからインタビューをしていただいて、記事に表していただいたところもございますけれども、私の気持ちといたしましては、無我夢中の1年というのが本当に正直なところであったかというふうに思います。

全く行政経験がない、政治家の経験もない、本当に一人の民間人として生活をしていた者が、ぽっと1万6、000人からの大組織の中に入って、そして186万人の市民の利益とはなんぞやということを問い続け、実現していくためには、大変な戸惑いといいますか、自分の身の処し方、一つ一つの判断が本当にこれでいいのかということを常に問うていかなければならないという、そういう毎日でございました。

私でなければ、もっと行政経験のある方であれば、もっとスムーズにいくこともたくさんあったのではないかというようなことを思いながらも、私は、多くの市民の皆さま方にお約束したことを今は一生懸命やるだけだということで、この1年やってきたつもりでございます。

社会情勢が、右肩上がりの経済から、どんどんそうではない状況になっていく、人口も、右肩上がりで増えていくというところから、先が見えて減っていく。したがって、税収も落ちれば社会構造も違ってくる。少子・高齢化という状況の中で、本当にこれからの行政というのはどうあらなければならないのか、公共サービスというのはどうあらなければならないかということで大変厳しい判断を迫られる、そんな時期に、出くわしたと言ったら変な言い方でありますけれども、そういう時代の転換点で仕事をしなければならないというふうな状況にございまして、私どもも、多くの市民の方々が何を求めておられるのか、そして私たち自身、自分たちの自治というものを自分たち自身でやっていかなければ、これからはもういけないのだというふうな認識に立って、多くの市民の方と話し合いをさせていただき、また、議会でもさまざまな議論をさせていただきながら、この1年何とかやってくることができたと思います。

その中で、元気ビジョンという形で、公約をその中に織り交ぜて施政方針を立てております。市民参加の中で市役所改革をやっていくのだ、新しいまちづくりをやっていくのだ、そんな思いを込めて3つの市民会議を立ち上げ、それぞれから今までに少しないような、手作りの感のあふれる提言書等もちょうだいし、そして、これからまた新しい1年の間に、それを着実に実行していくというようなことを心の中に決めて今いるところであります。

この間、お約束したことのほぼすべてについて、手付かずのものはないという状況でございます。まだまだ広く浅くしかありませんけれども、市役所職員の皆さま方の協力を得ながら、そして、皆さま方の努力が市民の方々にもよく分かっていただけるようになって、みんなで力を合わせてこの街をいい街にしていきたいなという思いでいっぱいでございます。

また、新しい1年、一生懸命頑張ってまいりたいと思いますので、記者クラブの皆さま方には、私どものやっていることを的確にご評価いただけるということとともに、ご批判をちょうだいしながら、また、市民の皆さま方にもわれわれの言わんとするところ、真意といったものをしっかりお伝えいただいて、協働社会、みんなで頑張る、そんな社会になるようにお力添えをいただきたいということを本日6月8日を期して、感謝とお礼と、そして皆さま方に対するこれからのご期待といったものを申し上げて、お願い申し上げたいというふうに思うわけであります。

配布資料

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質疑内容

「市長就任1年間の自己採点について」
「北海道新聞が行った世論調査の結果について」

北海道新聞

今、当選から1年ということで幾つかお話があったのですけれども、1カ月のときも半年のときも聞いたのですが、自己評価を採点という形でされたときもあるし、されなかったときもあるのですけれども、それを聞きたいというのが1点と、北海道新聞の世論調査で、「市長が代わったことで市政は変わりましたか」という質問で、「感じる」と答えた方が3人に1人で、残りは「まだ感じていない」という方が結構多かったのですけれども、その数字についての感想をお聞かせ願えたらと思います。

市長

自己評価、自己採点はどうかということなのですが、これは点数というのは非常に難しくて、どういう基準で評価をするかというと、自分でこういうことをやるよというふうにお約束をして選挙に出馬したわけでありますので、その内容がどこまで実現できているかということで評価するべきだろうというふうに思います。

これは4年かけて私はやるよというふうに言ってきたことでありますので、1年目でどこまで、進ちょく状況といいますか、何%できたかというふうな話になろうかと思いますが、そうするのが一番フェアなのですけれども、しかし、物が物だといいますか、民主主義とかそういう、形に表れるのが、非常に測るのは難しいものもございます。制度として、システムをそういうものに切り替えていこうということをやってきたという意味合いではそれなりの評価を受けられるかもしれませんが、では、効果がどういうふうに上がったかと言われると、それはこれからの問題であります。

そういう意味で、点数あるいは進ちょく状況ということで自己評価することはなかなかできない。そういう意味では、自分の意識の問題として、まじめに、有権者の方々からご期待いただいたことを裏切らないように一生懸命やってきたということを、私自身は自分では言えるというふうに思います。

そういう姿勢に対して市民の方々が何点つけてくださるかというのは、厳粛な思いのもとで受け止めたいというふうに考えております。

2番目のご質問でございますけれども、人が代わって市政が変わったと感じるかどうかということでは、7割の方がアンケート、世論調査の中では「あまり感じない」というふうなご回答だったということを新聞で知りました。

私もそれは、何も変わったと思わないのかなというふうに、そのことについては少なからず衝撃は受けるわけでありますけれども、しかし、私は、やり始めて、これからその7割の方がどれくらい変わっていただけるだろうか、関心を持っていただけるだろうか、そして、市民一人ひとりが、自分と政治なり市政といったものが関係なくはいられないのだという状況に今なりつつあるということをしっかり皆さん方に情報提供し、共に考え、共に悩むということを繰り返していくということで、その7割の方々の数字というものは私の1年目の成績表の中にしっかりと刻んで、これから頑張っていきたい、こういうふうに思っております。

ただ、40代以上の方は、変わったぞと。少し私どもと年代が近い方々は、大分変わってきたのではないかというふうに思っていただけているというのは、少し反応があったのかなということで、少しうれしく思っているところであります。

「札幌ドームの社長人事について」

読売新聞

いきなり俗っぽい質問で恐縮ですが、札幌ドームの社長人事についてお伺いしたいのですが、市長は4月中旬の記者とのインタビューで、桂社長が遅くとも6月までに退任なされて、その後、スポーツと経営感覚に明るい方が就任するであろうとの見通しを述べられましたけれども、なかなかその人選が難航しているようなのですが、そうした中で、上田市長自身にまず社長のバトンをという話が出ているようなのですけれども、そのことについて、市長自身お受けになる気持ちがあるのか等を含めてお答え願いたいのですが。

市長

私も、桂現社長の後任人事について責任を持って考えなければならない立場に今ありまして、4月でしたでしょうか、お話をした気持ちに変わりはないところであります。そのための努力を一生懸命してきたわけですけれども、今日に至ってもまだ十分調整がつかないという状況の中で、私が当面やるべきだというふうな話も聞こえてまいります。それも選択肢の一つとして考えるという状況でございます。まだ少し期間がございますので、最終調整をさせていただくというふうな気持ちでいるところであります。

「参議院議員選挙について」

毎日新聞

参議院選挙のことについてなのですけれども、市長は去年、衆議院選挙の時は、民主党の候補者の方々の集会に出たりとか、終盤戦には選挙カーに乗ったりというようなこともありましたが、今回の参議院選挙ですけれども、どういうような姿勢を示されるのでしょうか。

市長

特に基本的な姿勢ということで考えているものは今ございません。そして、どこからも具体的な要請というものは受けておりませんので、今のところはまだ。もし、何らかの形でアクションがあれば、それはそのときに考えるというふうに思っているところであります。

毎日新聞

去年、札幌市長選を共に戦った友人からの熱い応援要請を断れなかったというような発言が記者会見でありましたが、もし、友人からお誘いがあった場合はどうされるのでしょうか。

市長

そのときに考えるということで。いつもきつい質問をされるものですから、私も困るのですけれども。

「財政再建について」

日本経済新聞

財政問題、財政再建について伺いたいのですけれども、残りの任期中、今後どんどん交付税が減ることは予想されるのですけれども、具体的にどういう手だてで財政再建をしていくのでしょうか。

市長

まずは、事務事業の総点検というのをずっとやって、内部努力を重ねていくというのが第1であります。

次に、市役所がやらなければならない仕事かどうかをしっかり見極めて、民間にお願いできることは民間にやっていただくということをしっかりやる、これが第2番目です。

その次に、公共(今まで行政が役割を負っていた部分)を市民がどう担うことができるかというふうなことも考えていかなければならないと思います。

これだということ(解決方法)があるわけではありませんが、その3つの基本的な方針、これはずっと前から申し上げておりますけれども、そういうものを一生懸命やっていくことによってしか対処はできないだろうというふうに思います。

あるいは、税収を上げるためにはどうするかというようなことも、これは経済政策の中でやらなければならないことでありますので、少なくとも今よりも税収が落ちないようにするためには、会社がつぶれないようにするというようなことをしなければなりません。それから、働く場を確保する、そして就労をサポートするような事業をやるというようなことで、みんなが元気に働けるというふうな状況をつくることによって、税収も上がれば、あるいは、今扶助費で生活をされている、生活保護等を受けておられる方がそれを受けなくて済むということになれば、財政の改善にはなるだろうと。そういうふうないろいろなことに関心をちゃんとバランスよく払っていくしかないだろうなというふうに思います。

「CO2の削減に向けた今後の進め方について」

NHK

きょう発表がありましたCO2の削減の関係でお聞きしたいのですけれども、これからの時期、暑くなって、北海道といえどもエアコンを使ったりとかということで電気の消費が増えると思うのですが、その一方で、CO2の削減にはちょっと追い風になるのかなというような、原油価格の高騰とかあって、多少揺れていく時期かなと思っています。市長はCO2の削減について、かなり危機感をお持ちになりながら進めているのだと思うのですけれども、こうした背景もありながら、今後の進め方というところであらためて、具体的なものがあれば、それを盛り込みながら教えてください。

市長

市役所レベルで言えば、7月になれば、ノーネクタイで、半袖でいいよというふうな運動をやっております。こういうものも、市役所だけではなくていろいろな民間の事業所も、暑いときは暑さを受け入れるといいますか、そういうふうなことで、環境に適応した生活レベルをわれわれは保持するのだというふうなことに努力をすることによって相当違うだろうと思います。それもCO2のことをみんな頭の中に描きながらやりましょうよという運動を、今までは市役所の中だけというふうな運動形態に、ややもすればなりがちだったのですが、そういうことを率先してやっているのだということを理解していただくようにしようではないかというのが1つだと思います。

あとは、今環境について実際に、各国の国レベルではなくて、自治体レベルでどんなことをやっているかということの意見交換なども行います。8月6日に、オーストラリア、あるいはアメリカのポートランド、韓国の大邱(テグ)市など、幾つかの街の人たちが環境設備について共に学ぼうと、おいでになります。そういう集会を、今企画しておりますが、そういうところでも、各都市でどんなことを頑張っているのかというようなことの情報交換をしながら、手を組んで運動を起こしていこうというふうなこともやっております。

6月11日から私もポートランドへ出張いたしますけれども、ポートランドも環境施策が非常に進んでいる街だと、全米一進んでいるところだというふうに言われております。CO2を19.何%ぐらい削減したというふうな実績があるというふうにも聞いております。そこら辺の意識の形成の仕方だとかいったものを学んでまいりたいというふうにも思いますし、あらゆる角度で情報収集し、われわれができる、そして市民が納得しやすい、一緒にやりやすい、そんな運動形態を提唱していくというふうに、私は頑張っていきたいなと思っております。

きょうの資料の中にもございますが、名前を募集していましたCO2削減キャンペーンのキャラクターグループ名に、190件の応募の中から、保科祐香(ゆか)ちゃんという小学校6年生の「CO2へらすんジャー」が採用されました。これは、さっぽろストップ・ザ・温暖化キャンペーンの第1弾として、キャラクターグループの活動をするための名前を付けていただいたものです。

こういうことも、小さい子どものころから環境の問題についてみんなで繰り返していくといいますか、実践していくというようなことを積み重ねることによってしか、なかなかこの目標を達成することは難しいと思います。そういう努力を重ねていきたいなというふうに思っております。

NHK

原油価格の高騰とかなんかはどうなのでしょうか。いい方に転ぶのでしょうか。

市長

それは、どっちがいいのかはよく分かりませんけれども、原油はなるべく大切にしなければならない資源でしょうから、そういう側面と、必要なときは使わなければならない、文明を維持しなければならないというのもあるのでしょう。そこら辺のバランスの中で、無駄遣いをしないという、最大限そこはしない、あるいは省エネの努力を重ねるということでしか今は対応できないのではないかなというように思います。

「就任から1年間で最も印象に残ったこと」
「出資団体の見直しに向けての決意」

TVh

1年を振り返ってという部分なのですけれども、この1年間で最も印象に残ったことを何か1つ挙げるとしたら、2つでも3つでもいいのですけれども、なるべく印象に残ったものということで1つ挙げられるとすれば何でしょうか。また、出資団体の見直しに関して評価委員会も始動しましたけれども、市長ご自身として、2年目に向けて、どういう決意を持って当たられたいのか、この2点についてお聞きしたいと思います。

市長

大きな出来事としては、今の1つ目のご質問に対する回答としても、出資団体の第三者評価委員会というのが立ち上がったというのは相当大きなウエートを占めていると私は思っております。それは、市民の市役所に対する物の考え方で、かなり不信感を持っているといいますか、そういうふうなことの1つ大きな、それは根拠があるかないかはしっかり調べてみなければわかりませんけれども、何となく市役所と第3セクターとの関係があいまいもことして、市民には非常に分かりにくいというようなことは、これは言われてきているところでありますし、ある意味では、市役所と市民との間の信頼関係をある場面では阻害する、そういううわさが出たり、疑惑が持ち上がったり、指摘をされたりというようなことがありました。

そこをやっぱり、そうではないのだ、あるいは、指摘されたところは、これはそうかもしれないと。だからこれは改革しよう。あるいは、そうではないのだ、これは役に立っているのだ、すっきりしようというふうなことができるということが、第三者評価委員会でいい仕事ができれば、市役所との心のバリアといったものが取り除かれ、そして、市役所がやろうとしていることはみんな市民のためにやるのだというふうなことで共通理解を得ることができる。その上で今私たちに何が必要なのかということを真剣に考えていくことができる、そんな素地ができてくる大きなものになるだろうというふうに私は思います。

怠けて、2つの質問について1つで答えてしまいましたけれども、そんな思いでおります。並々ならぬ決意で臨みたいというふうに思っております。

(以上)

この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

(作成:札幌市広報課報道係)

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