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【2024年9月3日(火曜日)掲載】
シシオザル「リーフ」(30歳・雄)は、「てんかん」の疑いのため、8月29日に麻酔下での鑑別検査を実施し、「てんかん」の可能性が高いことがわかりました。その後もけいれん発作や手足の震え、食欲の不振などの症状が続いていることから、しばらくの間、治療と安静のため、リーフは屋内の寝室のみでの飼育となり、観覧することはできませんのでご了承ください。なお、シシオザルの「ナミエ」と「イージロウ」は屋外又は屋内の展示場でご覧いただけます。
【病状、治療の経過など】
8月26日の午後に来園者の方から、「シシオザルのリーフが外放飼場の木組みから転落し意識を失っている」との情報提供がありました。職員が確認した際には、意識状態、歩様(歩き方)などに異常は見られなかったものの、リーフは過去にけいれん発作により意識を失ったことがあり、国内の動物園で飼育されているシシオザルは特発性てんかんの報告例が多いことから、てんかんを疑い、8月29日に麻酔下で鑑別検査を実施しました。鑑別検査の結果、意識障害を発症するような代謝性疾患や循環器疾患、運動機能障害を疑う明らかな所見は認められないことから、てんかんである可能性が高いと判断しました。
その後、てんかんの原因を特定するために大学病院での脳のMRI検査を検討していましたが、検査の翌日から食欲の減退、四肢の震えや機能障害、異常姿勢などが認められ、9月2日の朝には再び、けいれん発作を起こしたため、すぐに抗てんかん薬による治療が必要と判断し、投薬治療を開始しました。現在は、食欲はやや回復傾向にありますが、動きは緩慢で、左手の機能障害や異常姿勢がみられており、予断を許さない状態が続いています。
シシオザルのリーフ
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