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オオカンガルー「リン」
【第二報】
6月30日(水曜日)に亡くなったオオカンガルーの「リン」について、30日午後から病理解剖検査を行いましたので、その結果をお知らせいたします。
なお、下記の病理解剖結果は、肉眼的な所見による診断であり、病理組織の検査の結果、診断が変わる場合があります。
1 病理解剖結果(肉眼的所見)
削痩、貧血、肺水腫、右下顎の骨折・骨炎・その周囲の化膿性筋炎
2 死因について
これまでの経過や病理解剖結果(肉眼的所見)から、カンガルー病のため十分な量の餌を食べることが出来なくなり、衰弱し死亡したと推定されます。
※カンガルー病:カンガルーに見られる病気で、細菌が傷ついた歯茎から進入し顎の骨が化膿して腫れる病気。
【第一報 2021年6月30日掲載】
オオカンガルーの「リン」(オス、2歳)が6月30日(水曜日)に亡くなりましたので謹んでお知らせいたします。「リン」は、2019年2月27日に当園で飼育する「ジュリ」(メス、4歳)から誕生(育児嚢から初認)しました。
当園では他のカンガルーと仲良く過ごしておりましたが、5月19日に下顎の腫れが認められ、カンガルー病に罹患していることが分かって以来、抗生剤や抜歯による治療を続けてまいりました。しかしながら、その後、十分な量の餌を食べることが出来なくなり削痩が見られ、6月22日には、症状が改善せず起立不能となり残念ながら6月30日の朝に死亡を確認しました。
これまで多くの皆様に可愛がっていただきましたことに心よりお礼申し上げます。
なお、「リン」の死亡により、当園で飼育するオオカンガルーは10頭となりました。
【個体情報】
生年月日:平成31年(2019年)2月27日(初認) 円山動物園生
死亡年月日:令和3年(2021年)6月30日 享年2歳
腫れは一旦治まっていましたが、6月22日に、再び下顎の腫脹が認められたため、麻酔を施し抜歯を行っております。しかし、カンガルー病のために十分な量の餌を食べられていないために痩せてきており、また、血液検査では全身の感染症に発展していることが疑われる結果が出ております。現在、抗生剤と点滴による治療を続けておりますが、状態はあまり改善しておりません。今後も抗生剤を変更するなど、考え得る治療を続けてまいります。
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