ここから本文です。

更新日:2023年4月18日

シセンレッサーパンダ「ココ」の麻酔下検査について(第2報)

レッサーパンダ「ココ」

シセンレッサーパンダ「ココ」

【2023年4月18日(火曜日)掲載】

本日、シセンレッサーパンダ「ココ」の麻酔検査を実施しましたので、下記のとおり結果をお知らせします。

【検査結果】

1 左側上顎および左側下顎犬歯の重度歯槽膿漏

左側の上下の犬歯で重度の歯槽膿漏が認められました。また、上下ともに歯のぐらつきが認められました。患歯の抜歯を検討しましたが、抜歯により下顎を骨折させてしまう可能性があるため実施しませんでした。少しでも病状の進行を抑えるために、超音波スケーラーにより歯石を除去しました。

2 変形性脊椎症

加齢により発症率が上がる背骨が変形する病気です。昨年2月に検査した際にも認められており、レントゲン検査で見る限り、大きく進行している様子はありませんでした。症状としては無症状であることが多いとされていますが、腰痛が認められることがあります。


【治療方針について】

1 歯槽膿漏に対する治療

歯茎の感染対策として抗生剤の投与を、また、歯がぐらつくことにより痛みが生じている可能性があるため、消炎鎮痛剤の投与を実施します。

2 変形性脊椎症に対する治療

痛みなどの症状の緩和と進行を遅らせるため、関節用のサプリメントの投与を開始します。

なお、「ココ」は無事に麻酔から覚めております。

今後も本日得られた検査結果と、日々の観察、治療により「ココ」の生活の質を支えてまいります。


【2023年4月16日(日曜日)掲載】

2023年4月18日(火曜日)に、シセンレッサーパンダ「ココ」(16歳 メス)に、麻酔をかけて検査を実施することになりましたのでお知らせします。


「ココ」には2カ月ほど前から緩やかな活動性と食欲の低下が認められております。この要因には、高齢による衰えや、2022年2月16日の検査で見つかっている歯槽膿漏と変形性脊椎症(主に腰痛が認められる病気)などの可能性もありますが、日常的に実施している飼育担当者の観察と獣医師による診察では、原因の推定が困難な状態です。その他の病気がないか確認し、今後の治療方針、飼育方針の確定のため、麻酔下で血液検査やレントゲン検査などを実施いたします。


「ココ」は16歳であり、レッサーパンダとしてはとても高齢です。そのため、できる限り万全の準備を整え検査に臨みます。ご心配をおかけいたしますが、ご理解をお願いいたします。

検査結果につきましては、検査終了後にホームページでお知らせいたします。

20230418レッサーパンダココ犬歯歯槽膿漏

2023年4月18日 犬歯の歯槽膿漏

20230418レッサーパンダココ変形性脊椎症

2023年4月18日 変形性脊椎症

このページについてのお問い合わせ

札幌市円山動物園

〒064-0959 札幌市中央区宮ケ丘3番地1

電話番号:011-621-1426

ファクス番号:011-621-1428