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更新日:2010年12月27日

平成15年度第14回定例市長記者会見

日時 2004年3月10日(水曜日)14時~
場所 記者会見室
記者数 19人

冒頭、市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

発表内容

「新しい観光ポスターの完成と集客交流パネル展の開催について」

来客2、000万人プランというのが私の公約でもありまして、これを実現するためにさまざまな試みをしていこうということで、平成15年度から実施をしております集客交流・シティPRキャンペーン事業というのがございますが、その一環といたしまして、新しい観光ポスターといったものを作っていこうということで作成したものでございます。ここに掲げておりますのが新しいものでありまして、ご覧になりまして、「これはどこかしら」というふうに思っていただければ成功というふうなことだと思います。

1枚は石山緑地の写真ですが、これはちょっとなかなか、札幌にこんな所があるのかというもので、「その国はSapporoです。」というのがキャッチコピーです。もう1枚は前田森林公園と、それからご存じモエレ沼公園の写真でございますけれども、こういうものを人目に付く所、特にJRの東京駅、あるいは大阪駅というような人がたくさん行き交う所で、こういうものを張らせていただくという計画でいるところであります。

そして、行政だけではなくて、市民運動として、集客交流という事業をみんなで担っていこうということで、市民の皆さん方に、知人、友人等に札幌においでくださいと、こういうご案内をしていただこうということで、観光はがきを全戸配布させていただくというふうに以前から申し上げておりますけれども、このポスターで使ったものと基本的には同じものを全戸に配布させていただいて、札幌の魅力を、市民の皆さん方がご自身でPRの先頭に立っていただくと、参加をしていただくということでお願いをしようというふうに考えているところであります。

そして、パネル展でございますけれども、3月22日から24日まで札幌駅の西口、それから、25日から30日まで地下街オーロラスクエアで、新しいポスター、それからさまざまな啓発ポスターといったものを展示させていただくというようなことで、この事業を展開させていただき、実のあるものにしていきたいというふうに考えているところでありますので、皆さん方の取材の方もよろしくお願いを申し上げたいと思います。

「さっぽろストップ・ザ・温暖化キャンペーンの実施について」

これについても再三申し上げておりますが、今や世界の地球環境は、温暖化という視点から言って、大変厳しい状況にあるということ、CO2対策については、京都議定書が守られないという状況の中、自治体としてもそれを放置しておくことはできないということで、札幌という大都市、186万人の大消費地でありますので、この札幌で、やはり少し厳しい目標を立てながら頑張ろうというふうなことで、このような温暖化キャンペーンを実施しようということで提示をさせていただいているものであります。

1990年比で10%減というのが私の公約でございますけれども、既に、1990年と比較いたしまして、札幌の場合は6%ぐらい多くなっているわけでありますので、どんどんどんどん悪くなっていっている状況の中で、私どももしっかりやっていかなければならないというふうに決意を新たにしながら、このCO2削減アクションプログラムというものを立てまして、市民の皆さま一人ひとりが参加をしていただくということを考えているところであります。

このキャンペーンのやり方でございますが、まず「CO2削減行動スタート宣言」というのを、この場をお借りいたしまして私がさせていただくということでこの運動を展開させていただく、これから向こう1年間頑張るという区切りにしていきたいというふうに考えているところであります。

宣言でございますけれども、「私は、地球温暖化が深刻な問題であるという認識に立ちまして、二酸化炭素削減に向けて、市民の皆さんとともに、より一層の取り組みを進めることをここに宣言いたします」ということを宣言させていただきます。

そして、具体的には、札幌の場合、特に民生用のCO2排出量が多いという、他都市と少し違った傾向がございますので、市民の本当に積極的な参加なしにはあり得ないという認識に立ちまして、この運動への参加と協力といったものをお願い申し上げたい、そんなことで呼び掛けるわけであります。

そのための具体策といたしまして、WEB(ウェブ)版の環境家計簿運動というものがございます。これは、インターネットでアクセスをしていただきますならば、自分がどれだけ電気を使ったのか、そして、出発点を書きまして、今電気代をどのぐらい払っているかということを記載していただいて、あるいは水道代をどのぐらい払っているかというようなことを記載していただきながら、次の月の領収書を見ますと、どのぐらい減っているかというようなことが分かる。その差がCO2削減に反映するのだというふうなことを、自分自らの運動、行動形態が地球環境にどれだけやさしくなっているかということを一目瞭然(りょうぜん)というか、肌身で感じていただけるというようなシステムにしていこうということから、このWEB(ウェブ)版の環境家計簿を付けてくださいということで、参加をしていただく呼び掛けをさせていただいているということでございます。

3月から利用可能になっておりまして、既に400人ぐらいの方が登録をされて、比較的評判が良いということでございますので、どうか皆さん方からも広報の方をお願い申し上げたいというふうに考えております。

それから、キャラクターグループ名の募集ということでございます。これからCO2削減について、札幌に住む人に非常になじみの多いキャラクター、日ハムのキャラクターやトメマル、コンサドーレのドーレくん、それからSTOCペンギン、この真ん中にいる人は誰か知りませんけれども、こういうキャラクターのグループを結成し、そのグループ名をみんなで付けようではないかということで、募集するということでございます。

私が考えたのは「必殺CO2仕事人」という団体名ですけれども、・・・受けないですね。そういうふうな、こういうことで進めていくのだというふうなことを盛り上げていただくために、皆さんでもう少ししゃれた名前を付けていただきたい。そして、いろんなキャラクターが、企業のキャラクターでもいいと思うのですが、こういうところにどんどん参加していくというような形でキャラクターをどんどんどんどん付け加えていく。それでみんなでやっていこうというふうな運動にしていきたいというふうに考えております。このネーミングの締め切りは4月12日でございますので、皆さん方のご協力をいただきたいということでございます。

今のところ、WEB(ウェブ)版の環境家計簿への参加、それからキャラクターグループ名の募集ということで、第1弾でそういう運動を展開していきたいと考えておりますが、これからも第2弾、第3弾ということを予定させていただいております。

例えば、キャッチコピーの募集だとか、シンポジウムの開催だとか、そういったことを連続的にやっていきたいというふうに考えておりますので、その都度またご案内申し上げますので、ぜひまたご関心を寄せていただきたいと思います。

「札幌都心部子ども関連複合施設のオープンについて」

これも従前からご案内申し上げておりますけれども、ようやくしゅん工いたしまして、4つの小学校が統合されていくというようなことでございます。統合される各学校の閉校式が、新聞紙上でも報道されておりますけれども、いよいよ4月からこの4つの小学校が、札幌市立資生館小学校ということで統合されるほか、しせいかん保育園、子育て支援総合センター、さらに資生館小学校ミニ児童会館と、この4つの施設が複合施設ということで活動を開始するということでございます。

これの具体的な施設の内容については、次のページにどんな使われ方をするのかということについても書かれてございますけれども、交流をするためのスペースを非常に多くとっているとか、あるいは学習空間、これもオープンスペースにしていろんなバリエーションのある授業のやり方ができるようにとか、いろいろな工夫をさせていただいているところであります。

それから、地域の皆さん方に使っていただく施設としても有効に機能するような配置の仕方もさせていただいているということであります。

それから、4つの学校がその歴史を閉じて新しい学校になるわけでありますので、100年以上の歴史を持つ、それぞれの学校の卒業生にとっても思い出深い小学校というのはやはりあると思いますので、メモリアルホールというものも設けまして、各学校の歴史といったものもしっかり展示をさせていただくというようなことで、配慮をさせていただいているわけであります。

それから、環境のことから言えば、グラウンドは天然芝にするというようなことだとか、あるいは太陽光の発電パネルを設置し、プール部分については、なるべくその太陽光を利用した省エネの使い方をしていきたいというようなことだとか、あと採光部分が非常にオープンになっておりまして、自然光がたくさん使うことができると、そういうふうなことにもなっているわけであります。

複合施設でございますので、小学校、保育園、児童会館、支援センター、これらの4つの機能が相互に補完し合い、充実した使い方、より良い使い方ができるようにするためにも、運営協議会というものを設けまして、定時にそういう協議会を持って、もっとこうやって利用、協力できないかというふうな話し合いもしながら、より良い施設の使い方を目指していきたいというふうに配慮させていただいているところでございます。

なお、記者の皆さん方には、公開を一般公開以前にさせていただくということで、3月22日の月曜日でございますが、9時から9時50分までの間、報道機関に事前公開を予定させていただいております。近づきましたら、またご案内申し上げますので、その節にはよろしくお願い申し上げたいというふうに思います。

「北翔養護学校の開校について」

平成15年5月から、西区発寒に建設を進めておりました北翔養護学校がこのほど完成をいたしました。重度・重複障がいのある生徒さんたちが学ぶ学校でございまして、従来、中央小学校、中央中学校に併設をされておりました豊成養護学校の中学部・高等部の施設をまとめたものでございます。より教育効果を高めたいというようなことから、この北翔養護学校を開校するという運びになったというご案内でございます。

重複障がいということでございますので、ちょっと耳なれない訓練のことが(資料に)少し書かれております。視聴覚、目や耳が不自由な方の訓練室のほかに、新たに水中訓練室や視覚・聴覚・触覚・嗅覚に働きかける訓練室、スヌーズレン室というもの、例えばにおいですね、そういうもので刺激をして指導をしていくというふうな、リラックスしながら、心地よい気持ちになりながら、さまざまな認識をしていくというふうな訓練だとお聞きいたしておりますけれども、そういう教育もできるような設備にさせていただいているということでございます。

開校日は4月1日でございますが、ここで(現時点で)25人の障がいのあるお子さんたちが学ばれるということになるわけであります。

「札幌芸術の森野外ステージの完成について」

これも何度かご案内させていただいておりますけれども、PMFの第1回の会場になりました芸術の森の野外ステージ、これは本当に突貫工事で造ったものでございますけれども、13年経過いたしまして、少し老朽化が激しいということで、新たに造り直そうと。造り直すためには少し立派なものをということで造らせていただいたのが、この3月19日にしゅん工するということでございます。見ていただきますと、かなり斬新なデザインでございまして、これから市民の皆さん方にさまざまな野外でのコンサート、あるいは演劇等にも使われるのかなというふうな気がいたしますので、どうぞお披露目いただきたいというふうに思います。

そして、PMFの15周年が7月にございますけれども、7月17日、開幕記念セレモニー等についてもここで実施するということにさせていただいているところであります。

この屋根の部分の下は大体500人ぐらいの方がいす席で雨をしのぐことができるという構造になっているというふうにお聞きいたしております。

「公園・緑地サイト『公園検索システム』の公開について」

札幌は市街地に緑地、公園をたくさん持っているということで、政令指定都市では一番多いというふうに言われております。2、537カ所公園があるということでございます。面積にいたしましては約1、923ヘクタールという広さでございまして、札幌ドーム350個分の広さであるというふうに言われております。

こういう公園を有効に利用・活用するというようなことが市民ニーズとして当然ございますので、その情報を的確にお伝えするために、こういうサイト、インターネットで引いていただけるようなサイトをつくったということのご案内でございます。

もちろんインターネットを持っておられない方については、コールセンター等にお尋ねいただければ、そこで代わりに情報提供させていただく、その場でコンピューターに書かれていることもお知らせすることができるということにさせていただいておりますし、遊具等で面白いものがあるところはどこかとか、あるいは無料のテニスコートはどこにあるのかというようなことも、自分の住所との兼ね合いで有効な情報がお届けできるというふうに考えておりますので、ぜひご利用いただきたいということで、このアドレスもご紹介いただければ大変ありがたいというふうに考えております。

「高病原性鳥インフルエンザへの本市の対応について」

いわゆる鳥インフルエンザの問題についての対応について、札幌市が現在どういうことをやっているのかということをご案内させていただきたいと思います。市民の方から非常に多く問い合わせが寄せられておりまして、札幌市の今までの対応について皆さん方にもご説明申し上げたいと思います。

市内の養鶏農家は8戸でございまして、約2万2,000羽の鶏が飼育をされております。これらの養鶏農家の巡回調査というものは1月下旬に既に北海道石狩家畜保健衛生所と合同で札幌市も行っておりまして、今のところ異常なしということでございます。

あわせて、さとらんど、あるいは円山動物園、北大などの展示・研究施設も調査をしておりますが、ここも今のところ問題はございません。

さらに、小学校で、鶏を飼育しているところがございます。106校あるそうでありますけれども、それと鶏を愛玩用に飼っておられるご家庭も、現在把握をしているのが16戸でございますが、いずれについても順次巡回調査を実施しているというところでございます。

万が一札幌市で鳥インフルエンザが発生した場合どうしたらいいかということになるわけでありますが、私、市長を本部長とする対策本部を立ち上げて、病気のまん延の防止だとか市民の安全確保に万全を期するということで、今そのような準備をさせていただいております。

まん延防止対策といたしましては、石狩家畜保健衛生所をはじめ、北海道との連携を強化いたしまして対応してまいりたい、このように考えております。

また、庁内の情報を共有化するということも非常に大事でございますので、連絡会議といったものを開催するということにさせていただいております。

今後とも横の連絡体制といったものをしっかりとりながら、万全の体制を整えていきたいということでございます。

市民の不安を解消するためには何よりも正確な情報提供といったものが第1だというふうに考えますので、今後早急に、札幌市のホームページだとかコールセンターなども活用いたしまして、情報提供に努めてまいりたいと考えているところであります。

現実の危険度というのはどのくらいあるのかということでございますが、既に皆さん方もご存じだと思いますけれども、鳥肉、あるいは卵を食べたということで鳥インフルエンザが人に感染するということはまだ世界的には報告はされていないという現状にございます。また、基本的なことでありますけれども、鳥、野鳥に直接手を触れたという場合には、うがいだとか手洗いをしっかりやっていただくということが基本でございますので、そういったことも注意事項ということで皆さん方に広報方お願いを申し上げたいというふうに思います。

また、先日、市内で鶏が捨てられているという事件がございましたけれども、不法投棄でございますので絶対にやめていただきたいということを併せて呼び掛けさせていただきたい。

そして、市民の皆さま方にはくれぐれも冷静な対応をお願い申し上げたいというのが鳥インフルエンザの対応について札幌市からご案内差し上げたいことでございます。

配布資料

質疑内容

「教育現場における国旗の掲揚と国歌の斉唱について(1)」

北海道新聞

きょう卒業式が行われた市立高専の件なのですけれども、日の丸・君が代の問題なのですが、きのう多分教育長のほうから市長のほうに報告があったと思うのですけれども、一連の経過の報告、どんな報告があったのかということが1点と、それとあと小中学校の日の丸・君が代の話については、教育委員会の独立性ということで、市長は議会でもあまり言及されていないのですけれども、今回高専ということなのですが、同じようなスタンスで特に言及することはないのかどうなのか、あればお聞かせください。

市長

一連の時系列でいろいろあったというふうに聞いておりますけれども、昨日教育長から説明がありまして、歌いたい人がいるということなので、工夫をしてみてはどうかというふうにアドバイスをしたというふうにお聞きしているところでございます。

私は、教育現場の独立性といったものを大事にしたいという考え方でございますので、教育長に対してはもちろん教育長のお考え、もちろんああしろこうしろという指示だとかいうことはするつもりはありませんけれども、一般論としてのいろいろな議論が市民の中にはあるわけでありますので、そういうものにはしっかり耳を傾けて教育行政も、やはり、行われなければならないということについては、基本認識として教育長も私も同じ認識を持っているところであります。

そして、先ほど申し上げましたように、歌いたい人がいるということなので、工夫してみてはどうかというアドバイスをしたということの報告は受けておりますので、私はそれに対してコメントをする立場ではないということでございます。
小中学校の問題についても、これは教育基本法で、私は市長という立場でありますので、教育現場について教育委員会の判断を尊重するというのは議会でもご答弁申し上げておりますし、それは私は正しい身の処し方であるというふうに考えておりますので、特に現在コメントする立場でないということでお願い申し上げたいと思います。

「教育現場における国旗の掲揚と国歌の斉唱について(2)」

STV

市立高専の話ですが、歌いたいというふうなお話がきのう教育長からあったそうですが、きょう、実際にそれほど歌っている人がいたようには現場では思えなかったのですけれども、その辺、実際の状況についてはどういうふうにご感想をお持ちでしょうか。

市長

基本的に強制されるべきことではないというのは、どんなことでもそうなのですけれども、特に思想信条だとか歴史観だとか、そういったことについていろいろなお考えを持つ方がおられるわけですから、特にきょうたくさんの人が歌ったか歌わなかったかということについて、私がそれについて論評するという立場でもないということでございます。

「中央区の高層マンション建設について」

uhb

今、中央区で幼稚園が高層マンションと日照権の問題で争っており、市長にも要望書、質問書などが来ていると思いますが、市のマンションに関する条例が教育施設などに配慮していないという声もあります。その点について市長はどのようにお考えなのかということ、今後条例改正も含めて市としてどのように対応していくのか、その2点についてお聞きします。

市長

現実に起こっている紛争について、今、私がどうこうという立場でございませんけれども、市の立場といたしましては、しっかり調整させていただいているという状況にございます。
もちろん教育的配慮をしなければならないということは、その場所の特殊性といいますか、今商業地域かどうかという線引きだけしかできていないというような状況がございますので、それは、それだけで十分か不十分かというふうなことも含めて議論をしていかなければだめなのではないだろうかという問題意識は、今持っているという状況でございます。

uhb

商業地域に関してもそうですが、今用途地域についてもあまり意味がなくなってきているのではないかという意見もありますが、その点についてはいかがですか。

市長

それも含めて議論をしましょうということです。

それから、景観の問題とかいうことも含めて、都心に今20階、30階建てとかがどんどん建築をされて、その都度周辺の住民の方々からクレームが出るというふうな状況があります。もちろん話し合い規定とかという形ではあるのですが、話し合いをする基準だとか考慮すべき事項だとか、そういったことも共通の理解がなければなかなかうまくいかないというふうに思いますので、そのことも含めて今後どうあるべきかということについては、景観の問題だとか私権の制限の問題をどうしたら良いかというふうなこと、あるいは教育現場との隣接性だとか、そういったことも含めて今、総合的に検討をさせていただいているというところでございます。

「創成川通アンダーパス連続化事業における北大通の東伸について」

毎日新聞

市長が以前の記者会見で表明された創成川の連続アンダーパス事業のことなのですけれども、東伸で架ける橋については、今後も検討課題であるというようなお話だったと思うのですが、その検討の中身なのですけれども、それは要するに創成川に架ける橋を架けないというような選択肢もあるのでしょうか。それとも、架けるのだけれども、その架け方について検討するのだと、そういうことなのでしょうか。

市長

一応都市計画決定というふうな観点から、あるいは事業の当初の計画等から言いますと、都心の交通量を確保するためにそこは必要であるという前提でなされております。

一応の説明の中で、私は、その必要性が全くないというわけではないという認識を示しながら、しかし、あそこの部分は創世1.1.1区(さんく)との関係でどういうふうにこれから使われていくのかということ、それから交通量も、今考えていることとこれから先どうなるのかということとの関係でいろいろ流動的な場面があるだろうというふうに私は考えております。また、この間、市民議論だとかワークショップだとかというところでも論点になった場面でございますので、計画の橋架けの必要性ということについては一応は認めるという立場ではありますけれども、今後のさまざまな流動的な要素、兼ね合いを見計らって最終的な判断をしなければならない、こういうことであります。

毎日新聞

確認しますけれども、架けないという可能性も出てくるのですね。

市長

流動的だというふうに申し上げているのは、そういうことも全くないわけではないと思います。

毎日新聞

あることはあるのですね。数字的なパーセンテージはともかくとして、架けないという選択もあると。

市長

どういう選択肢があるのかということについては、それも話し合いの中だというふうに私は思いますが。

毎日新聞

あると理解してよろしいですか。選択肢があるということ。

市長

それはあなたが理解されるのは結構でございますが、ないとは言えないのではないでしょうか、もちろん。

毎日新聞

計画を見ると、連続アンダーパス事業と橋を架けることで一体となって、事業で費用対効果を出されているみたいなのですけれどもが、橋を架けない場合の費用対効果が今現在の1.0以上あるというようなシミュレーションとか、そういう計算というのはされているのでしょうか。

市長

これからの議論だと思います。

毎日新聞

されていますか。

市長

これからの議論だと思います。

毎日新聞

これからはするのですか。

市長

それだけの問題ではないと思いますので、さまざまな、それは効果の問題は判断対象になっていくというふうに思いますので、そういう観点からももちろんしていくことになると思います。

「敬老パスについて(1)」

NHK

敬老パスについて教えてください。議会の答弁の中で、議会で議論を深めていただいた上で市長は判断したいというような形で答弁されていたと思いますが、前に我々の質問に対して、議会中にも判断したいというようなお答えもいただいていました。議会といいましても、議論を深める議会はあと18日ぐらいしかないのかなと思うのが一つと、議会の各会派では、市長の案を出していただかないと議論ができないというような話も出ているのですけれども、今後市長の案とか具体的なものというのはどのように出てくるのかというのを教えていただきたい。

市長

一定のご負担をいただくことは大方の市民の方々のご理解を得たと思うということと、それから、バスの民営化というふうな観点から、各事業者のご負担にもそれぞれ限界があるというようなことから考えますと、上限も設けなければいけないのではないかというところもひとつ考えがありますよということを、既に議会の始まる前に私が申し上げたところでありまして、それであと具体的にどうなるのかということについては、原局のほうでもさまざまなシミュレーションをしながら、議会との関係でもご提案ができるような状況にしようということで今努力をしているところでございます。

NHK

具体的にはどんな流れになっていくのでしょうか。要するに市長がおっしゃった議会議論という場がもう数少なくなっている中で、市長提案が欲しいという意見がありますが。

市長

各会派の方々もそれぞれの提案があると思いますので、そういったものを十分お聞きしながらということになろうかと思います。

NHK

いつぐらいに市長の案が示されると見ていいのでしょうか。僕も市長案というのを聞きたいですし、聞きたいと思っている方も多いと思うのですけれども。

市長

今言われましたように、あと何日かしか議論をする期間がないということでございますので、それはそれなりのことを考えながらというふうに。明確にはお答えできませんけれども。

NHK

議会は30日で終わってしまいますけれども、その辺にラインを引くことはできるのでしょうか、議会中とか議会後とか。

市長

議会中に多分そういうご提案をしないとなかなかいけないのかなと、私は今そういうふうに思っておりますけれども。

NHK

では議会中にもという方向で。

市長

できればそうしたい。

「敬老パスについて(2)」

毎日新聞

代表質問の中で、確か敬老パスの制度変更というか、それについては条例化を検討するということでしたが、その条例化というのはいつぐらいをめどに考えているのでしょうか。

市長

これも内容によると思うのです。一部負担の問題とかいうことになりますと、徴収、負担という問題がございますので、あるいは条例化しなければいけないというようなことになるのかも分からないということで、そういう検討もさせていただきたいということであります。

毎日新聞

そうしますと今回は、市長の今の答弁だと、今議会中にも案を示すということであるとすると、条例をつくるというのはちょっと間に合いにくいかなと。今回はちょっと厳しいかなという感じですが。

市長

それは、フレームはできるかも分かりませんけれども、具体的に本当に詰めたところでこれだというところまで行けない可能性は十分あるというふうに思います。

毎日新聞

今回のそれでは新しく上限負担と、一部負担ということについては条例でやろうとかそういうおつもりがあるのですか。

市長

そういうことも含めて検討ということで、お答えとさせていただきたいと思います。

「北海道教育大学芸術文化課程の再編について」

TVh

国立大学の法人化に伴って道内の国立大学でも再編というような動きが進んでいると思うのですが、そのことに関して、道教育大学の音楽課程、芸術文化課程が岩見沢校に集約するというようなことで、昨年9月ですか、道教育大学の方で基本方針を打ち出したと思うのですけれども、そのことに関して、世界的にも文化都市として名高い札幌から芸術文化の教育の課程を移してしまうのはいかがなものかというような声も上がっているのですが、そのことに関して市長としてはどういうふうに見ていらっしゃいますか。

市長

これもいろいろな考え方があると思います。北海道になくなってしまうということなのか、札幌文化圏というふうな形で大きくとらえてそういう措置を取るのか、大学のさまざまなご都合と学生の都合と、いろいろ配慮しなければならないことはたくさんあると思いますが、そこはやっぱり大学の自治の問題で、大学がしっかりご議論いただいて決めるべきことだろうというふうに思います。

私は、その問題についてどう考えるかということについては、ぎちぎちにどうしても札幌市になければならないというふうなことは申し上げる立場にはないと思いますけれども、札幌市ということではなくて、札幌圏の中に、さまざまな文化に触れる、刺激を受けやすい、そういうようなことを求めている学生の気持ちももちろん理解はできますし、また一つ、大学の方でも、効率化といいますか、あるいは教育環境の良さ、そういうことも十分配慮された上でお決めになることだと思いますので、どちらが今いいかというふうな意見は私は持ち合わせていません。さまざまなことが配慮されるべきであるということを申し上げるに留めたいと思います。

「住基ネットについて(1)」

読売新聞

議会では今のところまだ出ていないのですが、住基ネットについてなのですけれども、長野県のほうの最終報告が先月末に出されたようなのですが、総務省への市からの要望はその最終判断の後にということでしたが、それが来たかどうかということと、もし来ていれば、内容はどのようなものですか。

市長

総務省からの報告はまだいただいておりませんので、それをいただいた上で今後どうするかということについては検討させていただくということでございます。

読売新聞

要請したときには「できない」というようなお話でありましたけれども、それと大きく回答も変わるとは思えないのですけれども、そうなると独自実験というお話もありますが、それについては具体的に何か方策なり案なりはあるのでしょうか。

市長

私どもは回答を求めている立場でありますので、回答しっこないよね、なんていうふうには考えておりません。少なくとも、その内容はどうかは別にして、しっかりしたご回答をいただけるというふうに期待をしておりますし、その理由付け等も参考にしながら今後のことを考えていきたいというふうに思っております。

「住基ネットについて(2)」

NHK

関連なのですけれども、総務省では、(共同実験実施の要望書を)持っていったときに、回答ではなく考え方ということが示されました。それで、私も気になったので聞いてみたのですけれども、今後総務省は正式に回答を出すのかどうかと聞いたら、どうもぱっとした答えが得られなかったのです。札幌市さんどうなのですか、というような感じで、改めて回答の要請があればそれはもちろん出すけれどもみたいな感じの回答だったのですけれども、これから回答をしてくれというような要請行動など、こちらから総務省に対してもう一度アプローチはとるのでしょうか。

市長

回答していただけると私は理解しておりますけれども。

NHK

では、基本的には回答が来るのを待つと。

市長

そうです。

NHK

当面はじっと待って回答を見ると。

市長

はい。忘れているのではないかなと思ったときにはそれは催促しますけれども、今のところそういう状況ではないというふうに思います。

NHK

では、当面は待つ立場にあると。

市長

そうです。もちろん、先月の末に長野県の最終報告が出たということでございますので、それは十分検討した上でということになると思いますので、それなりの時間が必要なのではないかなと私の方は理解しております。

(以上)

この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

(作成:札幌市広報課報道係)

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